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パン屋常連の片山さんからの話
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episode5 パン屋常連の片山さん
私は近所の図書館で司書をしている片山と申します。趣味はパン屋巡りで、最近は“ちいさなパン屋さん”という店に夢中になっています。
その理由は、この町にあるパンを取り扱っている店の中でも一番といえる程おいしいところにあります!!
特に!、季節ごとにでてくるパンや、イベントのために行われる期間限定のパンなどは、見た目が可愛らしく子ども受けもいいところがポイントです!!
しかも、パンだけじゃないんです。下心になってしまうかもしれませんが、ここのパン屋さんの店長、実はイケメンなんです。
普段は、帽子にマスクなので垂れ目な目元しか分からない、顔が全く分からない方です。
なぜ私が彼の顔を見ることができたのかといいますと、それは先月のことに遡ります。
それは、居酒屋“柴犬”で私と同僚が飲んでいたときでした。急に後ろから、
「あの、“ちいさなパン屋さん”によくいらっしゃってませんか?」
と声をかけられたんです。振り返ると、高身長の甘いマスクをしたイケメンがたっていて。
びっくりした私は固まってしまったのですが、同僚が、
「そうなんですよ~!こいつ最近、そのお店のサンドイッチがあり得ないぐらいおいしいって、毎日のように昼ご飯に買いにいってるんですよ~。」
酔っている勢いか、いつもは人見知りなのに、活き活きとこたえてくれました。
「そうだったんスね。俺、そのパン屋で店長をしている臣といいます。」
え!あのいつも帽子にマスクの店長さん?!こんな顔綺麗な人だったの?というか、なんでこんなところに??
「ぜひ、また来てくださいね~!来週の月曜日から異国のパンフェアするんで~!」
私が混乱している間に、爽やかな笑顔で魅力的なことをいいながら彼は去って行ってしまいました。
それからというもの、彼に一目惚れ?してしまった私は更に足繁く彼の営むパン屋さんや、働いている居酒屋にも通っているんです。
早朝にパン屋に休日の朝ご飯を買いに行った日のことでした。
「なんだかおみさん、様子がおかしくないですか?」
なんていうか、目はぼーっとしているし、調子が悪いのかいつもシャキッとしている姿勢は猫背になってしまっている。気だるげなおみさんはなんて言ったらよいのか…。目には見えないフェロモンを出しているような気さえするほどえっちです。
「そうかな…?」
彼のえっちな雰囲気に充てられながらも、今日もおみさんに会えたことが嬉しくて私はこの日浮かれていたのです。
やはり、調子が悪いのかパンを並べている最中に、おみさんがよろけてしまいました。
彼のフェロモンに当てられた私は下心もあり、つい、よろけた彼の腰を抱いておみさんの体を支えようとしました。
しかし、私が彼に触れる前に反対側から筋肉質な腕が伸びてきたんです。
「すまないね。こいつの面倒は俺にまかせて。」
おみさんの影から、おみさんより少し背の低い男性が顔をだしてそういいました。私は彼を見たことがあります。居酒屋“柴犬”で働いている方です。
彼は糸目の隙間から、鋭く私を少しの時間見つめると、奥に引っこんでしまいました。
なんだか失恋したような気持ちになったのは、間違った反応じゃないのでしょうね。
私は近所の図書館で司書をしている片山と申します。趣味はパン屋巡りで、最近は“ちいさなパン屋さん”という店に夢中になっています。
その理由は、この町にあるパンを取り扱っている店の中でも一番といえる程おいしいところにあります!!
特に!、季節ごとにでてくるパンや、イベントのために行われる期間限定のパンなどは、見た目が可愛らしく子ども受けもいいところがポイントです!!
しかも、パンだけじゃないんです。下心になってしまうかもしれませんが、ここのパン屋さんの店長、実はイケメンなんです。
普段は、帽子にマスクなので垂れ目な目元しか分からない、顔が全く分からない方です。
なぜ私が彼の顔を見ることができたのかといいますと、それは先月のことに遡ります。
それは、居酒屋“柴犬”で私と同僚が飲んでいたときでした。急に後ろから、
「あの、“ちいさなパン屋さん”によくいらっしゃってませんか?」
と声をかけられたんです。振り返ると、高身長の甘いマスクをしたイケメンがたっていて。
びっくりした私は固まってしまったのですが、同僚が、
「そうなんですよ~!こいつ最近、そのお店のサンドイッチがあり得ないぐらいおいしいって、毎日のように昼ご飯に買いにいってるんですよ~。」
酔っている勢いか、いつもは人見知りなのに、活き活きとこたえてくれました。
「そうだったんスね。俺、そのパン屋で店長をしている臣といいます。」
え!あのいつも帽子にマスクの店長さん?!こんな顔綺麗な人だったの?というか、なんでこんなところに??
「ぜひ、また来てくださいね~!来週の月曜日から異国のパンフェアするんで~!」
私が混乱している間に、爽やかな笑顔で魅力的なことをいいながら彼は去って行ってしまいました。
それからというもの、彼に一目惚れ?してしまった私は更に足繁く彼の営むパン屋さんや、働いている居酒屋にも通っているんです。
早朝にパン屋に休日の朝ご飯を買いに行った日のことでした。
「なんだかおみさん、様子がおかしくないですか?」
なんていうか、目はぼーっとしているし、調子が悪いのかいつもシャキッとしている姿勢は猫背になってしまっている。気だるげなおみさんはなんて言ったらよいのか…。目には見えないフェロモンを出しているような気さえするほどえっちです。
「そうかな…?」
彼のえっちな雰囲気に充てられながらも、今日もおみさんに会えたことが嬉しくて私はこの日浮かれていたのです。
やはり、調子が悪いのかパンを並べている最中に、おみさんがよろけてしまいました。
彼のフェロモンに当てられた私は下心もあり、つい、よろけた彼の腰を抱いておみさんの体を支えようとしました。
しかし、私が彼に触れる前に反対側から筋肉質な腕が伸びてきたんです。
「すまないね。こいつの面倒は俺にまかせて。」
おみさんの影から、おみさんより少し背の低い男性が顔をだしてそういいました。私は彼を見たことがあります。居酒屋“柴犬”で働いている方です。
彼は糸目の隙間から、鋭く私を少しの時間見つめると、奥に引っこんでしまいました。
なんだか失恋したような気持ちになったのは、間違った反応じゃないのでしょうね。
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