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ターニャという侍女
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次の日。カチャカチャと金属がぶつかる音でカルミアは目を覚ました。
清々しい光が洪水のように視界に流れ込む。空中に舞った埃が陽光によってきらきらと光っている。目に染みるような強烈な光に、カルミアは目を眇めた。
体を包むギルバートの腕も、気配もない。いつの間にか帰ったのだろう。安堵した気持ち反面、寂しいと感じている自分がいる。
『明日から、クロエをカルミアの侍女から解任させる。』
ぼやける脳内に、昨夜のギルバートの言葉が突然再生された。カルミアは違和感を感じていた。三年間朝から晩まで行動を共にしているクロエだったら、カルミアがどれ程朝に弱い人間か知っている。放っておいたら昼過ぎまで眠り続けるカルミアを、叩き起こすのがクロエの日課だったはずだった。
余りに静かすぎる朝に不安を募らせたカルミアは、おそるおそると声を発した。
「クロエ、いる?」
クロエの返事はない。白ばむ視界が薄れて行き、やがて像を結び始める。昨晩、ホットミルクを啜ったあの華美なテーブル。そのテーブルに花の刺繍が施されたクロスを敷き、食事の用意をしている侍女がいた。クロエではない。全く知らない侍女だ。カルミアは重たい上体を起こし、初めて見る侍女に視線を集中させた。
「お目覚めですか?カルミア様」
クロエと同じメイド服を纏った、小柄な女性。肩で切り揃えられたひまわり色の髪。丸みを帯びた輪郭に桜色のルージュがひかれた唇。優しそうな瞳はまるで若草のようだ。小動物を思わせる可憐な顔立ちをしている。年は十代半ばくらいだろうか。初々しいほど若い。
カルミアの目覚めに気付いた侍女は、木漏れ日のように穏やかな笑みを浮かべた。
「おはようございます。...と言っても、もうお昼なんですけどね。それにしても噂通りカルミア様はお美しいですわ。お人形さんがベッドに横たわってると思ったら、人間なんですもの。ターニャ、びっくりして腰を抜かしてしまいました」
「....君は、誰?クロエは何処?」
「あ、ごめんなさい!申し遅れました。ターニャ・ユーチャリスです。クロエちゃんの代わりに新しく配属されたカルミア様の侍女ですわ」
(クロエの代わりに配属された侍女だって?)
カルミアの呼吸が過呼吸のように浅くなる。喉がからからに乾き、強い吐き気が込み上げてくる。口元を手のひらで覆い、カルミアは胃酸をばら撒くのを必死で堪えた。
(僕のせいだ。僕が足枷を外して欲しいとギルバートに頼んだせいだ。クロエは何も悪くないのに。僕がギルバートの執着を甘く見ていたせいで、何の罪もないクロエが巻き込んでしまった。何とかして引き戻さないと。クロエの立場が危うくなる所か、最悪何かの罪を被せられるかもしれない)
突然背を丸めて呼吸を乱すカルミアに、ターニャは顔面を真っ青にさせて疾風のごとく駆け寄った。手にしていた銀のナイフを落としたらしく、カラカラと床に転がる。
「カルミア様!?どうなされたのですか!?た、大変だわ。宮廷医師に早く知らせないと...!その前にギルバート様が先かしら!?ど、どどうすればいいんでしょう」
「....待って。大丈夫。ちょっと気分が悪くなっただけだよ。それよりクロエは?クロエは今何処にいるの?」
「....大変申し上げにくいのですが、クロエちゃんは荷物を纏めて、二時間ほど前に城門を出られています。王城追放令を受けて…その…」
「追放!?何の罪で!?」
「...分かりません。今朝、ギルバート様の命で王城中の侍女が広間に集められました。そこでクロエちゃんの王城追放を知らせられました。罪名は伏せられていましたが、侍女たちの間では、お亡くなりになった国王に毒を盛ったのはクロエちゃんなのでは、と噂されています」
「そんなわけないだろ!!もしそうだったら、今頃断頭台の上だよ!!」
カルミアは膝にかけられたシーツを握り潰した。
ギルバートの奴。よりによって、大勢の前でクロエを晒し者にして。カルミアの思惑通り、次期妃と噂された少年の専属の侍女になって、王城での地位も少しは上がったと聞いた。変わらずクロエを悪く言う者もいるが、羨望の眼差しを向ける者も多くなっていた最中だったのに。あの馬鹿!!
