【R18】媚薬がきっかけで想いが通じた話

Laxia

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熱を孕む

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 冒険者つながりの飲み会の最中。夜が深まった頃……ふと違和感を感じて、ふらりと席を立つ。

「……ちょっと、風に当たって来ます……」
「行ってらっしゃ~い」
「気をつけてー」

 わいわい、がやがや。楽しそうな音が広い部屋に響き渡っているため、きっと俺を気にする者などいないだろう。ここには数十人単位の人が居るのだから。

 震える体をなんとか動かして、帽子を深く被って宴席を抜け出した。

「はぁ、……はっ……」

 なんだこれは……? 身体からだが熱い。相当強力な媚薬でも酒に入れられていたのか、体がどうにも言うことを聞かない。確かに、何度か席を立ったし、誰からもらった酒でも警戒せずに飲んでいたが。仲間内だと思って警戒していなかったが……迂闊うかつだった。

 人気ひとけのないところまで来ると、体が崩れ落ちた。荒い息が漏れ、もう立てそうにない。

「はっ、は……、♡……う、……はぁっ、」

 誰が何のためにこんなことを、と思っていると近くで足音が聞こえた。いつからいたのか、色恋沙汰で有名な─悪い意味で─冒険者のシルさんが現れて覆いかぶさってくる。彼の翡翠色の髪が俺の顔に少しかかってきただけで、なんだか身体からだがぞくぞくとした。突然のことで、同じ男性といえども──いやむしろ同じ男性だからこそ恐怖を感じる。

 嘘だろう、まさか。彼がやったのか。何故だ。仲良くはないけれど、顔見知りではある……。しかしこんなことをされるほど好かれたつもりも……、もしくは嫌われたつもりもないのだが。

「なん、……です、か、っは、あ、♡」
「そりゃあさ……」

 壁に押し付けられ、手首を固定され、そのままキスされた。急なことで息苦しくて、ほんの少し涙が出てしまったような気がする。欲の色を帯びた鮮血のような瞳が、俺を捉えて離さない。

「ぁ、んっ……、ッッ、ん♡ん~っ」
「ん、あ~っ、えっろ。思った通り最高だわ」

 抵抗しようとしても身体からだが全然動かず、なされるがままずっと舌を絡めてキスをされている。くそ、いつもの武器は宴会場に置いてきているし、宴席だから仕込み武器は持ってきていない。そんなことを考えていると、服のファスナーを下ろされて、軽く首を噛まれた。

「あっ、♡ぁ、んん♡」

 気持ちいいわけがないのに、今は感じてしまう。それでも最後の抵抗でキスしてきた舌を噛むと、むしろ興奮したように服を上げられて胸の突起を口に含まれた。

「かわい~色して……きもちい?」
「んっ、ゃ、あっ、……っっ♡」

 ふる、と身体からだを震わせると、シルさんは今度は左の突起を吸うようにして、右の突起は爪の先でかりかりと刺激し始めた。

「あっ、あ、ぁ♡や、ダメっ、しる、さ♡」
「~~ッ」

 更に欲がこもったようなギラギラとした瞳になったと思ったら、俺の腕にピンク色の液体が入った注射器を当て始めた。

「な、に、……っ♡う、っ、ぁ……や、だ……」

 そこで念話が繋がる気配を感じて、すがるようにその相手に助けを求める。

『様子が変でしたが……大丈夫ですか?』

 ああこの声は……俺がずっと片思いをしている相手──ルイさんだ。

「たす、けっ、♡ぁ、ルイさ、や、だっ♡やめっ、ぁ──」
『な……?! 今どこに……探しに行きます!』
『──おい、他の男の名前を呼ぶとは余裕だなあ……? させねえよ』

 ぶつり、とルイさんとの念話が切られ、目の前の彼との念話を無理矢理繋げられる。

「ほら、追加のドラッグだよ。何も考えられなくなっちまえ。……非合法だが身体に悪い影響は残らねえから安心しな?」

 押し当てられた注射器からピンク色の液体が体に入っていくのを感じる。体がさらに熱くなって、頭がぼーっとしていく。もう何が起こっているか、何をされているのか分からなくなってきた。こうなると、多少の集中力を必要とする念話はもう使えない。

窮屈きゅうくつそうなこっちは……っは♡もうイってやんの……淫乱だな……♡」
「んっ、あ♡あつ、い……たす、け……♡」

 スラックスのチャックまで外されて、俺の熱の先端から白濁液がこぼれているのがわかる。そのままそこを擦られながら、また深くキスをされ、胸の突起をこりこりと擦られる。

「今助けてやってんだろ、抵抗せず素直に感じてればいいんだよ♡」
「あっ、あ、あッ♡♡」
「そうそう、その調子♡」
「はーっ、はーっ、♡~~、ッッ♡♡」

 びゅる、とまたイくのを感じた。そのままナカに指を入れられそうになったが、流石に場所がまずいと思ったのか抱えられそうになる。このまま連れて行かれてはだめだと思ったが、気持ち良くて、もう、何も考えられな──。

「っ、?!」

 ごっ、と目の前のシルさんが殴られて気を失った。そのまま上着をかけられて、訳もわからぬまま誰かに抱き抱えられる。

「ッ……! ……ごめんなさい、助けに来るのが遅くて、ごめんなさい……!」
「……?……、……?♡」

 だれのこえか、わからない。あんしんする声なのに、もう、なにもわからない……。

「あれ……?……?! おれが誰だか、わかりますか……?!」
「……、……?」
「そんな、……! この痕は…! 注射痕…? まさか、セックスドラッグ……?!」

 青ざめた顔をする誰かに、笑っていて欲しくて笑みを浮かべる。するとその誰かは泣きそうな顔をして、後処理を他の人に頼むとそのまま俺を抱えてテレポートした。



「そう、ですか……。わかりました。……恨まれてもいいです、おれが。はい。大丈夫です」

 助けてくれた人が誰かに連絡を取っているのがわかる。先ほどまであんなに気持ち良くなりたくて仕方がなかったのに、何故かこの人の前だと恥ずかしくてこの痴態ちたいを見て欲しくないと思ってしまう。

「っは、♡っはー、はぁ、……ぁ、♡」
「……すみません」

 上着を取り去られ、柔らかいベッドの上で押し倒されて、謝られて、凄く優しいキスをされて。そのまま丁寧に舌を絡められる。……ここは……どこかの宿だろうか。恐らく彼が借りている部屋なのだろう。
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