45 / 74
【とらんす!3章・ソレゾレなフタリ】
『とらんす! 3-1・ようやくアイネと、再会できちゃって!?』
しおりを挟む
同じ目線の高さにいるアイネの姿は奇妙な感じだった。アイネの姿は変わりなくて私は安堵する。
「え、まさか本当にツバキなのですか?」
「アイネ! やっと会えた!」
目を丸くしているアイネに私は飛びついた。
背が低くて子供みたいなアイネと私の肩の高さが同じで、自分が本当に小さくなってしまったのだと改めて実感してしまう。
いきなり異世界なんて飛ばされて右も左も分からないうちに酷い目にあったと私が泣きつくとアイネはうろたえながら答える。
「ほんとにほんとにツバキなのです? 面影があると思って話しかけましたけど」
「そうだよ、なんでか身体がちっちゃくなっちゃったんだよ」
「不思議なのです……それよりもここを早く離れましょう。この街は危ないのです」
私とアイネが喋っていると周囲から奇異の目を向けられていることに気がついた。行き交う人々が足を止めてみんなこちらを見ていた。
ノンノと鈴菜先輩の会話にペットという言葉が出てきたのを思い出した。最初にノンノにあった時も違和感があった。小さい子供に性欲をぶつけること、ためらいいがなかったというか。妙な倫理観が存在しているような気配がする。
アイネは私の手を引いた。
「とにかく逃げるのです」
道行く人からの好機の目を向けられながら私とアイネは街の外を目指して走った。街はさほど広くはなくレンガ造りの道を十分ほど走ると舗装されていない道に変わり、民家もまばらになる。
街の外れは森林と面していて、大きな木の陰に私達は腰を下ろした。異世界だからか見慣れない植物が足元に広がっている。
呼吸が落ち着いた頃にアイネは切り出す。
「何がなんだか分かりませんが、ツバキの身体が子供になってしまったのは多分世界を移動するときの影響だと思うのです。前にツバキの身体のように多分レータイに影響してるのと似たようなことです」
「治るの?」
「うーん、元の世界に戻れば大丈夫な筈なのです。まずはスノウを捕まえないと」
「鈴菜先輩なら既に見つけたよ」
この世界でネージェという名前と姿をまとっているのが鈴菜先輩だと私は言う。アイネが頬を膨らませて不満を表明した。
「何でもっと早く言わないのです!? でもあの場所にいることは危なかったですし……うーん……」
「鈴菜先輩が言っていたけど、この世界には魔法があるの?」
「そーなのです。魔法のある世界なら、ツバキのいた世界の時よりもずっと強力な魔法が使えるようになるのです。そのスノウに正面から挑むのはあまり……」
「勝てないってこと?」
「悔しいのです」
アイネは辛そうな表情を作る。
アイネが言うには私のいた世界には魔法が恒常的に存在しているわけではなく、故にアイネや鈴菜先輩の魔法にもある程度制限がかかっているのだと言う。この世界だとその制約がなくなる為、鈴菜先輩の実力にはかなわないらしい。
「それとどうもこの世界は妙な風習があるらしいのです」
「どんな?」
「その……なんて言うか……みなさん小さい子が好きで、それをペットにしたがると言うか……うぅ」
アイネは言葉に詰まった。
「頭のおかしい世界だ」
「子供をドレイにするみたいな風習があって、それをみんな欲しがっている世界みたいなのです」
こんな体になってしまったのが非常に厄介な問題を招きそうで私はため息をついた。既にひどい目にあっていたけれど。
リンディもそんな風に扱われているということなのだろう。
私はふと思ってアイネに聞いた。
「私はこんな体になっちゃったけど、アイネは大丈夫なの?」
見たところ何も変わっていないように見える。私の質問に慌てて応えた。
「だ、大丈夫なのです。それよりツバキ、すごい恰好なのですが一体何が」
私が咄嗟に拾い上げてきたのは布一枚で織り上げた服であったけれど、サイズが全くあっていなくてとりあえず身体に巻き付けているだけの格好だった。
「鈴菜先輩に捕まって大変な目にあっていたのを逃げ出してきたんだよ」
どんなひどい目にあったか私が説明していると、それをを聞いていたアイネがもじもじと身体をくねらせていることに気が付いた。ふと目線を下にやるとアイネは手で股の辺りをスカートの上から抑えていて。
「どうかしたの、アイネ?」
「な、なんでもないのです」
「まさか……」
私は嫌がるアイネの手を無理矢理どけさせる、するとスカートの下にある何か硬いものに手が触れた。
