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無知な二人
行き着く先で 3
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梯子を踏みしめる度、辺りは蒼白い光に包まれた。
地下に近付けば近付くほど、辺りはエメラルドグリーンに染まっていった。
「何だここ」
廊下らしき場所に出た。
桐生達は、エメラルドグリーンに染まる廊下に足を踏み入れることにした。
"ダダン!"
さすが地下、音が普段よりもよく響く。
「変ね、地下なのに地上より明るい感じがする。
それに、何か懐かしい気もする」
安西は大きく深呼吸をした。
「間違いない。
ここ、以前に来たことある」
「え、ここに?」
見渡す限りエメラルドグリーンの空間。
確かに初めての感じはしなかった。
以前にも来たことのあるような……。
「見て!」
突然、安西が透明な足下を指し示した。
ガラス越しに見えたのは、人の前に佇むロボット。
「アイツ、ここでも!」
「待って!様子が可笑しい」
安西の声に制止され、暫く様子を伺った。
ロボットの前で人が何やら話している。
しかし、うまく聞き取れなかった。
「どういう、事だ」
「まだ、動いていないのかしら」
確かに赤い光も、動いてる様子もない。
だとしたら、ここは?
「まさか、ロボットの製造元?」
「そんな、まさか。
そんなはずは……」
言い掛けて躊躇った。
だとしたらなぜ、私達を襲ったの?
なぜ、ここで作る意味がある?
考えても答えなんて出る分けないのに、疑問だけが渦巻いた。
地下に近付けば近付くほど、辺りはエメラルドグリーンに染まっていった。
「何だここ」
廊下らしき場所に出た。
桐生達は、エメラルドグリーンに染まる廊下に足を踏み入れることにした。
"ダダン!"
さすが地下、音が普段よりもよく響く。
「変ね、地下なのに地上より明るい感じがする。
それに、何か懐かしい気もする」
安西は大きく深呼吸をした。
「間違いない。
ここ、以前に来たことある」
「え、ここに?」
見渡す限りエメラルドグリーンの空間。
確かに初めての感じはしなかった。
以前にも来たことのあるような……。
「見て!」
突然、安西が透明な足下を指し示した。
ガラス越しに見えたのは、人の前に佇むロボット。
「アイツ、ここでも!」
「待って!様子が可笑しい」
安西の声に制止され、暫く様子を伺った。
ロボットの前で人が何やら話している。
しかし、うまく聞き取れなかった。
「どういう、事だ」
「まだ、動いていないのかしら」
確かに赤い光も、動いてる様子もない。
だとしたら、ここは?
「まさか、ロボットの製造元?」
「そんな、まさか。
そんなはずは……」
言い掛けて躊躇った。
だとしたらなぜ、私達を襲ったの?
なぜ、ここで作る意味がある?
考えても答えなんて出る分けないのに、疑問だけが渦巻いた。
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