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27,続・選考試験
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「やはり、ティリアス様…!」
「直々に俺たちを見にいらしたのか…?!」
彼の行動を機に、受験者たちはざわめきだす。
「ティリアス様!私、ぜひあなたをお守りしたくてっ!!」
「お会い出来て光栄です!!」
と、我慢出来なくなった者たちが、次々蓮に群がり始めてしまう。
「君たち!戻りなさい!!」
護衛たちの指示など聞く耳を持たない。
「チッ、こいつら…っ」
「お静かに願います!」
クラウドがぶち切れる寸前、シオンの声が彼らを止める。
「この方はティリアス王子ではありません。今は我々の指示に従い、筆記試験に集中してください」
そう言われても、彼らは納得いかない様子だったが
「よろしい、ですね」
「…っ?!!」
シオンから発せられる恐ろしいほどの覇気と威圧感に彼らは青ざめておとなしくなり、あわてて着席する。蓮に殴られ、気絶した受験者は医務室に運ばれて行った。
「ワリ、手出た」
「まぁ、仕方がないですね」
素直に謝る蓮に、シオンは口角を上げる。
「おい、今、レンに近づいたやつ全員シメていいだろ」
「いけません」
我慢ならずに訴えるクラウドをシオンはたしなめる。
「なら、レンはもうやめさせろよ。また何かするやつ絶対いるぞ」
「我々の人員が足りていないのはご存じでしょう。レン様のご協力が必要なのです」
220名もの受験者に不正なく試験を受けさせるには、ひとりでも多く見極められる者がいた方が良い。
「けどよ…っ」
「大丈夫です。対策をいたします」
シオンはまた口角を上げた。
10分後。予定より少し遅れて筆記試験が開始されていた。蓮は黒い上着を羽織り、ダテ眼鏡をかけて後方に気だるげに立っていた。特徴的な大きな目が隠れ、黒い上着を着ることで護衛たちに馴染み、ひとまず受験者たちも気にせず試験に挑めている。イライラしているのはクラウドひとりだった。
「!」
にらみつけるように受験者を見て回り、袖にカンニングペーパーを仕込んでいる者を目ざとく発見する。こそっと耳打ちされたシオンは仕方なくうなずいた。クラウドはニヤリと笑い、その受験者の背後に立って肩をぽんと叩く。
「…っ?!」
彼はそのままクラウドに首根っこをつかまれるように立たされ、闘技場の外へと連れて行かれた。そして、彼のものと思われる悲鳴が闘技場内にもかすかに聞こえ、カンニングを考えていた受験者数名は青ざめて証拠を握りつぶす。蓮はこいつらわかりやすっと笑いたいのをこらえながら、面白がっていた。
筆記試験が無事終わり、続けて面接が行われていた。闘技場の一画をパーテーションで仕切って作った部屋に5名ずつ入ってもらい、シオンとクラウドを含めた護衛5人が面接をしてふさわしい人柄か等を見ている。
何人かの面接を終え、シオンは何故この楽ではない職業に応募が殺到したのか理解した。履歴書では皆、濁してあったが、きっかけは半年前の王位継承式(仮)。パレードで見たティリアス王子の見目麗しく荘厳な姿に心奪われた者が大半のようだ。実際は王子ではなく、すぐそこにいる蓮なのだが。
シオンはきっかけなどきちんと任務をこなせば関係ないと思っていたが、クラウドは受験者をひとりシメたくらいでは治まらないイライラが募るばかりだった。
「冷静に出来ないのなら、他の方と交代していただきますよ」
受験者に対しあまりにも威圧的な態度のクラウドに、シオンは見かねて忠告する。
