9 / 49
9,外国人
しおりを挟む
蓮とアラシはある街の大通りを歩いていた。天候が回復したことで、半分以上の店舗や企業が再開しており、人通りも多い。だが、この街では金眼保有者の暴走が1件のみで、把握しているが異変の表れない保有者がまだ数人いるとのことだった。
「レン様」
アラシは一歩前を歩く蓮に思い切って、声をかける。
「あ?」
「一体、何を確認なさりたいのですか?」
先ほど警備員駐在所に寄ったのだが、蓮は昨日カンパに聞いていたのと同じようなことをそこの警備員にも訪ねていた。やはり、質問の意図をわかってもらえず、確認出来なかったようだが。
「…」
「私は護衛長です。レン様の世話役です。少々頼りないと思われているのかもしれませんが、私に話していただけませんか?私も…レン様のお役に立ちたいのです!」
精一杯の訴え。いつもないがしろにされてしまうが、これならきっと伝わるはず。と、期待して顔を上げると
「…って、レン様ぁああ?!」
蓮はいなくなっていた。
あわてて探すアラシにかまわず、蓮は大通りから脇道に入っていた。アラシが気に入らない訳ではないが、どうも隙があって相手をする気にならないのだ。
ふと、道端を見ると、植木に隠れるように座る男がいることに気づく。ほとんど人通りのない道でうつむいて座る姿は、休んでいるというより行き倒れているように見える。
「何してんだ?」
「…」
蓮が声をかけると、男はゆっくり顔を上げる。盲人なのか目の色は薄く、焦点が合っていない。蓮の姿ではなく、声を追っているようだった。
「顔色ヤベーな。病院行くか」
彼の顔色は蓮が引くくらい悪く、青色のウェーブした長髪が余計に真っ青に見せていた。
「…いや、大丈夫だ」
「あ、そ」
「ふ…っ本当に行ってしまうのか」
通り過ぎて行ってしまう蓮に、彼は思わず笑って言う。
「あ?」
「手を、貸してくれないか」
立ち止まった蓮に、片手をゆっくり差し出す。
「最初にそう言え。面倒クセー」
蓮はダルそうに戻ってくると、その弱々しい手を握る。
「っ?!」
そのとたん、思わぬ力で引き寄せられ、唇をふさがれていた。
「ん、ん…っ?!」
キスをされているとやっと気づき、あわててもがくが、男はびくともしない。それどころか、腕に力が入らないのだ。立っていられず、がくんと膝が地面についてしまい、されるがまま口内を蹂躙される。そこへ
「あ…っ?!れ、レン様ぁあ!!」
「!」
アラシが蓮に気づき、その脇道に走りこんでくる。
「貴様、何をしている?!レン様から離れろ!!」
蓮にのしかかる見知らぬ男へ怒鳴って飛びかかるが、男は一般人と思えぬ身のこなしで飛んで避ける。
「な…っ貴様…外国人か?!」
男は叫ぶアラシを気にもせず、呆然と座り込む蓮を見つめる。そして、何も言わずに脇道の奥へと走って行った。
「待て!!」
アラシは追いかけるが、すぐに姿も気配さえも消えるように見えなくなる。
「く…っ!あ…レン様!!」
捕まえられなかったことを悔やみながら、はっとして蓮の元へ戻る。
「どうなさったのですか?!」
蓮の様子がおかしい。座ってもいられず、崩れるように地に伏せてしまっている蓮にかけ寄る。
「わかん、ね…力が、入らねー…」
蓮はかろうじてそれだけ言うと、意識を失う。
「レン様ぁああっ!!」
アラシの泣き声に近い叫び声が、街の片隅で響いた。
一方。シオンはまた国境の深い森にいた。
ヒナタと一緒にいた時に感じた頭痛は『結界』を犯されたという知らせ。シオンは蓮と同じように、土地や人を守る結界を張る術を操れる。この森に張ったものは人を拒めるほど強くはないが、国境を犯す者の出入りは容易に把握出来る。広い土地へ施すにはかなりの力量を必要とし、シオンだからこそ出来ると言える。
