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最終章
第五十四話 魔王上陸(7)
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◆◆◆
「撃て撃てぇーっ!」
指揮官の叫びと共に、火矢と石の雨が敵船に向かって降りそそぐ。
敵からの反撃はまだ無い。長距離用の武装は積まれていないようだ。
最前にいた船に多数の岩石が炸裂する。
そして引き裂かれるように穴を開けられたその船は速度を失い、沈み始めた。
初の撃沈、しかも手早い、その結果に高揚した指揮官は声を上げた。
「いいぞ! その調子で一隻でも多く撃沈せよ!」
一隻でも多く、という言い回しから分かるように、指揮官は全てを撃沈出来るとは思っていない。むしろ不可能だと思っている。敵の数と航行速度に対して、火力がまったく足りていないからだ。
しかしそれでも、この調子ならば接近戦になる前にかなりの数を減らせる、指揮官はそう思っていた。
指揮官はまだ気付いていなかった。
その認識が甘いことを。
それを示すものは既に視界に映っていた。だが、それに意識が向かなかった。
沈み始めた船から次々と兵士達が海に飛び込んでいる。
兵糧などの物資が積まれていると思われる樽も一緒にだ。
そして兵士達はその樽を浮き輪代わりにして海岸を目指し始めている。
この時、誰も気付かなかった。気付けなかった。
アランが現場にいれば指摘出来たであろう。兵士達が樽を「選んでいる」ことを。
そして飛び込んでいる兵士達もまた、「その役目を果たすために」選ばれたものであることを。
泳ぐために彼らは軽装である。前線の船に乗っているものは全員そうである。
だが、皆の意識は船に向いていた。
だから、
「上陸されるぞ!」
誰かがその声を上げるまで、誰も気付けなかった。
反応した弓兵と魔法使い達が、波間に浮かぶ人影を狙って攻撃を開始する。
これに対し、敵は「浅く潜った」。
それだけで防御が成立するからだ。
水は圧力に強い物質である。ゆえに重い船を浮かべることが出来る。
ゆえに、少し潜るだけで強固な防御を身に纏うことが出来るのだ。
矢はもちろんのこと、光弾も海面との衝突で破れるため通じない。
だが、光弾を水中で形成し、破れないように水上に出す場合は違う。
敵は早速それを実践し、反撃した。
双方の間を光弾が飛び交う。
港の兵士達は堤防や防柵を盾にし、敵は海水を鎧とする。
双方共に有効打がほとんど生じないという点では互角であったが、アラン側には幸運な要素が一つあった。
今が冬であるということだ。
冷たさによって力尽きたものが次々と沈んでいる。
だが、不幸な要素もあった。
注目すべきは人では無く、樽のほうであるということだ。
水面に浮いているので容易に狙える。
しかし皆、人間ばかり狙ってしまっていた。
されど当たらない。当たっているように見えるが水に止められてしまっている。
だがしばらくしてその問題は無くなった。
敵が浅瀬にたどり着き、立ち歩かざるを得なくなったからだ。
今は引き潮。堤防から波打ち際までは少し距離があり、砂浜が横たわっている。
水の抵抗のせいでその歩みは牛歩の如し。
ゆえに格好の標的であった。
矢と光弾の横雨が容赦無く先頭を行く敵兵に降り注ぐ。
これに対し敵兵は逃げざるを得なかった。並の防御魔法で受けられる攻撃では無い。
倒れこむように後ろに飛び込む。
そして砂浜に張り付くように身を海中の中に伏せ、攻撃をしのぐ。
隙間を見て息継ぎのために上半身を起こし、再びすぐ伏せて攻撃をやりすごす。
攻撃が激しすぎて前に出る余裕が無い。
だから彼は後続の到着を待っていた。
追いついてきた仲間達が周囲に集まり、同じ防御行動を取り始める。
そして人数が一定以上になり、「樽を運んできた者達」が後ろについたと同時に、その集団は共感を利用して行動を起こした。
最前の者達が身を寄せ合いながら前に歩み出て、防御魔法の壁を展開する。
その光の壁が時間稼ぎをしている間に、後ろの者達は樽を開けて中からあるものを取り出した。
