森の魔女と双子騎士

紅月 燐

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3話

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ドアを開ければ見た目よりも広い部屋が広がっている。空間の魔法を使って広くしているのだ。おかげでイメージすれば模様替えも可能でとても、楽なのだ!


「さてさて……2人の部屋を作らないといけないね……ん~2人は一緒の部屋がいい?それとも、別々?」


そう言いながら振り向くとポカーンっとした顔をしている2人。


「何してるの?早く入りなさいな」


2人の近くに行き背中を押して家に入れた。


「まあ、部屋は後からでもいいか……2人とも!お風呂を入れるから体を洗ってきなさい!」


水と火の魔法を使いお風呂を用意し2人に用具の説明を軽く説明してから私は2人の服を適当に見繕い脱衣所に置きそれから、食事の用意をしはじめた。

ちなみに、2人は不思議そうな顔をしながらもお風呂に入っていった。


「2人とも碌にご飯をもらえていなかったみたいだからお腹に優しいメニューがいいわよね?」


昔、東の魔女に教えて貰った『おじや』なるものを作ってみる。

めったに作らないけど出汁をとってつくりはじめる。とてもいい匂いがする。卵、ネギ、ほかにもキノコなどを入れて完成した。

様子を見ながら2人を待っているとリビングの扉が開いた。


「あがったのね?こっちにいらっしゃい!」


扉の前で固まっている2人を呼び椅子に座らせた。

2人の前におじやを用意し……


「さぁ!ご飯よ!いっぱい食べなさいね!」


2人にそう告げた。

2人は顔を見合わせゆっくりとスプーンに手を伸ばしゆっくりと食べ始めた。


「「おいしい………」」


そこからは無我夢中で食べていた。

私は2人のそんな様子を眺めていてふっと気づいた………


『あれ?名前知らないな……』


っと………


「そういえば、2人の名前を聞いてなかったわね?教えて貰える?」


そう聞くと私から見て右にいる目の下に泣きぼくろがある子が


「名前はありません……」


「えっ、名前ないの?」


「「はい」」


人間なのに名前が無いだなんて………


「ぼくたちは"いみご"だから…」


「干ばつもおれたちのせいだって」


なるほど……流石は人間というところかしら……自分がよければ全てよしってやつですもんね……でも、名前がないと不便だわね……


「じゃあ、私が名前をつけてあげるわ!」


「「いいんですか!?」」


「ないと不便だしね!何がいいかしらね~」


そして、しばらく悩んだ結果……


「右にいる泣きボクロがある君がブラン。

そして、左がヴァイスね!」


「ぼくが……ブラン」


「おれがヴァイス」


「どう?両方白って意味があるのよ~?あなた達の髪の色からとったの!雪みたいできれいだしね!」


本当に2人の髪は綺麗なのだ……お風呂に入って汚れがなくなったからびっくりするほど!


「「まじょさま、ありがとうございます!」」


「ふふ…喜んでもらえて嬉しいわ~!」

2人は嬉しそうに笑っていた。とっても可愛い!

「さっ!ご飯冷めちゃうわ!食べなさい!」

そう言うと、2人はまた夢中でご飯を食べ始めた。
作ったおじやは全てなくなり2人にソファーで待っているように声をかけ私は片付けをして2人が待つソファーに向かった。
ソファーにつくと座ったまま2人は眠っていた。

『まあ、あんな状態で森にいて家に向かうのに歩いて、ご飯もいっぱい食べれば眠くなるわよね~』

まだ、2人の部屋は作っていなかったため1人ずつ私の部屋に運び寝かせた。

穏やかな寝顔でついつい眺めてしまいたくなる……でも!2人に着てもらう用の服を用意しなくてはいけないので渋々その場を離れ服を作るために生地を選び作り始めた。


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