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第七話 ふわふわであまあま(4)
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うわさにはなったが、それ以上のことにはならなかった。
わたしは何を聞かれても否定した。彼もそうしてくれた。
そして決定的な証拠は何も無い。現場を押さえられていないから大丈夫なのだ、わたしはそう思い込むようにしていた。あれが決定的な現場だったのでは? とは考えないようにしていた。
だから、うわさになったことで実害は特に無かった。これからも無い、わたしはそう思っていた。
しかしそれは残念ながら間違いだった。
うわさが部活にまで届いてしまったのだ。
そして起きて当然のことが起きてしまった。
わたしに告白した先輩の態度が変わってしまったのだ。
少し冷たくなった、という感じ。
だから部活動に支障が出るようなことは無かったが、やはり気まずかった。
たしかに、彼に嫉妬しても不思議では無い。彼はテニス部に在籍していたのだからなおさらだろう。
だからわたしも部活をやめることにした。
テニスに未練は無かった。そもそも、先輩に誘われなければ入ることは無かったと思う。
それに今のわたしには部活よりも大事なことが、時間を割きたいことがあった。
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