「冗談言うな!レンに害与えそうなやつがいないか、俺が見ないでどうするんだよ?!」
「あ、あの黒髪の方…っレン様とおっしゃるのですか…!」
面接中の受験者がクラウドの言い方で王子と同じ顔の彼のことだと気づき、目を輝かせる。
「はあ?!あいつに何かする気かお前?!シメるぞ!!」
「ひぃ?!」
「クラウドさん!止めてくださいっ!」
受験者に殴りかかろうとするクラウドを、面接官の護衛たちがあわてて制止する。
「…」
パーテーションのすぐ外側で次に面接する受験者の確認役の蓮は、クラウドの声に恥ずかしいやつだとあきれる。同時に、受験者の大半がじっと見つめてきたり、体格の良さや鍛えられた身体を見せつけてきたりするのがウザイと思っていた。
陽が沈む頃、ようやく受験者全員の面接が終了した。
「あーっっ!!何なんだあいつらは!腹立つ!!」
最後の受験者がパーテーションを出るなり、クラウドは資料を床に投げつけた。最後の最後まで受験者はパレードでの王子…に扮した蓮の麗しさを熱弁し、怒りは頂点だった。
「受験者の方に聴こえますよ」
と、シオンはふっと息を吐く。
「聴こえるように言ってんだ!!全員さっさと故郷に帰れ!!」
「明日も試験がありますので、帰られると困ります」
片付けを始めた護衛たちに指示しながら、怒鳴るクラウドに冷静に言った。
「皆、お疲れさまでした。明日も同じ時間でお願いいたします」
片付けも済み、シオンの労いの言葉で護衛たちは解散する。
「レン様、お疲れさまでした」
「…お疲れ」
「いかがでしたか」
「別に。うぜーのが多かった」
口角を上げて聞くシオンに、蓮は素っ気なく答える。
「レンーっ!!お前あれから何もされてないか?!」
「うぐ」
勢いよくクラウドに抱きしめられ、うめく。
「お前もうぜーよ」
「んな?!」
受験者と同じ感想でクラウドはショックを受ける。
「あ、それより早くそれ外せよ」
と、蓮のかけているダテ眼鏡を指す。
「あ?何で」
「いいから!」
むしり取られそうだったので、蓮はよけて自分で眼鏡を外し、用意したシオンに手渡す。
「お前のか、コレ」
「ええ、昔、使っていたものです」
「あ、そ…」
シオンの私物を使っているのがクラウドは気に入らないのかと、蓮は勘づく。
「お前はそんなのしない方がいいんだよ!」
「明日も身に付けていただく予定ですが」
「ぐ…っ!」
受験者たちの気を蓮から少しでも反らすには必要で、クラウドは言葉に詰まった。
闘技場を出ようと、扉に手をかけたシオンがふと立ち止まる。
「クラウド、残業をお願いしてもよろしいですか」
「はぁあ?!何でだよ?!」
急な業務命令に、イライラの治まらないクラウドは当然怒鳴る。しかし、扉の向こうの気配とその理由に気づき、ニヤリと笑う。
「残業代、はずめよ」
「はい」
シオンが口角を上げてうなずき、クラウドは壊す勢いで扉を開けた。
「っ?!!」
扉前の廊下にはとっくに面接を終えたはずの受験者が10数名、隠れるように待っていた。蓮の出待ちだ。クラウドの登場に彼らは青ざめる。
「さて、どいつから故郷に帰ってもらおうか…!!」
拳を鳴らしながら不敵に笑むクラウドに全員捕まり、耳障りな悲鳴が廊下に響き渡った。
試験2日目。本日も朝から闘技場に受験者が集まり、実技試験が行われていた。現役の王室護衛と一対一で手合わせを行い、護衛となれる戦闘の力量があるか見極めるのだ。受験者の人数が昨日より若干減った気がするが、順調に進んでいた。
かけ声と打撃音が響く中、蓮とクラウドは仏頂面で資料を手に立っていた。手合わせの相手役を希望していたが、クラウドは受験者を再起不能にしかねないため、蓮は腕の負傷を理由にふたりとも審判役をしているからである。
昨日同様、蓮はダテ眼鏡に黒い上着を着ている。それでも王子だと思われているのか、受験者たちの熱い視線と筋肉アピールがウザかった。
多数の受験者の中には数名だが、女性もいた。護衛も受験者も男ばかりなため、彼女らの存在は場を華やかにしていた。
中でも目を引いたのはポニーテールに結い上げた水色の髪、つり上がって見える青い瞳、プロポーションも見事な美人受験者。実力も伴っており、現役の護衛を押すほどの打撃と素早さを見せた。彼女の審判である蓮も仏頂面から真剣な表情になり、見ていた。
それから、中には現役の護衛を負かす者もいた。
「すみません、大丈夫ですか?」
グレーの髪色で物静かな雰囲気の青年で、倒した相手の護衛に手を差し出す。
「いてて…大丈夫だ。強いな、君」
「へぇ…やるな」
審判のクラウドもさすがに感心する。
「ありがとうございました」
青年は丁寧に頭を下げてから、ちらりと蓮のつまらなそうな横顔を見て微笑んだ。
そして。
「ティリアス様ぁあ!!本日もお会い出来て嬉しいですっ!!」
昨日、蓮に突進して殴り倒された受験者が再び鼻息荒く突進してくる。
「そのメガネも非常にお似合いに…っぎゃぶぅっ?!!」
蓮は無言で横っ面に上段蹴りをくらわせる。
「やはり…っ素晴らしい、打撃…!!幸せ、でふ…っ」
彼はまた床にもんどりうって倒れると目をギラギラさせてほめたたえ、気絶した。
「シオン!何であいつ残っているんだよ?!」
「昨日の筆記試験も面接もきちんと受けていますから」
怒鳴って訴えるクラウドに、シオンはしれっと答える。彼は昨日すぐに回復して試験を受け、今日の実技試験も先ほど終わらせていた。蓮は何事もなかったかのようにまたつまらなそうに手合わせを見ており、気絶した彼は再び医務室へ運ばれて行った。
「直々に俺たちを見にいらしたのか…?!」
彼の行動を機に、受験者たちはざわめきだす。
「ティリアス様!私、ぜひあなたをお守りしたくてっ!!」
「お会い出来て光栄です!!」
と、我慢出来なくなった者たちが、次々蓮に群がり始めてしまう。
「君たち!戻りなさい!!」
護衛たちの指示など聞く耳を持たない。
「チッ、こいつら…っ」
「お静かに願います!」
クラウドがぶち切れる寸前、シオンの声が彼らを止める。
「この方はティリアス王子ではありません。今は我々の指示に従い、筆記試験に集中してください」
そう言われても、彼らは納得いかない様子だったが
「よろしい、ですね」
「…っ?!!」
シオンから発せられる恐ろしいほどの覇気と威圧感に彼らは青ざめておとなしくなり、あわてて着席する。蓮に殴られ、気絶した受験者は医務室に運ばれて行った。
「ワリ、手出た」
「まぁ、仕方がないですね」
素直に謝る蓮に、シオンは口角を上げる。
「おい、今、レンに近づいたやつ全員シメていいだろ」
「いけません」
我慢ならずに訴えるクラウドをシオンはたしなめる。
「なら、レンはもうやめさせろよ。また何かするやつ絶対いるぞ」
「我々の人員が足りていないのはご存じでしょう。レン様のご協力が必要なのです」
220名もの受験者に不正なく試験を受けさせるには、ひとりでも多く見極められる者がいた方が良い。
「けどよ…っ」
「大丈夫です。対策をいたします」
シオンはまた口角を上げた。
10分後。予定より少し遅れて筆記試験が開始されていた。蓮は黒い上着を羽織り、ダテ眼鏡をかけて後方に気だるげに立っていた。特徴的な大きな目が隠れ、黒い上着を着ることで護衛たちに馴染み、ひとまず受験者たちも気にせず試験に挑めている。イライラしているのはクラウドひとりだった。