「あの…。あの、カルミア様」
ターニャに視線を向けて、カルミアはハッとした。ターニャは目尻に涙を浮かべて、唇を震わせていた。
そんなターニャを見て、カルミアは自分を責めた。
(馬鹿か、僕は。ターニャを責めても、クロエの追放令は解かれないのに)
カルミアはシーツを握る手を緩めた。
ターニャの頭に手を伸ばし、柔らかな髪を撫でる。安心させるように優しく微笑むと、ターニャはみるみる顔を真っ赤にさせた。今度の侍女は実に表情豊かだ。
「ターニャ、大きな声を出してごめんね。気が動転していた。君を責めてもクロエは帰ってこないのに」
「....カルミア様。いいのです。それは仕方ない事なのです。昨日まで一緒に居た侍女が突然追放なんてされれば誰だって取り乱しもしますわ。私は、全然気にしてませんから安心してくださいまし!むしろご褒美でしたわ!」
「……ご、ご褒美?」
「ええ!!こんな美青年に頭を撫でられるなんて、ターニャは最高の気分です!幸せすぎて今にも昇天してしまいそうですわ!」
ターニャはむふふと不気味な笑みを漏らした。心なしか鼻息も荒い。可憐な少女、というターニャの印象が音を立てて崩れていく。
「タ、ターニャは、頭を撫でられるのが好きなんだね」
「そんなに好きでもないですよ?頭を撫でられるのが好き、というより美青年が好きなのですわ。だからカルミア様に撫でられるのがターニャは好きなのです。厨房のおじ様に撫でられていたら、多分張り手をかましていましたわ」
ターニャはさながら熱狂的なアイドルのファンのようだ。カルミアは狼狽えた。近頃、自分でも年を取った自覚があるが、年端も行かない子と話すとさらにそれを自覚する。若い子のテンションにはついて行けない。
ターニャに押され気味だったカルミアだったが、内心ターニャには感謝していた。ターニャのお陰で冷静にもなれた。
カルミアはターニャの頭に伸ばしていた手を戻し、真剣に尋ねた。
「ギルバートと連絡取れないかな?出来れば早急に」
「それは難しいと思いますわ。ギルバート様は只今、王女様と狩猟に出かけていますから」
「……狩猟?」
「ええ。王女様が休暇を望まれたので、今朝二人でお出かけになられのですよ」
王女、という言葉がカルミアの心に黒い雲を作った。
王女との間に愛はない、とか昨晩は抜かしてた癖に、随分と仲がいいんだな。
これは仕方ないこと。そんなの痛い程分かっているのに、王女を妬ましく思う自分が、カルミアは嫌で仕方がなかった。
カルミアは視線を落とした。脳裏にはクロエの姿がある。
「...クロエはどんな様子だった?」
「とてもショックを受けていましたわ。全然表情が読み取れないあのクロエちゃんが、悔しそうな顔で涙を溢すくらいには」
「....そっか」
カルミアは大きな溜息を吐いた。さぞ悔しかっただろう。自分は何もしていないのに、大勢の視線が集まる中で王城追放令が下されて。
カルミアは申し訳ない気持ちで一杯だった。もしかしたらクロエは僕の事を恨んでいるかも知れない。しかし例えクロエが僕を恨んでいたとしても、職を失ったクロエは行く末を考えると、是が非でも連れ戻さないといけない。
そのためには何としてでもギルバートに会わないと駄目だ。
ギルバートの愛は狂気じみている。そんなギルバートを説得させる自信はカルミアにはなかった。策もない。しかしやるしかない。カルミアは決意するように前を見据えた。
悩んでいる仕草を見せていたターニャが、何かを思い出したように手のひらを叩いた。
「そうですわ!あれがありました!」
清々しい光が洪水のように視界に流れ込む。空中に舞った埃が陽光によってきらきらと光っている。目に染みるような強烈な光に、カルミアは目を眇めた。
体を包むギルバートの腕も、気配もない。いつの間にか帰ったのだろう。安堵した気持ち反面、寂しいと感じている自分がいる。
