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5章
千穂と栞
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章人が梓と行為に及んでいる間のこと。
お風呂から上がった千穂はホテルのエントランスから外に出て風に当たっていた。
「ふぅ……」
夜風に当たりながらこの旅行について考えていた。
自分が呼ばれたのは認められた……のだろうかという気持ちがある。同じ立場に居た二神生徒会長は呼ばれていない。
まぁ来ても風当たりは悪いだろう。
同じ状況で悠里のおもちゃにされた二人のその後の違いは何だったんだろうか。
屋上で何度も章人の相手をさせられたことだろうか。それとも岩崎に洗脳された順番だろうか……千穂が先だったらここに居るのが生徒会長だっただろうか。
夜風が服をなびかせる。服の中を通り抜ける風が直接胸を撫でる。
夏場なのでTシャツを着ているが色物なので乳首が透けたりはしていない。
「……」
襟を摘まんで中を確認する。やはりブラジャーは付けられておらずピンク色の乳首が見える。
今日は水着のためにトップを付けたが特に不快感が無かったのにあの時は少し動揺していた。日常生活でのブラジャー着用が駄目で水着着用は問題ない。
一つの答えに至ったのは昼間の章人とのセックスの後だった。
いや、性格にはセックスの最中だったのかもしれないが、千穂もあの時は夢中だったのだ。
行為の後に冷静になって思ったことはそれがプレイだったということだ。
下着を着用したままでのプレイが無いということはないが、それと水着でのプレイはやはり別物だろう。
夏、ビーチ、水着……ヌーディストビーチでもなければ水着のままでいるのが普通。水着のままスるのが普通。
「……
章人とセックスしたビーチを歩きながらつぶやく。
章人に「……えっち」と言いながら本当は自分の方がそうだったのだと自覚して少し頬が高揚する千穂なのであった。
■
「平岡さん……」
今後は熱くなった顔を冷ましながら歩きホテルに戻った千穂を待っていたのは彼女と同じタイミングで悠里の奴隷になった二神生徒会長の妹である二神栞であった。
生徒会長がこっちに来ても風当たりが悪いというのは彼女が呼ばれていたからだ。
千穂は詳細を知らないが、それでも未だに姉妹間のわだかまりが未だ無くなっていないのだけは分かっていた。
千穂の栞への認識は学園で人気で生徒会長の妹で生徒会長のとばっちりで章人にレイプされ悠里の奴隷になったということだ。
まぁ同じ立場だったら同じように姉を恨むだろうし栞への同情心はあった。ただ千穂の何倍もの立派な双丘を持っていることを除いてだ。
「二神さん、こんな時間にどうかしたの……?」
街灯に照らされた中、不安そうに立った彼女に対して問いかける。
よく見れば頬が高揚しているし息も少し荒い。のぼせた感じではない……おそらくはつい先ほどまで悠里に弄ばれていたのだろうと千穂は思った。
「平岡さん、あなたに聞きたいことがあるの……お姉ちゃんと一緒に自由を奪われたあなたに……」
しおらしく悲痛な表情を浮かべた彼女は指の親指の付け根を抓っている。
しばらく口を閉じて何やら考える様子を見せたあとに呟いたのは。
「どうしてあなたはあの中に入ろうと思ったの?今のあなたを構成しているのは何?」
まぁそんなことだろうと思っていた千穂は軽く息を吐く。
「そんなの聞いてどうするの?」
栞はゆっくりと首を振って切なげに笑いながら応える。
「分かんない、分かんないよこんなの……襲われて、犯されて、奴隷のように弄ばれて……こんなの正しくないのは目に見えてるのにこうしないといけないことなんて……分かるはずないよ」
うん、私もわかんないと素直に口に出して告げる千穂。
そんな時、ポツポツと雨が降り出した。