異変の始まった一月ほど前から、この結界を越す者を探しに来ているのだが、毎回気配すら感じられずに帰ることを繰り返していた。しかし、今回は違った。
「そちらに隠れているのは、どなたでしょうか」
背後に感じる、確かな人の気配。シオンは振り向き、大きな木の幹を見つめる。
「あーらら、見つかっちゃったね」
そこからひょこっと顔を出したのは、赤い縁のメガネをかけた小柄な男。
「…ああ」
その後ろから、対照的な体格の良い大柄な男も姿を見せる。
「あなた方は一月ほど前から、何度かこの森を越えて我が国に入っていますね。一体、目的は何なのですか」
「ほら、やっぱりこの人、僕たちの出入りがわかってたんだよ。何で?センサーでもあるの?」
小柄な男が聞く。森に入る度にやって来るシオンを見ていたようだ。
「お答えできません。先に、私の質問に答えていただけますか。何の目的で我が国に入国しているのですか」
「それはちょっと、僕たちだけの判断で答えられないなぁ」
「…」
もったいぶる様にイラつくより、彼らふたりだけではないことがわかり、シオンはため息をつきたくなる。
「それなら、後でゆっくりとお聞きしましょう。城にご同行願えますか」
彼らがこの異変に関係あるかはまだわからないが、外国人の許可のない入国は立派な犯罪。ようやく見つけられた密入国者を逃すことは出来ない。
「えーどうする?あのウェア城にご招待されちゃったよっ?」
「ふざけ過ぎだぞ」
わざとはしゃいで言う小柄な男に、大柄な男が呆れて苦言する。
「はいはい、残念だけど行けませーん」
「そうですか。ならば、力ずくで来ていただきます」
彼らが素直に従うとは思っていない。シオンは羽織っているマントを後ろへやって腕を出し、覇気を高める。
「へぇ、僕たちふたりの相手をする気なの?」
「…面白い」
ふたりはにやりと笑み、同時に覇気を高める。気配を完全に消せることといい、彼らの戦闘能力は王室護衛に匹敵するか、それ以上かもしれない。しかし、ふたり相手でも自分の方が勝るとシオンは考えていた。
お互いに一気に間をつめ、かかってきた小柄な男の蹴りをかわし、大柄な男の拳を上に飛んで逃れ、彼らの背後に着地する。
「ぅおっと?!」
「く…っ」
彼らが振り向く間もなくシオンの肘と膝が背を狙い、かろうじてかわして飛んで離れる。静かな森の中を3人の走る音と打撃音が響く。
「…っあんた、強いね!王室護衛じゃなさそうだし、ひょっとして『金眼』の血縁者?」
「…」
他国の者は知りえない情報、血縁者の戦闘能力が高いことを知っている。彼らは一体何者なのか。シオンはいっそう彼らを逃す訳にはいかなくなる。
「…違うな」
大柄な男はつぶやくと、足元に積もった雪をシオンめがけて投げつけた。
「っ?!」
舞った雪が視界を奪い、とっさに足を止めたシオンの真横に男が迫る。気配を頼りに顔を狙った手を避けるが、右目を覆う布をむしり取られていた。彼の狙いは攻撃ではなく、この布だったのだ。
「おわっ!エグ…っ」
あらわになった失い、傷ついた右目。小柄な男はシオンの端正な顔に似合わない生々しい傷に、思わず顔を歪める。
「お前、『金眼』保有者だな」
大柄な男は思った通りだと笑む。
「え?!『金眼』取られて生きてるの?!珍しい~っていうか、略奪行為があったのって何十年も前じゃない?その顔で、おじいちゃん…なワケないよね?」
金眼を奪われた保有者はその後で必ず殺害されていたため、シオンのように命があったケースはなかった。そこまでの情報はさすがに知らないらしく、小柄な男は驚く。