『明日から、クロエをカルミアの侍女から解任させる。』
ぼやける脳内に、昨夜のギルバートの言葉が突然再生された。カルミアは違和感を感じていた。三年間朝から晩まで行動を共にしているクロエだったら、カルミアがどれ程朝に弱い人間か知っている。放っておいたら昼過ぎまで眠り続けるカルミアを、叩き起こすのがクロエの日課だったはずだった。
余りに静かすぎる朝に不安を募らせたカルミアは、おそるおそると声を発した。
「クロエ、いる?」
クロエの返事はない。白ばむ視界が薄れて行き、やがて像を結び始める。昨晩、ホットミルクを啜ったあの華美なテーブル。そのテーブルに花の刺繍が施されたクロスを敷き、食事の用意をしている侍女がいた。クロエではない。全く知らない侍女だ。カルミアは重たい上体を起こし、初めて見る侍女に視線を集中させた。
「お目覚めですか?カルミア様」
クロエと同じメイド服を纏った、小柄な女性。肩で切り揃えられたひまわり色の髪。丸みを帯びた輪郭に桜色のルージュがひかれた唇。優しそうな瞳はまるで若草のようだ。小動物を思わせる可憐な顔立ちをしている。年は十代半ばくらいだろうか。初々しいほど若い。
カルミアの目覚めに気付いた侍女は、木漏れ日のように穏やかな笑みを浮かべた。
「おはようございます。...と言っても、もうお昼なんですけどね。それにしても噂通りカルミア様はお美しいですわ。お人形さんがベッドに横たわってると思ったら、人間なんですもの。ターニャ、びっくりして腰を抜かしてしまいました」
「....君は、誰?クロエは何処?」
「あ、ごめんなさい!申し遅れました。ターニャ・ユーチャリスです。クロエちゃんの代わりに新しく配属されたカルミア様の侍女ですわ」
(クロエの代わりに配属された侍女だって?)
カルミアの呼吸が過呼吸のように浅くなる。喉がからからに乾き、強い吐き気が込み上げてくる。口元を手のひらで覆い、カルミアは胃酸をばら撒くのを必死で堪えた。
(僕のせいだ。僕が足枷を外して欲しいとギルバートに頼んだせいだ。クロエは何も悪くないのに。僕がギルバートの執着を甘く見ていたせいで、何の罪もないクロエが巻き込んでしまった。何とかして引き戻さないと。クロエの立場が危うくなる所か、最悪何かの罪を被せられるかもしれない)
突然背を丸めて呼吸を乱すカルミアに、ターニャは顔面を真っ青にさせて疾風のごとく駆け寄った。手にしていた銀のナイフを落としたらしく、カラカラと床に転がる。
「カルミア様!?どうなされたのですか!?た、大変だわ。宮廷医師に早く知らせないと...!その前にギルバート様が先かしら!?ど、どどうすればいいんでしょう」
「....待って。大丈夫。ちょっと気分が悪くなっただけだよ。それよりクロエは?クロエは今何処にいるの?」
「....大変申し上げにくいのですが、クロエちゃんは荷物を纏めて、二時間ほど前に城門を出られています。王城追放令を受けて…その…」
「追放!?何の罪で!?」
「...分かりません。今朝、ギルバート様の命で王城中の侍女が広間に集められました。そこでクロエちゃんの王城追放を知らせられました。罪名は伏せられていましたが、侍女たちの間では、お亡くなりになった国王に毒を盛ったのはクロエちゃんなのでは、と噂されています」
「そんなわけないだろ!!もしそうだったら、今頃断頭台の上だよ!!」
カルミアは膝にかけられたシーツを握り潰した。
ギルバートの奴。よりによって、大勢の前でクロエを晒し者にして。カルミアの思惑通り、次期妃と噂された少年の専属の侍女になって、王城での地位も少しは上がったと聞いた。変わらずクロエを悪く言う者もいるが、羨望の眼差しを向ける者も多くなっていた最中だったのに。あの馬鹿!!
