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4,初対面
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深い森を走り抜けると、小高い丘にそびえ立つ城がようやく見えてきた。得体の知れない怪魚でも出てきそうな水をたたえた広い堀に囲まれ、見上げるほど高くて分厚い塀が囲い、何人も近づけぬともの言わずして訴えているかのようだった。塀だけでも防御機能は十分だろうに、こうまでして何を守っているのか。
堀を渡る跳ね橋をゆっくりと走る送迎車に揺られ、無関心を通していた蓮もさすがに疑問を抱き始めた。
「着きました、レン様」
と、シオンが門前に付けられた送迎車のドアを開けた。
「少々お待ちください」
蓮が降りたのを見てから、巨大で頑丈そうな門に向き直ると中心部に片手をつく。軽く押しただけで、門はすんなりと開いていく。門は重い鉄製で分厚く、普通、人がひとりで開けられるものではない。
蓮は出会ってから何度か見せられているシオンの力の異常さにうんざりしつつ、この門前には警備員らしき者がいない理由はわかった。
門をくぐるときれいに手入れのされた芝生が広がり、白い石畳の道が城まで続いている。それはいわゆる『お城』といった華やかさはなく、レンガ造りの屈強なものだった。
「お待ちしておりました、レン様」
城の扉前に立つ男が深々と頭を下げる。
「私は国務大臣を務めているザイルと申します」
緩やかにウェーブした茶色い髪で、シオンと対称的な白いロングコートを着ており、鮮やかな青布は左腕に巻かれていた。
「王子がお待ちかねですよ」
内側から両開きのドアが開き、どうぞとにこやかに蓮を招き入れる。
「王子?」
自分が会う者は国王ではなかったか。蓮はふと後ろに下がっていたシオンを振り返る。シオンは行けばわかりますと言いたげに、くっと口角を上げる。また疑問が増えたと思い、蓮は城内に入る。
「シオン、お疲れさまでした」
「はい」
蓮に続いて城内に入ったザイルはにっこりとシオンを労った。
城のエントランスホールは外観から想像出来ないほどのきらびやかなものだった。広いのは当然ながら、ピカピカに磨かれた床、見事な装飾のされた壁と天井、飾られた調度品も価値のあるものばかりだろう。
使用人らしい者たちが十数人並び、頭を垂れたまま蓮たちを出迎える。
「こちらへどうぞ」
ザイルの案内で、エントランス奥のひときわ大きいドアの前に立たされる。
「謁見の間です。ここで王子とお会いになっていただきます」
『謁見の間』と呼ばれる開いたドアの向こうはエントランスホールよりも更に広く、きらびやかでまぶしいほどだった。天井からは大きなシャンデリアがいくつも下がり、美しいステンドグラスがはめられた窓、床にははるか向こう(と言っては大げさだが)の台座まで金の刺繍がされた青いカーペットが道を作っていた。
カーペットを挟んだ両脇には白いコートを着た者たちが並んだ椅子に座り、その後ろには黒コートを着た者たちが立っている。白いコートはザイルと同じ国務大臣で、性別も年齢も様々なようだった。
「おお…」
「これは驚いた…」
彼らは蓮を見るなり、皆一様に驚いた様子でざわめきだす。森の入り口にいた黒コートたちと言い、蓮は自分の何がその反応をさせるのかわからず、いら立ち始めていた。
「さぁ、お進みください」
ザイルは変わった様子はなく、蓮を台座前まで促す。そこには金の装飾のされた立派な椅子が鎮座していた。
「ティリアス王子、お出ましになります!!」
ざわめきがピタリと止まり、よく通る声が謁見の間に響きわたる。同時に、蓮の横にいるザイルも後方のシオンも周りにいる国務大臣や黒コートたちも、皆一斉に床に片膝を着き、頭を垂れる。蓮だけがそのままつっ立っていた。
台座の脇に専用通路でもあるのか、そこのドアが開く。黒コートの男ふたりを従え、ティリアス王子が颯爽と現れた。金ボタンのあしらわれた白い衣装を身にまとい、鮮やかな青いマントをひるがえし、中央の立派な椅子に座る。
「…!!」
彼の姿に蓮はいら立ちなど吹っ飛び、内心激しく動揺する。王子の荘厳さにではなく、その容姿に。
