【完結】たとえ彼の身代わりだとしても貴方が僕を見てくれるのならば… 〜初恋のαは双子の弟の婚約者でした〜

葉月

文字の大きさ
95 / 105

つがい ①

しおりを挟む
「おいで」
 伸ばされたサイモンの手に、自分の手を伸ばすと身体を引き寄せられ、ベッドの上であぐらをかくサイモンの膝の上に対面になるように座る。

 ボタンを一つ一つはずらされ、ズボンも脱がされ一糸纏わぬすがたとなった。
「サイモンも脱いで」
 そういうと、サイモンは服を脱ぎだす。がっしりした二の腕や広い胸に腹筋で割れた腹。
 久しぶりに見たサイモの体に、目が奪われる。
「口を開けて」

 大人のキスをするんだ。
 そう考えただけで、身体の髄まで覚えさせられた溺れるほどの快楽を思い出し、触れられていない楔や後ろの蕾がピクピクと反応する。

 口を少し開くとサイモンは優しく微笑み、僕の腰に腕を回して体と身体を密着させ、肌と肌が触れると吸い付いてくる。

 ぴちゃぴちゃと唾液が混ざる音を立たせながら舌を吸われて、上顎を尖らせた舌先でくすぐられると、それはまるで身体のあらゆるところをくすぐられているように感じる。

「ふぅ……っ、んンン…」

 濃厚なキスに翻弄され、息が上手くできず鼻から甘い息が漏れる。
 息ができないからか、濃厚なキスで意識が朦朧としてきたからか、目の前に霧がかかったかのように視界がぼんやりしてくる。

 互いの唾液が混ざり、口の端からそれが溢れ出すと、サイモンがぺろりと舌で舐めとった。
 身体が火照り身体の力が抜けて、サイモンに寄りかかってしまう。

「キスだけで、こんなにトロトロになってしまって……。そんなに気持ちいい?」
 耳元で囁かれると、腰から砕けそうになる。

「気持ち…いい…」
 立膝をしサイモンの首に腕を回し、拙いながらもサイモンを誘うようにキスをする。
 キスをしていくうちに後ろの蕾が疼いて、自ら指をぷつりと差し込む。

「ふ…、ぅん…んっ…ッん…」

 サイモンの指のように弱いところにも、奥にも指は届かずもどかしい。
「自分で弄ってはダメだ」
 蕾の中に入れていた指を、引き抜かれた。

「あっ…」

 刺激がなくなって、中が寂しい。
 後ろの蕾がパクパクして、早く媚肉を虐めてほしい。

「サイモンの、指が…欲しい……」
 サイモンの腕を掴み、蕾に指を当てる。

「いつもみたいに…くちゅくちゅ…して…」
 長い指が中に入ってきて媚肉を撫でまわし、熟知された弱いところを弄ってほしい。

「そんな可愛く言っても、まだダメだよ」
「やだ!サイモンの指が欲しい」
 小さな子が駄々をこねるように首をブンブン振ると、サイモンがぎゅっと抱きしめてくれる。
しおりを挟む
感想 158

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】

晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。 発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。 そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。 第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。

義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。

竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。 あれこれめんどくさいです。 学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。 冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。 主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。 全てを知って後悔するのは…。 ☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです! ☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。 囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317

ちゃんちゃら

三旨加泉
BL
軽い気持ちで普段仲の良い大地と関係を持ってしまった海斗。自分はβだと思っていたが、Ωだと発覚して…? 夫夫としてはゼロからのスタートとなった二人。すれ違いまくる中、二人が出した決断はー。 ビター色の強いオメガバースラブロマンス。

【完結】君を上手に振る方法

社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」 「………はいっ?」 ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。 スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。 お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが―― 「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」 偽物の恋人から始まった不思議な関係。 デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。 この関係って、一体なに? 「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」 年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。 ✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧ ✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧

もう一度、その腕に

結衣可
BL
もう一度、その腕に

完結|好きから一番遠いはずだった

七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。 しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。 なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。 …はずだった。

僕はあなたに捨てられる日が来ることを知っていながらそれでもあなたに恋してた

いちみやりょう
BL
▲ オメガバース の設定をお借りしている & おそらく勝手に付け足したかもしれない設定もあるかも 設定書くの難しすぎたのでオメガバース知ってる方は1話目は流し読み推奨です▲ 捨てられたΩの末路は悲惨だ。 Ωはαに捨てられないように必死に生きなきゃいけない。 僕が結婚する相手には好きな人がいる。僕のことが気に食わない彼を、それでも僕は愛してる。 いつか捨てられるその日が来るまでは、そばに居てもいいですか。

処理中です...