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第八話 全力の勉学は全力の恋心とともに(3)
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彼女は文句も言わずに応えてくれた。
差し出されたからあげを口で受け取る。
……おいしい。
口の中に広がるこってりとしたしょっぱさを味わいながら、映画に意識を向ける。
……
うん、やっぱり俺の選択は間違っていなかった。
前作の内容がはっきりと思い出せないが、それでも見れる。
金がかかってるおかげで映像は美麗。演出は豪華。そのおかげで退屈はしない。
……
面白いが、釘付けになるほどでは無い。
別の刺激で気持ちを上げよう、そう思った俺は、
「もう一個たのむ」
再び彼女に甘えた。
即座に口にからあげが放り込まれる。
本当にヒナ鳥みたいだな、と思いながら意識を画面のほうに戻す。
……
しょっぱいのばっかり食べてたら甘いのが欲しくなってきた。
それは彼女も同じだったのか、いつの間にかケーキを食べ始めている。
俺は迷うことなくねだった。
「一口おねがい」
彼女は自分のフォークで俺の口に放り込んでくれた。
あまい。うまい。
……
今度はまたしょっぱいのが欲しくなってきた。
「からあげを――」
だが、今度は最後までおねだりすることが出来なかった。
差し出されたからあげを口で受け取る。
……おいしい。
口の中に広がるこってりとしたしょっぱさを味わいながら、映画に意識を向ける。
……
うん、やっぱり俺の選択は間違っていなかった。
前作の内容がはっきりと思い出せないが、それでも見れる。
金がかかってるおかげで映像は美麗。演出は豪華。そのおかげで退屈はしない。
……
面白いが、釘付けになるほどでは無い。
別の刺激で気持ちを上げよう、そう思った俺は、
「もう一個たのむ」
再び彼女に甘えた。
即座に口にからあげが放り込まれる。
本当にヒナ鳥みたいだな、と思いながら意識を画面のほうに戻す。
……
しょっぱいのばっかり食べてたら甘いのが欲しくなってきた。
それは彼女も同じだったのか、いつの間にかケーキを食べ始めている。
俺は迷うことなくねだった。
「一口おねがい」
彼女は自分のフォークで俺の口に放り込んでくれた。
あまい。うまい。
……
今度はまたしょっぱいのが欲しくなってきた。
「からあげを――」
だが、今度は最後までおねだりすることが出来なかった。
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