それはシャベルだった。
突き刺すように振り下ろし、砂をすくい上げ、樽の中に詰め込んでいく。
このような空き樽は出発時に用意されたものでは無い。わざわざそんなことをする必要が無い。航海中の食事などで自然と空き樽が出来るからだ。
十分な重さと強度を有した樽から順番に前に運び出す。
受け取った最前の者はそれを盾とし、その後ろに身を隠した。
そうだ。これは即席の土嚢(どのう)である。
その樽の盾は次々と立ち並び、そうして壁となった。
光弾が次々と急造のそれに炸裂する。
木の外装が瞬く間に砕け、中から姿を現したのは海水と砂が詰まった麻袋。
矢と光弾によって袋が引き裂かれ、砂と海水がこぼれだす。
しょせんは海水混じりの砂壁、容易に崩せる、そんな思いが兵士達の心に沸きあがりかけたが、それは形を成す前に消えた。
厚みがどんどん増してきているからだ。次々と追加の樽が後ろに並び続けている。
しかも手の空いた工作兵が砂を前に放り投げて壁を補強している。
こちらが壊すよりも相手が増築するほうが早い、それを察した指揮官は声を上げた。
「弓兵、曲射で狙え!」
共感によってその意味を理解した弓兵達は、獲物を天に向けて構え、矢を空高く放った。
砂壁の後ろに隠れている敵兵たちに雨のように降り注ぐ。
これに対し敵兵達は防御魔法を傘のように展開して防いだ。
傘をたたむ暇が無いほどに矢の雨が降り続ける。
「……っ」
それを見た指揮官は奥歯をかみ締めた。
相手を封じ込めてはいるが倒せないからだ。
それはすなわち、後続の船が辿り着いて数が増せば、いつかは反撃されて突破されるということ。
ならば投石器を前に傾けて狙わせるか? いいや駄目だ。船を少しでも減らさなくては。
指揮官が心の中でそんな問答を行った直後、誰かの声が耳に響いた。
「報告! 左右から敵! 既に一部が街中に侵入しています!」
馬鹿な、早すぎる。そんな思いを指揮官は即座に吐き出した。
「防衛隊は何をしていた!」
その苛立ちの色が濃い叫びに対し、伝令兵は気圧されながらも答えた。
「それが……その連中は異常に速いのです! まるで『偉大なる一族』のように!」
「撃て撃てぇーっ!」
指揮官の叫びと共に、火矢と石の雨が敵船に向かって降りそそぐ。
敵からの反撃はまだ無い。長距離用の武装は積まれていないようだ。
最前にいた船に多数の岩石が炸裂する。
そして引き裂かれるように穴を開けられたその船は速度を失い、沈み始めた。
初の撃沈、しかも手早い、その結果に高揚した指揮官は声を上げた。
「いいぞ! その調子で一隻でも多く撃沈せよ!」
一隻でも多く、という言い回しから分かるように、指揮官は全てを撃沈出来るとは思っていない。むしろ不可能だと思っている。敵の数と航行速度に対して、火力がまったく足りていないからだ。
しかしそれでも、この調子ならば接近戦になる前にかなりの数を減らせる、指揮官はそう思っていた。
指揮官はまだ気付いていなかった。
その認識が甘いことを。
それを示すものは既に視界に映っていた。だが、それに意識が向かなかった。
沈み始めた船から次々と兵士達が海に飛び込んでいる。
兵糧などの物資が積まれていると思われる樽も一緒にだ。
そして兵士達はその樽を浮き輪代わりにして海岸を目指し始めている。
この時、誰も気付かなかった。気付けなかった。
アランが現場にいれば指摘出来たであろう。兵士達が樽を「選んでいる」ことを。
そして飛び込んでいる兵士達もまた、「その役目を果たすために」選ばれたものであることを。
泳ぐために彼らは軽装である。前線の船に乗っているものは全員そうである。
だが、皆の意識は船に向いていた。
だから、
「上陸されるぞ!」
誰かがその声を上げるまで、誰も気付けなかった。
反応した弓兵と魔法使い達が、波間に浮かぶ人影を狙って攻撃を開始する。
これに対し、敵は「浅く潜った」。
それだけで防御が成立するからだ。
水は圧力に強い物質である。ゆえに重い船を浮かべることが出来る。
ゆえに、少し潜るだけで強固な防御を身に纏うことが出来るのだ。
