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無知な二人
事の始まり 3
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ふと、安西の視線が横にずれた。
「どうした」
「後ろ」
振り替えると、赤い光が音もなく右往左往に動いていた。
「まさか、レーザー!」
予想通りあの音が鳴り響き、まもなく姿を現した。
"ドドドドドド!"
炎を背に現れたのは、巨大な黒い物影。
「ロボット!」
一瞬で標準を合わされ、狙いを定められる。
次の瞬間、
"ドドド、ドドドド!"
何かに体を押され、間一髪銃弾から逃れられた。
「イッタァ」
見ると、桐生が足首を押さえていた。
手からは赤い液が……。
桐生の脚力に救われたのだ。
「大丈夫、かすっただけ……ウッ!」
無理に体を動かした反動で、疲れがドッと押し寄せた。
立っていられず、体を安西に支えられる。
「桐生!」
「大丈夫、ちょっと疲れただけだ。
それにしても」
どうする?
まだヤツに気付かれてない。
けど今動いたら、また標準があって標的にされるのは目に見えてる。
だからと言って、このまま動かない訳にはいかない。
「どうすれば」
桐生は安西の目を見た。
「私なら、大丈夫」
真っ直ぐに見つめる瞳には、自信さえ伺えた。
「分かった、それなら」
「どうした」
「後ろ」
振り替えると、赤い光が音もなく右往左往に動いていた。
「まさか、レーザー!」
予想通りあの音が鳴り響き、まもなく姿を現した。
"ドドドドドド!"
炎を背に現れたのは、巨大な黒い物影。
「ロボット!」
一瞬で標準を合わされ、狙いを定められる。
次の瞬間、
"ドドド、ドドドド!"
何かに体を押され、間一髪銃弾から逃れられた。
「イッタァ」
見ると、桐生が足首を押さえていた。
手からは赤い液が……。
桐生の脚力に救われたのだ。
「大丈夫、かすっただけ……ウッ!」
無理に体を動かした反動で、疲れがドッと押し寄せた。
立っていられず、体を安西に支えられる。
「桐生!」
「大丈夫、ちょっと疲れただけだ。
それにしても」
どうする?
まだヤツに気付かれてない。
けど今動いたら、また標準があって標的にされるのは目に見えてる。
だからと言って、このまま動かない訳にはいかない。
「どうすれば」
桐生は安西の目を見た。
「私なら、大丈夫」
真っ直ぐに見つめる瞳には、自信さえ伺えた。
「分かった、それなら」
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