「…少し、試してみるか」
と、大柄な男は閉じていた右目をゆっくりと開く。
「!」
彼の右目は鈍く、金色に光っていた。いくつかの街で目撃されている、金色の目を持つ外国人と同じ。彼らは異変と無関係ではない。シオンは確信する。
「俺の眼を見ろ」
男の右目の鈍い光が強くなる。
「動くな」
「…っ?!」
その目を見たとたん、シオンは本当に動けなくなる。
「そうだ、そのままだ」
従う気などまったくないのに、彼の左目から目をそらせず、足が動かない。
「さすが『金眼』保有者だな。綺麗な顔だ…」
大柄な男はシオンの目の前まで近づくと、手を伸ばしてほほに触れる。身長こそシオンと変わらないが、体格のせいか彼の方が一回りもふた回りも大きく見える。
そして、シオンの唇に顔を寄せようとした瞬間。
「つ…っ?!」
シオンの手刀が彼の首をかすめた。直前で避けて当たらなかったはずだが、切れて血が吹き出る。
「…っ」
シオンは動揺していた。今の手刀は彼を殺すつもりでやった。殺してしまったら、何も情報を得ることが出来なくなってしまうのに。嫌な汗が額ににじむ。
「うわ!大丈夫?」
大柄な男はシオンから飛んで離れ、小柄な男の横に着地する。
「ああ…避けなきゃ殺られてた」
と、血の流れる首を押さえる。
「ちょっとイケるかなーって思ったけどねー。やっぱりあの人じゃないと無理だよ」
小柄な男は残念そうに言う。
「…くっ」
「あ、ヤバい?帰ろっか」
大柄な男が顔をしかめ、思ったより重傷だと気づいて提案する。
「ごめんねー。そんなワケだから、今日はもう帰るね」
小柄な男はまるで友人宅から帰るような言いぐさで、シオンに背を向ける。
「な…っ待ちなさ…!」
「バイバーイ」
はっとして止めようとするシオンにかまわず、ふたりは素早く木々の陰に入ると気配を消す。
「…」
もう、シオンは彼らを追うことは出来なかった。
「レン様」
アラシは一歩前を歩く蓮に思い切って、声をかける。
「あ?」
「一体、何を確認なさりたいのですか?」
先ほど警備員駐在所に寄ったのだが、蓮は昨日カンパに聞いていたのと同じようなことをそこの警備員にも訪ねていた。やはり、質問の意図をわかってもらえず、確認出来なかったようだが。
「…」
「私は護衛長です。レン様の世話役です。少々頼りないと思われているのかもしれませんが、私に話していただけませんか?私も…レン様のお役に立ちたいのです!」
精一杯の訴え。いつもないがしろにされてしまうが、これならきっと伝わるはず。と、期待して顔を上げると
「…って、レン様ぁああ?!」
蓮はいなくなっていた。
あわてて探すアラシにかまわず、蓮は大通りから脇道に入っていた。アラシが気に入らない訳ではないが、どうも隙があって相手をする気にならないのだ。
ふと、道端を見ると、植木に隠れるように座る男がいることに気づく。ほとんど人通りのない道でうつむいて座る姿は、休んでいるというより行き倒れているように見える。
「何してんだ?」
「…」
蓮が声をかけると、男はゆっくり顔を上げる。盲人なのか目の色は薄く、焦点が合っていない。蓮の姿ではなく、声を追っているようだった。
「顔色ヤベーな。病院行くか」
彼の顔色は蓮が引くくらい悪く、青色のウェーブした長髪が余計に真っ青に見せていた。
「…いや、大丈夫だ」
「あ、そ」
「ふ…っ本当に行ってしまうのか」
通り過ぎて行ってしまう蓮に、彼は思わず笑って言う。
「あ?」
「手を、貸してくれないか」
立ち止まった蓮に、片手をゆっくり差し出す。
「最初にそう言え。面倒クセー」
蓮はダルそうに戻ってくると、その弱々しい手を握る。
「っ?!」
