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1章 幸せの花園
50 お誕生日会 (1)
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「さ、しんみりするのはお終い。さっさと“帰ろう”」
「うん」
ノアはクスッと笑って頷く。
リュシエンヌにとって魔女の家が自分たちの帰る場所となっていることが、妙にこそばゆかったのだ。
ノアとリュシエンヌは手と手を取り合い、魔法を展開し、爆速で魔女の家主向かう。
途中遭遇する動物に各々の驚き方をされながら颯爽と森の中を突き進むのは、とても心地が良い。
「ねえ、ノアール。あたしとあなた、どっちが先に帰宅できるか勝負しましょう」
「え、でも」
「よーいどん!!」
ノアの警告を一切聞かずに飛ぶスピードを早めたリュシエンヌは、あっという間にノアの視界から消えていく。
———あーもう!リュシエンヌのアホ!!
ノアは心の中で叫び、飛ぶスピードを速めようとする。
しかし、いかんせんノアは飛翔魔法があまり得意では無い。
それどころか、そこそこ苦手な分類だ。
上手く飛べないし、早く飛べない。
当然、戦いは下手ながらに魔法はとても上手なリュシエンヌには、勝てっこがない。
ノアが無事に帰宅できた頃には、リュシエンヌはもう魔女の家の中に帰宅していた。
勝手に置いていった挙げ句の果ての所業なのだから、大層酷いものだ。
だからこそ、大きなため息を吐いてしまったこともご愛嬌願いたい。
ノアは一応こんこんっとノックしてから、玄関の扉を開く。
———ぱああぁん!!
「!?」
耳に響いた大きな音、目前に散りゆくカラフルな紙と紐、そして、魔女とリュシエンヌの輝かんばかりの楽しそうな雰囲気。
「「ハッピーバースデー!!」」
「ノアぁ」「ノアール」
*************************
読んでいただきありがとうございます🐈🐈🐈
「うん」
ノアはクスッと笑って頷く。
リュシエンヌにとって魔女の家が自分たちの帰る場所となっていることが、妙にこそばゆかったのだ。
ノアとリュシエンヌは手と手を取り合い、魔法を展開し、爆速で魔女の家主向かう。
途中遭遇する動物に各々の驚き方をされながら颯爽と森の中を突き進むのは、とても心地が良い。
「ねえ、ノアール。あたしとあなた、どっちが先に帰宅できるか勝負しましょう」
「え、でも」
「よーいどん!!」
ノアの警告を一切聞かずに飛ぶスピードを早めたリュシエンヌは、あっという間にノアの視界から消えていく。
———あーもう!リュシエンヌのアホ!!
ノアは心の中で叫び、飛ぶスピードを速めようとする。
しかし、いかんせんノアは飛翔魔法があまり得意では無い。
それどころか、そこそこ苦手な分類だ。
上手く飛べないし、早く飛べない。
当然、戦いは下手ながらに魔法はとても上手なリュシエンヌには、勝てっこがない。
ノアが無事に帰宅できた頃には、リュシエンヌはもう魔女の家の中に帰宅していた。
勝手に置いていった挙げ句の果ての所業なのだから、大層酷いものだ。
だからこそ、大きなため息を吐いてしまったこともご愛嬌願いたい。
ノアは一応こんこんっとノックしてから、玄関の扉を開く。
———ぱああぁん!!
「!?」
耳に響いた大きな音、目前に散りゆくカラフルな紙と紐、そして、魔女とリュシエンヌの輝かんばかりの楽しそうな雰囲気。
「「ハッピーバースデー!!」」
「ノアぁ」「ノアール」
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