「あ……雨だ」
少し風も強かったからもしかしたらと思いっていたが、千穂は傘を持ってきていなかったので慌てて取りに戻ろうとした時、栞がその手を取って引き留めた。
「待って!」
そんな彼女の制止に足を止める千穂だが、少し考えてから彼女に告げる。
「たぶん……私に聞くのは間違ってるよ」
「どうして?」
顔を上げて問いかける彼女に対して淡々と千穂は話す。
「たぶんここにいる人で私と同じ境遇なのは平岡さんだけだと思うよ……マリーフォンさんは元から上山君のものって感じだし、上山君の妹さんたちもお兄ちゃん大好きっ子でしょ……平岡さんしか……!」
感情を抑え込み時折言葉を詰まらせながら栞は話す。
雨は彼女たちを濡らし、シャツをスケさせる。千穂はピンク色の乳首がスケて、栞は水色のブラジャーが透けている。
千穂がノーブラでいることに知っていながらも目をそらしてしまう栞。
「じゃあ……平岡さんにとって上山君ってなんなの?」
その問いに少し考えてから千穂は答える。
「私は……上山君の奴隷だよ」
「……」
そんな彼女の答えに栞は千穂を見つめ直す。
その答えは千穂としては間違っていなかった。
「私はもう上山君じゃないと満足できない身体に堕ちたから……」
自虐気味に嗤いながら千穂は栞の手を払ってホテルの中に入る。外では依然として雨が降っている中、ホテルの入らず佇んでいる栞が残される。
岩崎の一件の前だったら千穂自身同じように佇んでいたと思う。
千穂はホテルのスタッフからタオルを受け取ると外にいる栞を中に入れてもらうように頼んだ。
「かしこまりました」
スタッフは嫌な顔一つせず雨が降りしきる中に行き、栞を連れ添って中に戻って来てタオルで彼女の頭を拭いてあげた。
千穂はそれで良いと思った。
彼女はまだ被害者だから自分の意思で動かない方が良い。
じゃあ私はどうなんだろうと千穂の頭の名では疑問が続いた。
自分の意思でホテルの中に入った千穂自身はどうなのか。
もう被害者ではない。だとすれば……と考えて軽く息を吐く。
「傷を付けたら大変だし……指の入れ方だけは教えてもらおうかな……」
お風呂から上がった千穂はホテルのエントランスから外に出て風に当たっていた。
「ふぅ……」
夜風に当たりながらこの旅行について考えていた。
自分が呼ばれたのは認められた……のだろうかという気持ちがある。同じ立場に居た二神生徒会長は呼ばれていない。
まぁ来ても風当たりは悪いだろう。
同じ状況で悠里のおもちゃにされた二人のその後の違いは何だったんだろうか。
屋上で何度も章人の相手をさせられたことだろうか。それとも岩崎に洗脳された順番だろうか……千穂が先だったらここに居るのが生徒会長だっただろうか。
夜風が服をなびかせる。服の中を通り抜ける風が直接胸を撫でる。
夏場なのでTシャツを着ているが色物なので乳首が透けたりはしていない。
「……」
襟を摘まんで中を確認する。やはりブラジャーは付けられておらずピンク色の乳首が見える。
今日は水着のためにトップを付けたが特に不快感が無かったのにあの時は少し動揺していた。日常生活でのブラジャー着用が駄目で水着着用は問題ない。
一つの答えに至ったのは昼間の章人とのセックスの後だった。
いや、性格にはセックスの最中だったのかもしれないが、千穂もあの時は夢中だったのだ。
行為の後に冷静になって思ったことはそれがプレイだったということだ。
下着を着用したままでのプレイが無いということはないが、それと水着でのプレイはやはり別物だろう。
夏、ビーチ、水着……ヌーディストビーチでもなければ水着のままでいるのが普通。水着のままスるのが普通。
「……
章人とセックスしたビーチを歩きながらつぶやく。
章人に「……えっち」と言いながら本当は自分の方がそうだったのだと自覚して少し頬が高揚する千穂なのであった。
■