そのとたん、思わぬ力で引き寄せられ、唇をふさがれていた。
「ん、ん…っ?!」
キスをされているとやっと気づき、あわててもがくが、男はびくともしない。それどころか、腕に力が入らないのだ。立っていられず、がくんと膝が地面についてしまい、されるがまま口内を蹂躙される。そこへ
「あ…っ?!れ、レン様ぁあ!!」
「!」
アラシが蓮に気づき、その脇道に走りこんでくる。
「貴様、何をしている?!レン様から離れろ!!」
蓮にのしかかる見知らぬ男へ怒鳴って飛びかかるが、男は一般人と思えぬ身のこなしで飛んで避ける。
「な…っ貴様…外国人か?!」
男は叫ぶアラシを気にもせず、呆然と座り込む蓮を見つめる。そして、何も言わずに脇道の奥へと走って行った。
「待て!!」
アラシは追いかけるが、すぐに姿も気配さえも消えるように見えなくなる。
「く…っ!あ…レン様!!」
捕まえられなかったことを悔やみながら、はっとして蓮の元へ戻る。
「どうなさったのですか?!」
蓮の様子がおかしい。座ってもいられず、崩れるように地に伏せてしまっている蓮にかけ寄る。
「わかん、ね…力が、入らねー…」
蓮はかろうじてそれだけ言うと、意識を失う。
「レン様ぁああっ!!」
アラシの泣き声に近い叫び声が、街の片隅で響いた。
一方。シオンはまた国境の深い森にいた。
ヒナタと一緒にいた時に感じた頭痛は『結界』を犯されたという知らせ。シオンは蓮と同じように、土地や人を守る結界を張る術を操れる。この森に張ったものは人を拒めるほど強くはないが、国境を犯す者の出入りは容易に把握出来る。広い土地へ施すにはかなりの力量を必要とし、シオンだからこそ出来ると言える。
異変の始まった一月ほど前から、この結界を越す者を探しに来ているのだが、毎回気配すら感じられずに帰ることを繰り返していた。しかし、今回は違った。
「そちらに隠れているのは、どなたでしょうか」
背後に感じる、確かな人の気配。シオンは振り向き、大きな木の幹を見つめる。
「あーらら、見つかっちゃったね」
そこからひょこっと顔を出したのは、赤い縁のメガネをかけた小柄な男。
「…ああ」
その後ろから、対照的な体格の良い大柄な男も姿を見せる。
「あなた方は一月ほど前から、何度かこの森を越えて我が国に入っていますね。一体、目的は何なのですか」
「ほら、やっぱりこの人、僕たちの出入りがわかってたんだよ。何で?センサーでもあるの?」
小柄な男が聞く。森に入る度にやって来るシオンを見ていたようだ。
「お答えできません。先に、私の質問に答えていただけますか。何の目的で我が国に入国しているのですか」
「それはちょっと、僕たちだけの判断で答えられないなぁ」
「…」
もったいぶる様にイラつくより、彼らふたりだけではないことがわかり、シオンはため息をつきたくなる。
「それなら、後でゆっくりとお聞きしましょう。城にご同行願えますか」
彼らがこの異変に関係あるかはまだわからないが、外国人の許可のない入国は立派な犯罪。ようやく見つけられた密入国者を逃すことは出来ない。
「えーどうする?あのウェア城にご招待されちゃったよっ?」
「ふざけ過ぎだぞ」
わざとはしゃいで言う小柄な男に、大柄な男が呆れて苦言する。
「はいはい、残念だけど行けませーん」
「そうですか。ならば、力ずくで来ていただきます」
彼らが素直に従うとは思っていない。シオンは羽織っているマントを後ろへやって腕を出し、覇気を高める。
「へぇ、僕たちふたりの相手をする気なの?」
「…面白い」
ふたりはにやりと笑み、同時に覇気を高める。気配を完全に消せることといい、彼らの戦闘能力は王室護衛に匹敵するか、それ以上かもしれない。しかし、ふたり相手でも自分の方が勝るとシオンは考えていた。
