裏社会に巻き込まれたらセックスを強要された件

こうたろ

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5章

無力化

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「ふぅ……」

 北条院家が用意した部屋に戻り一息つく。
 同時に、メイドに弄られて愛液を垂らした下着を替える。

「……っ!」

 あんなのにいいようにされたことに不快感と恥辱を感じる。

 彼女の名前は、ルイーゼ・フォン・ブライン。日系ドイツ人で古くから続く暗殺一家の生まれだ。
 幼少期からありとあらゆる暗殺技術を教え込まれ、若くして才能を見せた彼女は上級階級から任務を任されるようになった。
 今回は北条院家の当主の依頼を受けた。
 依頼内容はクルーズに乗る伊集院家の関係者全員の暗殺である。
 依頼人からはルイーズとは別に傭兵部隊が同じく依頼を受けているのを聞いている。そいつらを隠れ蓑にして対象を暗殺するようにと言われた。
 ルイーズとしても、その傭兵部隊が対象を殺害してくれれば無駄な労力を使うこともないし、何より払いがよかった。
 そうしてルイーズは、表向きクルーズの客として乗船。船内を散策しながら対象が乗船するのを待った。
 ただ、乗船人数にブレがあるとは聞いていたが、思ったより多いと感じた。悠里を始め、護衛のメイドや上山章人はルイーズも北条院家から聞いてい知っていたが、章人の妹たちやクラスメイトのことは流石に知りようもなかった。
 そのため、対象の人数や戦力分析を先に行った。

 章人の部屋にサービス提供といって訪問したのが彼女だった。
 胸を寄せて章人を誘惑する。行為に及ぶ寸前で章人を暗殺してしまおうと考えていたがが、いるのが章人だけでないことと、千歳の事後の様子を見て撤退した。
 ハニトラの訓練をしていないわけではないが、実践するのは初めてなので、この状況での成功率はあまり高くないという判断でもある。
 だが、スタイルについては悪くないほうだと思っていたので、章人が全く自分に靡かなかったことには少々不満ではあった。
 実際ルイーズは良い身体付きをしている。章人が相手でなければ男はその色香に惑わされていた。

 その後は悠里や章人、その他の護衛状況を確認した。
 また、傭兵部隊のことも確認済みで、彼らの行動も監視していた。船内の散策中にナンパしてきているため、印象はかなり悪い。
 とりあえず、傭兵部隊の動きを見てから動こうと判断した。

 そして、翌日に傭兵部隊が章人たちを襲撃した。しかし、結果は思った以上によくない方向だった。
 傭兵部隊は銃器類で武装していため、少なくとも護衛を殺害できるかと思っていたが、傷一つつけることもできずに無力化された。
 一瞬ルイーズ自身も撤退を考えたが、対象の背後をとっていたこともあり、暗殺を決行した。
 それがルイーズにとって最も悪い選択だった。

 ルイーズの誤算は章人自身もルイーズの動きに対応できたこと。
 それにより必殺の暗殺に失敗し、護衛二人と戦闘になった。
 それでも遅れを取るとは思わなかった。護衛の練度もルイーズの想定を超えるものだった。
 結果ルイーズは一時的に制圧され、護衛にマンコを弄ばれる事態に。なんとか逃走できたものの、章人たちに存在を知られ、警戒されてしまうこととなった。

「撤退……いや」

 ルイーズは着替えると通路の扉ではなく、外に向いている窓から部屋を出る。
 せめて伊集院悠里だけは暗殺していくつもりだった。

 ベランダや屋根を伝って船内の状況を確認していく。
 章人たちが襲撃者たちを船首にぶら下げる作業をしているのには若干引いた。
 そして、章人たちが分かれているのを確認。
 ルイーズも本格的に動き出す。

 先ずは船首に来なかった者たちの確認。
 おそらく非戦闘員たちが一室に集まり、そこに護衛が一人。
 続いて章人たちは船橋へ、悠里と護衛は北条院美月の部屋へ向かった。

「……っ」

 美月の部屋を見たルイーズ。そこでは北条院家が雇ったはずの傭兵に侵される美月とレイチェルの姿があった。
 ナンパしてきたときの態度から、彼らが仕事を受ける者として相応しくないと感じていたが、まさかここまでの蛮行を行うとは思わなかった。
 すぐにでもあの男たちを抹殺したいが、彼らへの対応はすでに護衛が対応していた。
 ルイーズは一旦その場を離れた。向かった先は船の先端。先ほど章人たちがぶら下げた残りの傭兵部隊がいる。何人かは意識を取り戻して、理解した状況に絶望している。
 章人たちがこいつらにどういった対応をするかはわからない。
 だから、ルイーズは己の信念に則って、ナイフで男たちをぶら下げているロープに切れ込みを入れる。あとは男たちの重量で少しずつ千切れていった。

「「「あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」

 男たちの絶叫はすぐに船底よりも底に沈んでいった。



「さて……あとは」
「あなたただけですね」
「っ!?」

 女襲撃者が振り返るよりも早く高速して抑え込むモニカ。
 悠里や小夜に連絡を入れた直後、船首に向かっていく彼女を確認した。
 吊るした襲撃者たちを助けることもできたが、そこまでする気は俺にもない。

「なんで殺したの?窓口が違うだけで同じ勢力みたいなものでしょ?」

 俺は押さえつけられて動けない女性襲撃者の前に回り、見下ろす。
 警戒していないわけじゃないけど、俺と女性の間にリーナが入る。
 女性は忌々しめに俺を見上げるが、それは押さえつけられたことに対してで、俺の質問に対しての答えではないと思う。
 その答えが口から発せられる。

「私はこの仕事に誇りを持っています。この業界信念がどうあろうと、”殺し”しか見られないので……あのような蛮族と同じ扱いをされるのは、私にとって屈辱なんです。私は……!」

 そこで手で制する。

「いいよ。あなたの信念は別に俺が聞いても判断できないから。こっちも生かしてあげるって慈悲があったとしても、こっちに銃向けた相手を守ろうだなんて酔狂なことは考えてないので」

 そんなところで北条院さんの部屋に寄って楓が残りの襲撃者3人を同じようにループでまとめて引きずってきた。
 ……その怪力は……いや、もういい。

「その3人はそのまま落としちゃって」
「わかりました」

 楓は言われたとおりに3人を海の中に投げ込んだ。
 意識戻ってないし、股間のでかい傷もあるから即死だろう。

「……それで、残った私はどうするつもりです?」

 ここからの巻き返しは不可能だと悟ったんだろう。先ほどまであった意思の強さがフッと鳴りを潜めた。
 潔く、なのかな。

「あなたの判断は悠里次第。それまでは拘束するので」
「このままここで続きをしましょうか……」
「駄目だから。ボディチェックの範囲ならともかくもうすぐ夜明けだから。昼には港に着くし……て言うか悠里は!?ユーリスさんは!?楓!?」
「あ~……まだお楽しみだと思いますよ?」

 まだやってるの!?どうりで楓しか来ないわけだ。
 とりあえず下船の準備をしておかないと……。

「楓は悠里たちに状況の説明」
「了解です」
「あん……っ!んんぅ……やぁ……っ、あぁっ……!」
「いい声……大きいし、感度も良い……ほら、乳首もだんだん固く……」
「脱がすのはいいけど裸にしないでよ!?これから一般客も出てくるんだから!っていうかここでヤるな!」

 モニカは脱がした服で女性を拘束しているが、そのままブラジャーも外して生乳を揉みしだいていたので、さっさと俺の部屋に行かせた。

「そうだ、部屋は何号室?」
「……え?」
「あなたの部屋の番号」
「……808」
「梓、荷物まとめたり着替え持って行ってあげて」
「わかりました」

 梓は女性の部屋へ向かう。
 あとは小夜に連絡して終了だ。
 なんか戦ってないのに一番疲れた……いや、今日が始まってまだ4時間くらいか、ちょっと仮眠しよう。させてくれるよね?



「……」

 章人から襲撃者の無力化の連絡を受ける前、マリーフォン、千歳、千春、千穂、栞は一室に押し込まれ、小夜と楓が護衛についていた。
 栞はそんな中で息苦しい思いをしていた。
 それもそうだろう。襲撃者が伊集院家の関係者を狙っているのは明白だ。銃声が遠くではなく目の前でしていたのはつい先ほどのことだった。

「お兄ちゃんたち大丈夫かな……」
「大丈夫だよ。3人もついてるし章人君も強いし」

 章人を心配する千春をマリーフォンが抱きしめる。

「千歳ちゃんもギュッってする?」
「い、いえ……大丈夫です」
「遠慮しないのしないの」
「きゃっ……」

 マリーフォンは強引に千歳も抱き寄せた。

「あの、本当に大丈夫……んっ……これ……もしかして触る口実だったりします?」
「……そんなことないよ」

 そうは言いつつもマリーフォンの手は片方が千春。もう片方が千歳の胸の輪郭をなぞるように当てていた。

「ん……っ、いいじゃん千歳の方が大きいんだから」
「そういうことじゃ……あんっ!ちょっ!先っぽは駄目です……ひゃんっ!」

 抵抗する千歳だが、マリーフォンの手捌きに翻弄されるばかりである。
 しかも、マリーフォンは巧みに服の隙間から手を入れ、直接肌に触れることなく敏感な箇所を探り当ててくるのだ。

「あは……千歳ちゃんはなかなか可愛い反応するね」
「んんっ!はぅ……もうっ……!」
「千穂ちゃんもスる?」
「え!?私!?」

 いきなり話を振られて焦る千穂。栞ほどではないが、彼女も襲撃者に警戒していた。

「いや、私は……」
「……」
「な、なに……?」

 じーっと眺めてくるにマリーフォンに千穂はさらに身体を強張らせる。

「千春ちゃん、千歳ちゃん、千穂ちゃん……同じ”千”の名前……実は3姉妹だったり……」
「「「偶然」」」

 3人が揃って否定する。

「でも、身体つきは……」
「何か?」
「何でもないよ……」

 身体のことを触れられて、若干千穂は機嫌を悪くした。
 章人が好きならそれでもかまわないが、それはそれとして異性を意識すると、身体のことを意識せずにはいられなくなっていた。

 そんな状況を栞は若干呆れた様子で眺めていた。
 こんな時に……。

 マリーフォンの自由奔放さに呆れ、その余裕が若干憎たらしかったりする。

「じゃあこの中で一番小さいのは平岡さん?」
「な!?妹さんこそちっちゃいんじゃないですか!?」

 天然なのか意図的なのか不明だが、千春が千穂に仕掛けた。
 そして千穂の爆薬かもしれない心に火が付いた。

 マリーフォンに抱きしめられているベッド上の千春のもとに行く千穂。
 ベッドに上がりシャツを捲りあげる。

「最初のほうにめちゃくちゃにされたのは私!年下の小っちゃい系には負けないから」
「お兄ちゃんを最も初めに好きになったのは私なので、愛でブーストかかってますので!」

 千春もシャツを捲り、二人は接近。お互いの胸を押し付けあう。

「盛り上がってまいりました!」
「もう離して……」

 テンションが上がるマリーフォンと千春が抜けたことで完全に抱き枕になった千歳。

「何なの、これ……」

 ついていけない栞。

「これはメイド代表で参戦するしかないですね」
「配置に戻りなさい楓」



「えっと……?これどうしたの?」

 皆の様子を確認しに行くと、目に涙を溜めた平岡さんが飛びついてきた。
 対照的によく飛びついてくる千春は勝ち誇ったような表情でなんだか満足していた。

「ただ、愛でブーストできるってだけ」
「全く理解できない……」

 千歳はベッドの上で息も絶え絶えになっているし、ブラジャーは4つも落ちてるし……何?ヤってたの?この状況で?悠里みたいなことしないで……。

「……」

 二神さんは部屋の隅で警戒心丸出しでいる。なんかもう頑張ってたんだな。

「とりあえずシャワー浴びて着替えてきて、もう少ししたら降りるから……ほら、千歳立てる?」

 声をかけて千歳の身体を支える。
 平岡さんも連れ立ってシャワールームへ。
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