「!」
にらみつけるように受験者を見て回り、袖にカンニングペーパーを仕込んでいる者を目ざとく発見する。こそっと耳打ちされたシオンは仕方なくうなずいた。クラウドはニヤリと笑い、その受験者の背後に立って肩をぽんと叩く。
「…っ?!」
彼はそのままクラウドに首根っこをつかまれるように立たされ、闘技場の外へと連れて行かれた。そして、彼のものと思われる悲鳴が闘技場内にもかすかに聞こえ、カンニングを考えていた受験者数名は青ざめて証拠を握りつぶす。蓮はこいつらわかりやすっと笑いたいのをこらえながら、面白がっていた。
筆記試験が無事終わり、続けて面接が行われていた。闘技場の一画をパーテーションで仕切って作った部屋に5名ずつ入ってもらい、シオンとクラウドを含めた護衛5人が面接をしてふさわしい人柄か等を見ている。
何人かの面接を終え、シオンは何故この楽ではない職業に応募が殺到したのか理解した。履歴書では皆、濁してあったが、きっかけは半年前の王位継承式(仮)。パレードで見たティリアス王子の見目麗しく荘厳な姿に心奪われた者が大半のようだ。実際は王子ではなく、すぐそこにいる蓮なのだが。
シオンはきっかけなどきちんと任務をこなせば関係ないと思っていたが、クラウドは受験者をひとりシメたくらいでは治まらないイライラが募るばかりだった。
「冷静に出来ないのなら、他の方と交代していただきますよ」
受験者に対しあまりにも威圧的な態度のクラウドに、シオンは見かねて忠告する。
「冗談言うな!レンに害与えそうなやつがいないか、俺が見ないでどうするんだよ?!」
「あ、あの黒髪の方…っレン様とおっしゃるのですか…!」
面接中の受験者がクラウドの言い方で王子と同じ顔の彼のことだと気づき、目を輝かせる。
「はあ?!あいつに何かする気かお前?!シメるぞ!!」
「ひぃ?!」
「クラウドさん!止めてくださいっ!」
受験者に殴りかかろうとするクラウドを、面接官の護衛たちがあわてて制止する。
「…」
パーテーションのすぐ外側で次に面接する受験者の確認役の蓮は、クラウドの声に恥ずかしいやつだとあきれる。同時に、受験者の大半がじっと見つめてきたり、体格の良さや鍛えられた身体を見せつけてきたりするのがウザイと思っていた。
陽が沈む頃、ようやく受験者全員の面接が終了した。
「あーっっ!!何なんだあいつらは!腹立つ!!」
最後の受験者がパーテーションを出るなり、クラウドは資料を床に投げつけた。最後の最後まで受験者はパレードでの王子…に扮した蓮の麗しさを熱弁し、怒りは頂点だった。
「受験者の方に聴こえますよ」
と、シオンはふっと息を吐く。
「聴こえるように言ってんだ!!全員さっさと故郷に帰れ!!」
「明日も試験がありますので、帰られると困ります」
片付けを始めた護衛たちに指示しながら、怒鳴るクラウドに冷静に言った。
「皆、お疲れさまでした。明日も同じ時間でお願いいたします」
片付けも済み、シオンの労いの言葉で護衛たちは解散する。
「レン様、お疲れさまでした」
「…お疲れ」
「いかがでしたか」
「別に。うぜーのが多かった」
口角を上げて聞くシオンに、蓮は素っ気なく答える。
「レンーっ!!お前あれから何もされてないか?!」
「うぐ」
勢いよくクラウドに抱きしめられ、うめく。
「お前もうぜーよ」
「んな?!」
受験者と同じ感想でクラウドはショックを受ける。
「あ、それより早くそれ外せよ」
と、蓮のかけているダテ眼鏡を指す。
「あ?何で」
「いいから!」