お互いに一気に間をつめ、かかってきた小柄な男の蹴りをかわし、大柄な男の拳を上に飛んで逃れ、彼らの背後に着地する。
「ぅおっと?!」
「く…っ」
彼らが振り向く間もなくシオンの肘と膝が背を狙い、かろうじてかわして飛んで離れる。静かな森の中を3人の走る音と打撃音が響く。
「…っあんた、強いね!王室護衛じゃなさそうだし、ひょっとして『金眼』の血縁者?」
「…」
他国の者は知りえない情報、血縁者の戦闘能力が高いことを知っている。彼らは一体何者なのか。シオンはいっそう彼らを逃す訳にはいかなくなる。
「…違うな」
大柄な男はつぶやくと、足元に積もった雪をシオンめがけて投げつけた。
「っ?!」
舞った雪が視界を奪い、とっさに足を止めたシオンの真横に男が迫る。気配を頼りに顔を狙った手を避けるが、右目を覆う布をむしり取られていた。彼の狙いは攻撃ではなく、この布だったのだ。
「おわっ!エグ…っ」
あらわになった失い、傷ついた右目。小柄な男はシオンの端正な顔に似合わない生々しい傷に、思わず顔を歪める。
「お前、『金眼』保有者だな」
大柄な男は思った通りだと笑む。
「え?!『金眼』取られて生きてるの?!珍しい~っていうか、略奪行為があったのって何十年も前じゃない?その顔で、おじいちゃん…なワケないよね?」
金眼を奪われた保有者はその後で必ず殺害されていたため、シオンのように命があったケースはなかった。そこまでの情報はさすがに知らないらしく、小柄な男は驚く。
「…少し、試してみるか」
と、大柄な男は閉じていた右目をゆっくりと開く。
「!」
彼の右目は鈍く、金色に光っていた。いくつかの街で目撃されている、金色の目を持つ外国人と同じ。彼らは異変と無関係ではない。シオンは確信する。
「俺の眼を見ろ」
男の右目の鈍い光が強くなる。
「動くな」
「…っ?!」
その目を見たとたん、シオンは本当に動けなくなる。
「そうだ、そのままだ」
従う気などまったくないのに、彼の左目から目をそらせず、足が動かない。
「さすが『金眼』保有者だな。綺麗な顔だ…」
大柄な男はシオンの目の前まで近づくと、手を伸ばしてほほに触れる。身長こそシオンと変わらないが、体格のせいか彼の方が一回りもふた回りも大きく見える。
そして、シオンの唇に顔を寄せようとした瞬間。
「つ…っ?!」
シオンの手刀が彼の首をかすめた。直前で避けて当たらなかったはずだが、切れて血が吹き出る。
「…っ」
シオンは動揺していた。今の手刀は彼を殺すつもりでやった。殺してしまったら、何も情報を得ることが出来なくなってしまうのに。嫌な汗が額ににじむ。
「うわ!大丈夫?」
大柄な男はシオンから飛んで離れ、小柄な男の横に着地する。
「ああ…避けなきゃ殺られてた」
と、血の流れる首を押さえる。
「ちょっとイケるかなーって思ったけどねー。やっぱりあの人じゃないと無理だよ」
小柄な男は残念そうに言う。
「…くっ」
「あ、ヤバい?帰ろっか」
大柄な男が顔をしかめ、思ったより重傷だと気づいて提案する。
「ごめんねー。そんなワケだから、今日はもう帰るね」
小柄な男はまるで友人宅から帰るような言いぐさで、シオンに背を向ける。
「な…っ待ちなさ…!」
「バイバーイ」
はっとして止めようとするシオンにかまわず、ふたりは素早く木々の陰に入ると気配を消す。
「…」
もう、シオンは彼らを追うことは出来なかった。
0
あなたにおすすめの小説
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる