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第一章【出会い編】
46.ニセの魔女がバレました
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「とにかく急を要します、狙うのはただ一点。」
そう言って見上げたマクレーンの視線の先にはあのニセの魔女がいた。
宙へ浮いていたと思われていた魔女は近付いてみると何てことは無い木でできた粗末な台に立っているだけであった。
そして都合の良いことに炎を飛ばしている事もあってか護衛のはずの盗賊は魔女から大分離れていた。
このチャンスを逃す手は無い!
マクレーンは一瞬で作戦を練り上げるとアランへと耳打ちする。
そして二人は別々の方向へと息を潜めて素早く移動し始めた。
「さあ、言うとおりにしろーー!!」
調子に乗って声高々に熱演する盗賊たち。
その横を気付かれないように魔女の傍へと縫う様に移動していった。
次の瞬間――。
魔女目掛けて何かが飛んできた。
否――何かが飛び移ってきたのだった。
「なっ……。」
突然の出来事に声を上げるニセ魔女。
「おっと失礼。」
そう言ってニセ魔女を押し倒すように飛び掛かってきたのはアランだった。
ニセ魔女ははっと我に返ると己を押さつけてきた相手を振り払おうともがく。
しかしアランの力の方が上だったらしくニセ魔女の動きを封じると腕を捻り上げてきた。
苦痛に呻き声を上げるニセ魔女。
「は、離せ!!」
思わず発したその声は女性とは思えないほど野太い声だった。
「ほぉ、魔女にしては随分良い声してるんだなぁ?」
アランはにやりと笑いながらそう言うとニセ魔女のフードを剥ぎ取る。
露になるフードの下。
その素顔を見た街の人々は驚愕に目を見開いた。
「な、なに~?」
「あれが赤の魔女だって言うのか?」
口々に言う街の人々の声にニセの魔女だった者は忌々しそうに舌打ちしながらアランを睨んできた。
「はは、どう見ても魔女には見えないよなぁ?」
アランはそんな視線をものともせずに嬉しそうに言ってきた。
ニセの魔女のフードの下から出てきたのは垢と汚れで黒ずんだ汚い男の顔だった。
しかもご丁寧に男の頭は綺麗に禿げ上がっている。
どこからどう見ても赤の魔女……いや女の姿にすら見えないその正体に真実を知った街の人間達の表情が豹変していった。
驚きから怒りへ。
何故かこちらを睨んでいる街の人間達に気づいた盗賊達は次第に自分達の立場がまずくなってきたことに気づき始めた。
「お、お前!何してんだ!?」
ようやくニセ魔女の傍にいたアランに気づいた盗賊達が怒りも露に叫んできた。
しかし時既に遅く真実を知った街の人達に包囲された盗賊達には逃げ場は無かった。
その後、すぐにやって来た警備兵たちに盗賊達はあっけなく取り押さえられた。
そしてあれほど勢いよく燃えていた麦畑はアランがニセ魔女達を取り押さえている間にいつの間にか消えていたというのだ。
事の一部始終を見ていた街の人の話では「いきなり強い風がふいたかと思うと火が消えた」のだそうだ。
「あれはきっと緑の魔女様が火を消してくれたに違いない」ともっぱらの噂になっていたとか。
そう言って見上げたマクレーンの視線の先にはあのニセの魔女がいた。
宙へ浮いていたと思われていた魔女は近付いてみると何てことは無い木でできた粗末な台に立っているだけであった。
そして都合の良いことに炎を飛ばしている事もあってか護衛のはずの盗賊は魔女から大分離れていた。
このチャンスを逃す手は無い!
マクレーンは一瞬で作戦を練り上げるとアランへと耳打ちする。
そして二人は別々の方向へと息を潜めて素早く移動し始めた。
「さあ、言うとおりにしろーー!!」
調子に乗って声高々に熱演する盗賊たち。
その横を気付かれないように魔女の傍へと縫う様に移動していった。
次の瞬間――。
魔女目掛けて何かが飛んできた。
否――何かが飛び移ってきたのだった。
「なっ……。」
突然の出来事に声を上げるニセ魔女。
「おっと失礼。」
そう言ってニセ魔女を押し倒すように飛び掛かってきたのはアランだった。
ニセ魔女ははっと我に返ると己を押さつけてきた相手を振り払おうともがく。
しかしアランの力の方が上だったらしくニセ魔女の動きを封じると腕を捻り上げてきた。
苦痛に呻き声を上げるニセ魔女。
「は、離せ!!」
思わず発したその声は女性とは思えないほど野太い声だった。
「ほぉ、魔女にしては随分良い声してるんだなぁ?」
アランはにやりと笑いながらそう言うとニセ魔女のフードを剥ぎ取る。
露になるフードの下。
その素顔を見た街の人々は驚愕に目を見開いた。
「な、なに~?」
「あれが赤の魔女だって言うのか?」
口々に言う街の人々の声にニセの魔女だった者は忌々しそうに舌打ちしながらアランを睨んできた。
「はは、どう見ても魔女には見えないよなぁ?」
アランはそんな視線をものともせずに嬉しそうに言ってきた。
ニセの魔女のフードの下から出てきたのは垢と汚れで黒ずんだ汚い男の顔だった。
しかもご丁寧に男の頭は綺麗に禿げ上がっている。
どこからどう見ても赤の魔女……いや女の姿にすら見えないその正体に真実を知った街の人間達の表情が豹変していった。
驚きから怒りへ。
何故かこちらを睨んでいる街の人間達に気づいた盗賊達は次第に自分達の立場がまずくなってきたことに気づき始めた。
「お、お前!何してんだ!?」
ようやくニセ魔女の傍にいたアランに気づいた盗賊達が怒りも露に叫んできた。
しかし時既に遅く真実を知った街の人達に包囲された盗賊達には逃げ場は無かった。
その後、すぐにやって来た警備兵たちに盗賊達はあっけなく取り押さえられた。
そしてあれほど勢いよく燃えていた麦畑はアランがニセ魔女達を取り押さえている間にいつの間にか消えていたというのだ。
事の一部始終を見ていた街の人の話では「いきなり強い風がふいたかと思うと火が消えた」のだそうだ。
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