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文通 ④
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「実は俺には同年代の親しい友達がいなくてな。それで俺と歳が2歳しか変わらないミカエルに、文通をしないかと声をかけたんだ」
顔色一つ変えず、ルーカス様は話された。
文通をする動機は違うけど、もしこれでサイモンが文通を許してくれるなら、堂々とルーカス様とやり取りができる。
「そうだったんですね。そうとは知らず不躾な質問をしてしまい、申し訳ございません」
「気にするな。ではミカエル、お前からの手紙を楽しみにしているぞ」
そういうと、ルーカス様は大広間に帰って行った。
僕の位置からは、ルーカス様を見送っているサイモンの後姿しか見えない。
僕が勝手なことをして、サイモンは怒っているんじゃないだろうか?
「勝手な行動をして、心配をかけて、ごめんなさい……」
僕がそう言うと、サイモンはくるりと振り返ると、僕をぎゅっと抱きしめた。
「本当に、本当に心配したんだぞ。広間にミカエルの姿がなかった時、誰かに連れて行かれたんじゃないか?気分が悪くなって倒れてしまったんじゃないか?必死に探したよ。本当にミカエルが無事でよかった」
僕の存在を確かめるように、サイモンはより僕を強く抱きしめる。
「俺が一緒にいなかったばかりに、ミカエルを危ない目にあわせてしまったなんて」
「ううん。僕がサイモンとの約束の場所を動いてしまったから、だめなんだ。それにルーカス様に助けてもらって、僕は怖い思いなんてしてないよ」
ルーカス様の名前を出すと、サイモンが僕をより強く抱きしめる。
「痛いよサイモン」
「……」
サイモンは無言のまま、僕の体から自分の身体を離し、僕と目をじっと見る。
「ルーカス様と約束していたのは、本当に文通のことだけ?」
「うん。そうだよ」
内容について言えないけれど、約束したのは文通をすること。
「本当に?ミカエルは指切りをするほど、ルーカス様と親しい間柄なのか?」
確かに指切りをするなんて、親しい人同士でしかしないこと。
「今日お話するまで、ルーカス様と話したことはなかったよ」
「本当か?」
「本当」
「……。疑うようなことを言って、すまない」
もう一度サイモンは僕をぎゅっと抱きしめた。
もう僕を離さないというように。
顔色一つ変えず、ルーカス様は話された。
文通をする動機は違うけど、もしこれでサイモンが文通を許してくれるなら、堂々とルーカス様とやり取りができる。
「そうだったんですね。そうとは知らず不躾な質問をしてしまい、申し訳ございません」
「気にするな。ではミカエル、お前からの手紙を楽しみにしているぞ」
そういうと、ルーカス様は大広間に帰って行った。
僕の位置からは、ルーカス様を見送っているサイモンの後姿しか見えない。
僕が勝手なことをして、サイモンは怒っているんじゃないだろうか?
「勝手な行動をして、心配をかけて、ごめんなさい……」
僕がそう言うと、サイモンはくるりと振り返ると、僕をぎゅっと抱きしめた。
「本当に、本当に心配したんだぞ。広間にミカエルの姿がなかった時、誰かに連れて行かれたんじゃないか?気分が悪くなって倒れてしまったんじゃないか?必死に探したよ。本当にミカエルが無事でよかった」
僕の存在を確かめるように、サイモンはより僕を強く抱きしめる。
「俺が一緒にいなかったばかりに、ミカエルを危ない目にあわせてしまったなんて」
「ううん。僕がサイモンとの約束の場所を動いてしまったから、だめなんだ。それにルーカス様に助けてもらって、僕は怖い思いなんてしてないよ」
ルーカス様の名前を出すと、サイモンが僕をより強く抱きしめる。
「痛いよサイモン」
「……」
サイモンは無言のまま、僕の体から自分の身体を離し、僕と目をじっと見る。
「ルーカス様と約束していたのは、本当に文通のことだけ?」
「うん。そうだよ」
内容について言えないけれど、約束したのは文通をすること。
「本当に?ミカエルは指切りをするほど、ルーカス様と親しい間柄なのか?」
確かに指切りをするなんて、親しい人同士でしかしないこと。
「今日お話するまで、ルーカス様と話したことはなかったよ」
「本当か?」
「本当」
「……。疑うようなことを言って、すまない」
もう一度サイモンは僕をぎゅっと抱きしめた。
もう僕を離さないというように。
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