王子の顔は蓮と同じだった。
似ているというレベルではない。全く同じなのだ。大きな目も、ぷっくりした唇も。違うのは蓮が黒髪、黒い瞳なのに対し、彼は金髪に金の瞳であることくらいか。
「そなたがジョウノレンか」
金の瞳が蓮を見下ろす。蓮は驚きのあまり何も反応出来ない。
「我が身代わり護衛としての働き、期待しているぞ」
王子はさすがというべきか蓮を見ても何の動揺もせず、王子らしい口調で話す。
「シオン」
「はい」
「役目、ご苦労であった。ゆっくり休むがよい」
「はい、ありがとうございます」
労われ、シオンは下げた頭を更に低くする。王子は無表情のまま立ち上がると、また黒コートを従え、謁見の間を出ていった。他の者たちはほっとしたかのように立ち、またざわざわし始める。
「レン君、色々聞きたいことがあるでしょうが、ひとまず君の部屋で待機していてください。二時間後に今後のことについてお話をしますから」
ザイルは呆然としている蓮ににこやかに言う。
「シオン、案内をお願いします」
「はい」
そして、シオンにそう命じると、他の大臣たちと共に謁見の間を後にした。
「いかがでしたか」
廊下を歩きながら、シオンは後ろを歩く蓮に聞く。
「あなたでなければならない理由はおわかりになったでしょう」
「…ああ」
『身代わり護衛』とティリアス王子は言っていた。自分は彼のために生まれ、時には彼に命を捧げることもいとわない存在だったのか。父親も祖父もその父親も、ずっと前から。顔が同じなのは偶然か、いや、命の危険にさらされる国王を守るための必然か。厳しい戦闘訓練を課せられるのは、自分を守るためでもあったのか。自分が今まで生きてきた意味をまさか異世界で知ることになるとは。
蓮は王子との対面が衝撃的過ぎて、否定する気も起きなくなっていた。
力なく返事をする蓮を見て、シオンは複雑な気持ちになるが、何も言わずに歩を進めた。
レンガ造りの城に合わないエレベーターに乗り、降りたのは5階。エレベーターホールを出ると、普通のホテルのような廊下で等間隔にドアが並んでいる。
「ここがあなたのお部屋です」
そのうちの一室にシオンは蓮を案内した。部屋もホテルのシングルルームのようで、ベッド、クローゼット、テーブルと椅子が一組備え付けられ、バスルームもある。
「お疲れになったでしょう。昼食を用意いたしましたので、ゆっくりと召し上がってください。二時間後、お迎えに参ります」
シオンの指したテーブル上にはお弁当のような四角い箱とスプーン、フォーク、カップとポットが置かれている。
「…ああ」
蓮はそれを見るでもなく、返事をする。
「レン」
「あ…?!」
シオンはサングラスを外すと腰をかがめ、蓮の半開きの唇にキスをした。
「心配することなどありません。私たち王室護衛は王子のためだけでなく、あなたのために存在しているのです」
シオンはにこりと微笑む。蓮の心の内を読んだかのような言葉。蓮は目を見開いてシオンを見つめたあと、ぐっと唇を噛む。
「別にいらねーし」
「そうですか」
強がった蓮のセリフにも、シオンは微笑んだ。
昼食など食べる気になれず、蓮はひとり、ベッドに寝転んでいた。流されるままここまで来てしまい、実際もう後戻り出来ない段階だろう。来た道を引き返し逃げることは出来るかもしれない。だが、ここは異世界。アウェイ過ぎて逃げ切れる気がしない。
そんなことをぼんやり考えていると、遠慮がちなノックの音。シオンか?まだ30分も経っていないのに。蓮はノロノロと起き上がり、ドアを開けた。
「!」
ドアの前にいたのはティリアス王子だった。先ほど謁見の間で対面した、自分と同じ顔の少年。白い衣装はそのままだが、マントはつけておらず、落ち着きなく左右をキョロキョロしている。
「あ、あの…っ入っても、いい?」
「…ああ」
上目遣いでどもりながら聞かれ、蓮は驚きつつ彼を室内に入れる。
「はぁ、良かった。見つからなくて」
お付きの黒コートたちを撒いてきたのか、王子はほっと息をつく。
蓮が驚いたのは王子がここに来たことより、彼の雰囲気の違いだった。謁見の間でのような威厳も荘厳さも全くなく、普通の同年代の少年にしか見えず、別人かと疑いたくなるほどだ。同じ顔の者がもうひとりいるのも嫌だが。
「何しに来た?」