「平岡さん……」
今後は熱くなった顔を冷ましながら歩きホテルに戻った千穂を待っていたのは彼女と同じタイミングで悠里の奴隷になった二神生徒会長の妹である二神栞であった。
生徒会長がこっちに来ても風当たりが悪いというのは彼女が呼ばれていたからだ。
千穂は詳細を知らないが、それでも未だに姉妹間のわだかまりが未だ無くなっていないのだけは分かっていた。
千穂の栞への認識は学園で人気で生徒会長の妹で生徒会長のとばっちりで章人にレイプされ悠里の奴隷になったということだ。
まぁ同じ立場だったら同じように姉を恨むだろうし栞への同情心はあった。ただ千穂の何倍もの立派な双丘を持っていることを除いてだ。
「二神さん、こんな時間にどうかしたの……?」
街灯に照らされた中、不安そうに立った彼女に対して問いかける。
よく見れば頬が高揚しているし息も少し荒い。のぼせた感じではない……おそらくはつい先ほどまで悠里に弄ばれていたのだろうと千穂は思った。
「平岡さん、あなたに聞きたいことがあるの……お姉ちゃんと一緒に自由を奪われたあなたに……」
しおらしく悲痛な表情を浮かべた彼女は指の親指の付け根を抓っている。
しばらく口を閉じて何やら考える様子を見せたあとに呟いたのは。
「どうしてあなたはあの中に入ろうと思ったの?今のあなたを構成しているのは何?」
まぁそんなことだろうと思っていた千穂は軽く息を吐く。
「そんなの聞いてどうするの?」
栞はゆっくりと首を振って切なげに笑いながら応える。
「分かんない、分かんないよこんなの……襲われて、犯されて、奴隷のように弄ばれて……こんなの正しくないのは目に見えてるのにこうしないといけないことなんて……分かるはずないよ」
うん、私もわかんないと素直に口に出して告げる千穂。
そんな時、ポツポツと雨が降り出した。
「あ……雨だ」
少し風も強かったからもしかしたらと思いっていたが、千穂は傘を持ってきていなかったので慌てて取りに戻ろうとした時、栞がその手を取って引き留めた。
「待って!」
そんな彼女の制止に足を止める千穂だが、少し考えてから彼女に告げる。
「たぶん……私に聞くのは間違ってるよ」
「どうして?」
顔を上げて問いかける彼女に対して淡々と千穂は話す。
「たぶんここにいる人で私と同じ境遇なのは平岡さんだけだと思うよ……マリーフォンさんは元から上山君のものって感じだし、上山君の妹さんたちもお兄ちゃん大好きっ子でしょ……平岡さんしか……!」
感情を抑え込み時折言葉を詰まらせながら栞は話す。
雨は彼女たちを濡らし、シャツをスケさせる。千穂はピンク色の乳首がスケて、栞は水色のブラジャーが透けている。
千穂がノーブラでいることに知っていながらも目をそらしてしまう栞。
「じゃあ……平岡さんにとって上山君ってなんなの?」
その問いに少し考えてから千穂は答える。
「私は……上山君の奴隷だよ」
「……」
そんな彼女の答えに栞は千穂を見つめ直す。
その答えは千穂としては間違っていなかった。
「私はもう上山君じゃないと満足できない身体に堕ちたから……」
自虐気味に嗤いながら千穂は栞の手を払ってホテルの中に入る。外では依然として雨が降っている中、ホテルの入らず佇んでいる栞が残される。
岩崎の一件の前だったら千穂自身同じように佇んでいたと思う。
千穂はホテルのスタッフからタオルを受け取ると外にいる栞を中に入れてもらうように頼んだ。
「かしこまりました」
スタッフは嫌な顔一つせず雨が降りしきる中に行き、栞を連れ添って中に戻って来てタオルで彼女の頭を拭いてあげた。
千穂はそれで良いと思った。
彼女はまだ被害者だから自分の意思で動かない方が良い。
じゃあ私はどうなんだろうと千穂の頭の名では疑問が続いた。
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