「アイネにも生えちゃった……?」
「え、まさか本当にツバキなのですか?」
「アイネ! やっと会えた!」
目を丸くしているアイネに私は飛びついた。
背が低くて子供みたいなアイネと私の肩の高さが同じで、自分が本当に小さくなってしまったのだと改めて実感してしまう。
いきなり異世界なんて飛ばされて右も左も分からないうちに酷い目にあったと私が泣きつくとアイネはうろたえながら答える。
「ほんとにほんとにツバキなのです? 面影があると思って話しかけましたけど」
「そうだよ、なんでか身体がちっちゃくなっちゃったんだよ」
「不思議なのです……それよりもここを早く離れましょう。この街は危ないのです」
私とアイネが喋っていると周囲から奇異の目を向けられていることに気がついた。行き交う人々が足を止めてみんなこちらを見ていた。
ノンノと鈴菜先輩の会話にペットという言葉が出てきたのを思い出した。最初にノンノにあった時も違和感があった。小さい子供に性欲をぶつけること、ためらいいがなかったというか。妙な倫理観が存在しているような気配がする。
アイネは私の手を引いた。
「とにかく逃げるのです」
道行く人からの好機の目を向けられながら私とアイネは街の外を目指して走った。街はさほど広くはなくレンガ造りの道を十分ほど走ると舗装されていない道に変わり、民家もまばらになる。
街の外れは森林と面していて、大きな木の陰に私達は腰を下ろした。異世界だからか見慣れない植物が足元に広がっている。
呼吸が落ち着いた頃にアイネは切り出す。
「何がなんだか分かりませんが、ツバキの身体が子供になってしまったのは多分世界を移動するときの影響だと思うのです。前にツバキの身体のように多分レータイに影響してるのと似たようなことです」
「治るの?」
「うーん、元の世界に戻れば大丈夫な筈なのです。まずはスノウを捕まえないと」
「鈴菜先輩なら既に見つけたよ」
この世界でネージェという名前と姿をまとっているのが鈴菜先輩だと私は言う。アイネが頬を膨らませて不満を表明した。
「何でもっと早く言わないのです!? でもあの場所にいることは危なかったですし……うーん……」
「鈴菜先輩が言っていたけど、この世界には魔法があるの?」
「そーなのです。魔法のある世界なら、ツバキのいた世界の時よりもずっと強力な魔法が使えるようになるのです。そのスノウに正面から挑むのはあまり……」
「勝てないってこと?」
「悔しいのです」
アイネは辛そうな表情を作る。
アイネが言うには私のいた世界には魔法が恒常的に存在しているわけではなく、故にアイネや鈴菜先輩の魔法にもある程度制限がかかっているのだと言う。この世界だとその制約がなくなる為、鈴菜先輩の実力にはかなわないらしい。
「それとどうもこの世界は妙な風習があるらしいのです」
「どんな?」
「その……なんて言うか……みなさん小さい子が好きで、それをペットにしたがると言うか……うぅ」
アイネは言葉に詰まった。
「頭のおかしい世界だ」
「子供をドレイにするみたいな風習があって、それをみんな欲しがっている世界みたいなのです」
こんな体になってしまったのが非常に厄介な問題を招きそうで私はため息をついた。既にひどい目にあっていたけれど。
リンディもそんな風に扱われているということなのだろう。
私はふと思ってアイネに聞いた。
「私はこんな体になっちゃったけど、アイネは大丈夫なの?」
見たところ何も変わっていないように見える。私の質問に慌てて応えた。
「だ、大丈夫なのです。それよりツバキ、すごい恰好なのですが一体何が」
私が咄嗟に拾い上げてきたのは布一枚で織り上げた服であったけれど、サイズが全くあっていなくてとりあえず身体に巻き付けているだけの格好だった。
「鈴菜先輩に捕まって大変な目にあっていたのを逃げ出してきたんだよ」
どんなひどい目にあったか私が説明していると、それをを聞いていたアイネがもじもじと身体をくねらせていることに気が付いた。ふと目線を下にやるとアイネは手で股の辺りをスカートの上から抑えていて。
「どうかしたの、アイネ?」
「な、なんでもないのです」
「まさか……」
私は嫌がるアイネの手を無理矢理どけさせる、するとスカートの下にある何か硬いものに手が触れた。
「アイネにも生えちゃった……?」
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる