らぶこめ！ わたしのツンが消える時

第九話 もう一つの告白(6)

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　目を覚ましたら目の前に彼女がいたから驚いた。
　だけど彼女を起こそうとは思わなかった。
　まだ時間に余裕はあった。
　だから楽しむことにした。
　彼女の寝顔を見つめる。
　しかしすぐにそれだけでは物足りなくなった。
　だから俺はまた同じことをやることにした。
　抱き枕がわりに彼女をだきしめる。
　今回は彼女は抵抗しなかった。
　寝ているからじゃない。
　こんなことされたら普通は起きる。
　目も開けず、声も出さなかったが、彼女は明らかに起きていた。
　どうやら彼女もこの状況をもう少し楽しんでいたいようだった。
　だから俺は彼女が飽きるまで付き合うことにした。

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　そうして俺は彼女から元気をもらいながら勉強とバイトの日々を繰り返していった。
　バイトは十月頃にやめた。そこからは試験勉強だけに集中した。
　あの勉強漬けの日々を乗り越えられたのは彼女のおかげだと思っている。
　そして俺は受験当日を迎えた。