蓮は何の敬いもなく、ぶしつけに聞く。蓮にとって王子の訪問は迷惑でしかなく、コミュニケーション能力の低さがそうさせていた。
こんな態度をとられたことのない王子は一瞬びくっと顔を強ばらす。
「えと、あのねっ…どうしてもあなたとお話したくて…!」
それでもグッとこらえ、話し出した。
堀を渡る跳ね橋をゆっくりと走る送迎車に揺られ、無関心を通していた蓮もさすがに疑問を抱き始めた。
「着きました、レン様」
と、シオンが門前に付けられた送迎車のドアを開けた。
「少々お待ちください」
蓮が降りたのを見てから、巨大で頑丈そうな門に向き直ると中心部に片手をつく。軽く押しただけで、門はすんなりと開いていく。門は重い鉄製で分厚く、普通、人がひとりで開けられるものではない。
蓮は出会ってから何度か見せられているシオンの力の異常さにうんざりしつつ、この門前には警備員らしき者がいない理由はわかった。
門をくぐるときれいに手入れのされた芝生が広がり、白い石畳の道が城まで続いている。それはいわゆる『お城』といった華やかさはなく、レンガ造りの屈強なものだった。
「お待ちしておりました、レン様」
城の扉前に立つ男が深々と頭を下げる。
「私は国務大臣を務めているザイルと申します」
緩やかにウェーブした茶色い髪で、シオンと対称的な白いロングコートを着ており、鮮やかな青布は左腕に巻かれていた。
「王子がお待ちかねですよ」
内側から両開きのドアが開き、どうぞとにこやかに蓮を招き入れる。
「王子?」
自分が会う者は国王ではなかったか。蓮はふと後ろに下がっていたシオンを振り返る。シオンは行けばわかりますと言いたげに、くっと口角を上げる。また疑問が増えたと思い、蓮は城内に入る。
「シオン、お疲れさまでした」
「はい」
蓮に続いて城内に入ったザイルはにっこりとシオンを労った。
城のエントランスホールは外観から想像出来ないほどのきらびやかなものだった。広いのは当然ながら、ピカピカに磨かれた床、見事な装飾のされた壁と天井、飾られた調度品も価値のあるものばかりだろう。
使用人らしい者たちが十数人並び、頭を垂れたまま蓮たちを出迎える。
「こちらへどうぞ」
ザイルの案内で、エントランス奥のひときわ大きいドアの前に立たされる。
「謁見の間です。ここで王子とお会いになっていただきます」
『謁見の間』と呼ばれる開いたドアの向こうはエントランスホールよりも更に広く、きらびやかでまぶしいほどだった。天井からは大きなシャンデリアがいくつも下がり、美しいステンドグラスがはめられた窓、床にははるか向こう(と言っては大げさだが)の台座まで金の刺繍がされた青いカーペットが道を作っていた。
カーペットを挟んだ両脇には白いコートを着た者たちが並んだ椅子に座り、その後ろには黒コートを着た者たちが立っている。白いコートはザイルと同じ国務大臣で、性別も年齢も様々なようだった。
「おお…」
「これは驚いた…」
彼らは蓮を見るなり、皆一様に驚いた様子でざわめきだす。森の入り口にいた黒コートたちと言い、蓮は自分の何がその反応をさせるのかわからず、いら立ち始めていた。
「さぁ、お進みください」
ザイルは変わった様子はなく、蓮を台座前まで促す。そこには金の装飾のされた立派な椅子が鎮座していた。
「ティリアス王子、お出ましになります!!」
ざわめきがピタリと止まり、よく通る声が謁見の間に響きわたる。同時に、蓮の横にいるザイルも後方のシオンも周りにいる国務大臣や黒コートたちも、皆一斉に床に片膝を着き、頭を垂れる。蓮だけがそのままつっ立っていた。
台座の脇に専用通路でもあるのか、そこのドアが開く。黒コートの男ふたりを従え、ティリアス王子が颯爽と現れた。金ボタンのあしらわれた白い衣装を身にまとい、鮮やかな青いマントをひるがえし、中央の立派な椅子に座る。
「…!!」
彼の姿に蓮はいら立ちなど吹っ飛び、内心激しく動揺する。王子の荘厳さにではなく、その容姿に。
王子の顔は蓮と同じだった。
似ているというレベルではない。全く同じなのだ。大きな目も、ぷっくりした唇も。違うのは蓮が黒髪、黒い瞳なのに対し、彼は金髪に金の瞳であることくらいか。
「そなたがジョウノレンか」
金の瞳が蓮を見下ろす。蓮は驚きのあまり何も反応出来ない。