矢はもちろんのこと、光弾も海面との衝突で破れるため通じない。
だが、光弾を水中で形成し、破れないように水上に出す場合は違う。
敵は早速それを実践し、反撃した。
双方の間を光弾が飛び交う。
港の兵士達は堤防や防柵を盾にし、敵は海水を鎧とする。
双方共に有効打がほとんど生じないという点では互角であったが、アラン側には幸運な要素が一つあった。
今が冬であるということだ。
冷たさによって力尽きたものが次々と沈んでいる。
だが、不幸な要素もあった。
注目すべきは人では無く、樽のほうであるということだ。
水面に浮いているので容易に狙える。
しかし皆、人間ばかり狙ってしまっていた。
されど当たらない。当たっているように見えるが水に止められてしまっている。
だがしばらくしてその問題は無くなった。
敵が浅瀬にたどり着き、立ち歩かざるを得なくなったからだ。
今は引き潮。堤防から波打ち際までは少し距離があり、砂浜が横たわっている。
水の抵抗のせいでその歩みは牛歩の如し。
ゆえに格好の標的であった。
矢と光弾の横雨が容赦無く先頭を行く敵兵に降り注ぐ。
これに対し敵兵は逃げざるを得なかった。並の防御魔法で受けられる攻撃では無い。
倒れこむように後ろに飛び込む。
そして砂浜に張り付くように身を海中の中に伏せ、攻撃をしのぐ。
隙間を見て息継ぎのために上半身を起こし、再びすぐ伏せて攻撃をやりすごす。
攻撃が激しすぎて前に出る余裕が無い。
だから彼は後続の到着を待っていた。
追いついてきた仲間達が周囲に集まり、同じ防御行動を取り始める。
そして人数が一定以上になり、「樽を運んできた者達」が後ろについたと同時に、その集団は共感を利用して行動を起こした。
最前の者達が身を寄せ合いながら前に歩み出て、防御魔法の壁を展開する。
その光の壁が時間稼ぎをしている間に、後ろの者達は樽を開けて中からあるものを取り出した。
それはシャベルだった。
突き刺すように振り下ろし、砂をすくい上げ、樽の中に詰め込んでいく。
このような空き樽は出発時に用意されたものでは無い。わざわざそんなことをする必要が無い。航海中の食事などで自然と空き樽が出来るからだ。
十分な重さと強度を有した樽から順番に前に運び出す。
受け取った最前の者はそれを盾とし、その後ろに身を隠した。
そうだ。これは即席の土嚢(どのう)である。
その樽の盾は次々と立ち並び、そうして壁となった。
光弾が次々と急造のそれに炸裂する。
木の外装が瞬く間に砕け、中から姿を現したのは海水と砂が詰まった麻袋。
矢と光弾によって袋が引き裂かれ、砂と海水がこぼれだす。
しょせんは海水混じりの砂壁、容易に崩せる、そんな思いが兵士達の心に沸きあがりかけたが、それは形を成す前に消えた。
厚みがどんどん増してきているからだ。次々と追加の樽が後ろに並び続けている。
しかも手の空いた工作兵が砂を前に放り投げて壁を補強している。
こちらが壊すよりも相手が増築するほうが早い、それを察した指揮官は声を上げた。
「弓兵、曲射で狙え!」
共感によってその意味を理解した弓兵達は、獲物を天に向けて構え、矢を空高く放った。
砂壁の後ろに隠れている敵兵たちに雨のように降り注ぐ。
これに対し敵兵達は防御魔法を傘のように展開して防いだ。
傘をたたむ暇が無いほどに矢の雨が降り続ける。
「……っ」
それを見た指揮官は奥歯をかみ締めた。
相手を封じ込めてはいるが倒せないからだ。
それはすなわち、後続の船が辿り着いて数が増せば、いつかは反撃されて突破されるということ。
ならば投石器を前に傾けて狙わせるか? いいや駄目だ。船を少しでも減らさなくては。
指揮官が心の中でそんな問答を行った直後、誰かの声が耳に響いた。
「報告! 左右から敵! 既に一部が街中に侵入しています!」
馬鹿な、早すぎる。そんな思いを指揮官は即座に吐き出した。
「防衛隊は何をしていた!」
その苛立ちの色が濃い叫びに対し、伝令兵は気圧されながらも答えた。
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