うちの店長の恋人を誰か教えてくれ?!

しま

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パン屋店長おみくんの嫉妬2

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episode8 シバさんとおみくんと廣田と

 くそ!かわいい顔しやがって。調理の廣田がトイレに行ったとたん、何をするかと思えば、マスク越しにキスなんてわかってやってるだろ。
 …さっき、俺が怒ったと思って泣きそうな顔してたな。俺より身長が高くてがたいが良いし、怖いものなんてないような容姿をしているのに、おみは俺の真剣な顔が苦手だ。いつも、へらへらしてるから、テンションの落差が怖いんだろうか。
 「あれ、おみくんは?」
 廣田が調理用手袋をつけなおしながら戻ってきた。
 「体調わるそうだったから、俺の部屋に行かせたよ。後で様子見に行ってくる。」
 完全に嘘だが、しょうがない。それに、これは牽制でもある。
 「えー!おみくん大丈夫なんスか?よかったら俺が後で様子見に行きますよ。」
 これだ。廣田は多分おみを性的な意味も含んで好きだ。最近なんかは特に、忙しさに紛れておみにボディタッチをしてるし、気が抜けないでいる。
 「いや、大丈夫だ。廣田は仕込み終わったら、開店準備にまわってくれ。今日は佐伯いないから頼んだぞ。」
 そう言って、仕込みが終わってすぐに不服そうな廣田をおいて、俺はおみのいる2階に上がった。
 「おみ?さっきはごめんな。落ち着いたか?」
 ベッドの隅っこで丸くなっていたおみにはなしかける。
 「シバ…。おれこそさっきはごめん。」
 お前が職場で雰囲気大事にしてるのしってるのに、といいながら俺がまだ怒ってるんじゃないかとうかがっている。
 「別に怒ってないよ。廣田にみられるかもってびっくりしたけど、後半俺の方が盛り上がっちゃったし。」
 思いだしたのか、おみの顔が赤くなる。
 「なに?思い出したの?」
 ニヤニヤ笑って言ったら、少し怒った声で「おっさんくさい!」と言われてしまった。明日は午後からなら少しパン屋を手伝えることを伝えて、朝の仕込みに向けておみを帰らせ、俺は仕事に戻ることになった。
 開店準備が終わり、廣田のシフト時間が終わった時に、廣田が帰り際、
 「おみくん帰っちゃいました?インスタ交換したかったのにー!店長、おみくんの連絡先くださいよ~。」
 おみを帰してよかった。廣田には、絶対やらないと言って、非難をうけながらも店のキッチンから追い出した。抜け目ない奴だな。
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