「我が身代わり護衛としての働き、期待しているぞ」
王子はさすがというべきか蓮を見ても何の動揺もせず、王子らしい口調で話す。
「シオン」
「はい」
「役目、ご苦労であった。ゆっくり休むがよい」
「はい、ありがとうございます」
労われ、シオンは下げた頭を更に低くする。王子は無表情のまま立ち上がると、また黒コートを従え、謁見の間を出ていった。他の者たちはほっとしたかのように立ち、またざわざわし始める。
「レン君、色々聞きたいことがあるでしょうが、ひとまず君の部屋で待機していてください。二時間後に今後のことについてお話をしますから」
ザイルは呆然としている蓮ににこやかに言う。
「シオン、案内をお願いします」
「はい」
そして、シオンにそう命じると、他の大臣たちと共に謁見の間を後にした。
「いかがでしたか」
廊下を歩きながら、シオンは後ろを歩く蓮に聞く。
「あなたでなければならない理由はおわかりになったでしょう」
「…ああ」
『身代わり護衛』とティリアス王子は言っていた。自分は彼のために生まれ、時には彼に命を捧げることもいとわない存在だったのか。父親も祖父もその父親も、ずっと前から。顔が同じなのは偶然か、いや、命の危険にさらされる国王を守るための必然か。厳しい戦闘訓練を課せられるのは、自分を守るためでもあったのか。自分が今まで生きてきた意味をまさか異世界で知ることになるとは。
蓮は王子との対面が衝撃的過ぎて、否定する気も起きなくなっていた。
力なく返事をする蓮を見て、シオンは複雑な気持ちになるが、何も言わずに歩を進めた。
レンガ造りの城に合わないエレベーターに乗り、降りたのは5階。エレベーターホールを出ると、普通のホテルのような廊下で等間隔にドアが並んでいる。
「ここがあなたのお部屋です」
そのうちの一室にシオンは蓮を案内した。部屋もホテルのシングルルームのようで、ベッド、クローゼット、テーブルと椅子が一組備え付けられ、バスルームもある。
「お疲れになったでしょう。昼食を用意いたしましたので、ゆっくりと召し上がってください。二時間後、お迎えに参ります」
シオンの指したテーブル上にはお弁当のような四角い箱とスプーン、フォーク、カップとポットが置かれている。
「…ああ」
蓮はそれを見るでもなく、返事をする。
「レン」
「あ…?!」
シオンはサングラスを外すと腰をかがめ、蓮の半開きの唇にキスをした。
「心配することなどありません。私たち王室護衛は王子のためだけでなく、あなたのために存在しているのです」
シオンはにこりと微笑む。蓮の心の内を読んだかのような言葉。蓮は目を見開いてシオンを見つめたあと、ぐっと唇を噛む。
「別にいらねーし」
「そうですか」
強がった蓮のセリフにも、シオンは微笑んだ。
昼食など食べる気になれず、蓮はひとり、ベッドに寝転んでいた。流されるままここまで来てしまい、実際もう後戻り出来ない段階だろう。来た道を引き返し逃げることは出来るかもしれない。だが、ここは異世界。アウェイ過ぎて逃げ切れる気がしない。
そんなことをぼんやり考えていると、遠慮がちなノックの音。シオンか?まだ30分も経っていないのに。蓮はノロノロと起き上がり、ドアを開けた。
「!」
ドアの前にいたのはティリアス王子だった。先ほど謁見の間で対面した、自分と同じ顔の少年。白い衣装はそのままだが、マントはつけておらず、落ち着きなく左右をキョロキョロしている。
「あ、あの…っ入っても、いい?」
「…ああ」
上目遣いでどもりながら聞かれ、蓮は驚きつつ彼を室内に入れる。
「はぁ、良かった。見つからなくて」
お付きの黒コートたちを撒いてきたのか、王子はほっと息をつく。
蓮が驚いたのは王子がここに来たことより、彼の雰囲気の違いだった。謁見の間でのような威厳も荘厳さも全くなく、普通の同年代の少年にしか見えず、別人かと疑いたくなるほどだ。同じ顔の者がもうひとりいるのも嫌だが。
「何しに来た?」
蓮は何の敬いもなく、ぶしつけに聞く。蓮にとって王子の訪問は迷惑でしかなく、コミュニケーション能力の低さがそうさせていた。
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