むしり取られそうだったので、蓮はよけて自分で眼鏡を外し、用意したシオンに手渡す。
「お前のか、コレ」
「ええ、昔、使っていたものです」
「あ、そ…」
シオンの私物を使っているのがクラウドは気に入らないのかと、蓮は勘づく。
「お前はそんなのしない方がいいんだよ!」
「明日も身に付けていただく予定ですが」
「ぐ…っ!」
受験者たちの気を蓮から少しでも反らすには必要で、クラウドは言葉に詰まった。
闘技場を出ようと、扉に手をかけたシオンがふと立ち止まる。
「クラウド、残業をお願いしてもよろしいですか」
「はぁあ?!何でだよ?!」
急な業務命令に、イライラの治まらないクラウドは当然怒鳴る。しかし、扉の向こうの気配とその理由に気づき、ニヤリと笑う。
「残業代、はずめよ」
「はい」
シオンが口角を上げてうなずき、クラウドは壊す勢いで扉を開けた。
「っ?!!」
扉前の廊下にはとっくに面接を終えたはずの受験者が10数名、隠れるように待っていた。蓮の出待ちだ。クラウドの登場に彼らは青ざめる。
「さて、どいつから故郷に帰ってもらおうか…!!」
拳を鳴らしながら不敵に笑むクラウドに全員捕まり、耳障りな悲鳴が廊下に響き渡った。
試験2日目。本日も朝から闘技場に受験者が集まり、実技試験が行われていた。現役の王室護衛と一対一で手合わせを行い、護衛となれる戦闘の力量があるか見極めるのだ。受験者の人数が昨日より若干減った気がするが、順調に進んでいた。
かけ声と打撃音が響く中、蓮とクラウドは仏頂面で資料を手に立っていた。手合わせの相手役を希望していたが、クラウドは受験者を再起不能にしかねないため、蓮は腕の負傷を理由にふたりとも審判役をしているからである。
昨日同様、蓮はダテ眼鏡に黒い上着を着ている。それでも王子だと思われているのか、受験者たちの熱い視線と筋肉アピールがウザかった。
多数の受験者の中には数名だが、女性もいた。護衛も受験者も男ばかりなため、彼女らの存在は場を華やかにしていた。
中でも目を引いたのはポニーテールに結い上げた水色の髪、つり上がって見える青い瞳、プロポーションも見事な美人受験者。実力も伴っており、現役の護衛を押すほどの打撃と素早さを見せた。彼女の審判である蓮も仏頂面から真剣な表情になり、見ていた。
それから、中には現役の護衛を負かす者もいた。
「すみません、大丈夫ですか?」
グレーの髪色で物静かな雰囲気の青年で、倒した相手の護衛に手を差し出す。
「いてて…大丈夫だ。強いな、君」
「へぇ…やるな」
審判のクラウドもさすがに感心する。
「ありがとうございました」
青年は丁寧に頭を下げてから、ちらりと蓮のつまらなそうな横顔を見て微笑んだ。
そして。
「ティリアス様ぁあ!!本日もお会い出来て嬉しいですっ!!」
昨日、蓮に突進して殴り倒された受験者が再び鼻息荒く突進してくる。
「そのメガネも非常にお似合いに…っぎゃぶぅっ?!!」
蓮は無言で横っ面に上段蹴りをくらわせる。
「やはり…っ素晴らしい、打撃…!!幸せ、でふ…っ」
彼はまた床にもんどりうって倒れると目をギラギラさせてほめたたえ、気絶した。
「シオン!何であいつ残っているんだよ?!」
「昨日の筆記試験も面接もきちんと受けていますから」
怒鳴って訴えるクラウドに、シオンはしれっと答える。彼は昨日すぐに回復して試験を受け、今日の実技試験も先ほど終わらせていた。蓮は何事もなかったかのようにまたつまらなそうに手合わせを見ており、気絶した彼は再び医務室へ運ばれて行った。
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