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第一章 火蓋を切って新たな時代への狼煙を上げよ
第五話 最後の晩餐?(4)
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◆◆◆
そうしてルイスは城から離れようとしたが、
「面倒なことは全部フレディに押し付けるなんて……もうちょっと真面目にやりなさいよ」
その前に今度はシャロンが立ちふさがった。
しかしこれは予想も感知も出来ていたゆえにルイスはあらかじめ用意していた言葉を返した。
「わざわざ監視していたとはな。そんなに私が信用できないか?」
これにシャロンは「まあね」と返したが、ルイスの心は傷つかなかった。
これは長年付き合ってきた二人なりのくだけた挨拶のようなものであった。
そしておふざけはそこまでだった。
「……君は『最期まで』ここに残るつもりか? シャロン」
ルイスは真面目な話に入った。
ルイスはシャロンの心を覗いたわけでは無かったが、それは正解であった。
ゆえに、
「……」
シャロンは無言を返した。
黙る彼女に、ルイスはさらに言葉をぶつけた。
「奇跡が起きても勝てないぞ」
これにシャロンはようやく言葉を返した。
「……でしょうね」
それでもやる、という覚悟がその言葉から感じ取れた。
さらに、その覚悟の裏にあるものまで感じ取れたゆえに、ルイスは再び言葉をぶつけた。
「シャロン、確かに君は死んでもやり直せる。しかしそれには君の魂が無事であるという前提が必要だ。君の魂が無い場合、一から作り直すことになるが、出来上がるそれは当然きみじゃない。そっくりな別人だ。
そしておそらくだが、相手は君のことをよく知っている。負けたらもう一度、というのは許してくれないかもしれないぞ」
そこまでルイスが言葉を重ねてもシャロンの覚悟は揺るがなかった。
その理由をシャロンはルイスに答えた。
「……それでも、あれに立ち向かえるのは私くらいしかいないのよ」
そうしてルイスは城から離れようとしたが、
「面倒なことは全部フレディに押し付けるなんて……もうちょっと真面目にやりなさいよ」
その前に今度はシャロンが立ちふさがった。
しかしこれは予想も感知も出来ていたゆえにルイスはあらかじめ用意していた言葉を返した。
「わざわざ監視していたとはな。そんなに私が信用できないか?」
これにシャロンは「まあね」と返したが、ルイスの心は傷つかなかった。
これは長年付き合ってきた二人なりのくだけた挨拶のようなものであった。
そしておふざけはそこまでだった。
「……君は『最期まで』ここに残るつもりか? シャロン」
ルイスは真面目な話に入った。
ルイスはシャロンの心を覗いたわけでは無かったが、それは正解であった。
ゆえに、
「……」
シャロンは無言を返した。
黙る彼女に、ルイスはさらに言葉をぶつけた。
「奇跡が起きても勝てないぞ」
これにシャロンはようやく言葉を返した。
「……でしょうね」
それでもやる、という覚悟がその言葉から感じ取れた。
さらに、その覚悟の裏にあるものまで感じ取れたゆえに、ルイスは再び言葉をぶつけた。
「シャロン、確かに君は死んでもやり直せる。しかしそれには君の魂が無事であるという前提が必要だ。君の魂が無い場合、一から作り直すことになるが、出来上がるそれは当然きみじゃない。そっくりな別人だ。
そしておそらくだが、相手は君のことをよく知っている。負けたらもう一度、というのは許してくれないかもしれないぞ」
そこまでルイスが言葉を重ねてもシャロンの覚悟は揺るがなかった。
その理由をシャロンはルイスに答えた。
「……それでも、あれに立ち向かえるのは私くらいしかいないのよ」
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