「あの…。あの、カルミア様」
ターニャに視線を向けて、カルミアはハッとした。ターニャは目尻に涙を浮かべて、唇を震わせていた。
そんなターニャを見て、カルミアは自分を責めた。
(馬鹿か、僕は。ターニャを責めても、クロエの追放令は解かれないのに)
カルミアはシーツを握る手を緩めた。
ターニャの頭に手を伸ばし、柔らかな髪を撫でる。安心させるように優しく微笑むと、ターニャはみるみる顔を真っ赤にさせた。今度の侍女は実に表情豊かだ。
「ターニャ、大きな声を出してごめんね。気が動転していた。君を責めてもクロエは帰ってこないのに」
「....カルミア様。いいのです。それは仕方ない事なのです。昨日まで一緒に居た侍女が突然追放なんてされれば誰だって取り乱しもしますわ。私は、全然気にしてませんから安心してくださいまし!むしろご褒美でしたわ!」
「……ご、ご褒美?」
「ええ!!こんな美青年に頭を撫でられるなんて、ターニャは最高の気分です!幸せすぎて今にも昇天してしまいそうですわ!」
ターニャはむふふと不気味な笑みを漏らした。心なしか鼻息も荒い。可憐な少女、というターニャの印象が音を立てて崩れていく。
「タ、ターニャは、頭を撫でられるのが好きなんだね」
「そんなに好きでもないですよ?頭を撫でられるのが好き、というより美青年が好きなのですわ。だからカルミア様に撫でられるのがターニャは好きなのです。厨房のおじ様に撫でられていたら、多分張り手をかましていましたわ」
ターニャはさながら熱狂的なアイドルのファンのようだ。カルミアは狼狽えた。近頃、自分でも年を取った自覚があるが、年端も行かない子と話すとさらにそれを自覚する。若い子のテンションにはついて行けない。
ターニャに押され気味だったカルミアだったが、内心ターニャには感謝していた。ターニャのお陰で冷静にもなれた。
カルミアはターニャの頭に伸ばしていた手を戻し、真剣に尋ねた。
「ギルバートと連絡取れないかな?出来れば早急に」
「それは難しいと思いますわ。ギルバート様は只今、王女様と狩猟に出かけていますから」
「……狩猟?」
「ええ。王女様が休暇を望まれたので、今朝二人でお出かけになられのですよ」
王女、という言葉がカルミアの心に黒い雲を作った。
王女との間に愛はない、とか昨晩は抜かしてた癖に、随分と仲がいいんだな。
これは仕方ないこと。そんなの痛い程分かっているのに、王女を妬ましく思う自分が、カルミアは嫌で仕方がなかった。
カルミアは視線を落とした。脳裏にはクロエの姿がある。
「...クロエはどんな様子だった?」
「とてもショックを受けていましたわ。全然表情が読み取れないあのクロエちゃんが、悔しそうな顔で涙を溢すくらいには」
「....そっか」
カルミアは大きな溜息を吐いた。さぞ悔しかっただろう。自分は何もしていないのに、大勢の視線が集まる中で王城追放令が下されて。
カルミアは申し訳ない気持ちで一杯だった。もしかしたらクロエは僕の事を恨んでいるかも知れない。しかし例えクロエが僕を恨んでいたとしても、職を失ったクロエは行く末を考えると、是が非でも連れ戻さないといけない。
そのためには何としてでもギルバートに会わないと駄目だ。
ギルバートの愛は狂気じみている。そんなギルバートを説得させる自信はカルミアにはなかった。策もない。しかしやるしかない。カルミアは決意するように前を見据えた。
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