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先生と俺の秘密 (※微)
しおりを挟むおしくらまんじゅう状態になっていた俺たちは、担任が入室する音で我に返った。
距離があるものの、俺と担任の目はバッチリと合い、数拍の間を置いて離れた。
処女を渡した相手だ、流石にこっ恥ずかしいな…
と、考えていると、俺はある重要な事実に気が付いてしまう。
「…(そういや俺、童貞なのに処女は散らしたのか…?!)」
ォオオオオイ…!
もう駄目だ、この順番は不味い!!
俺は本気で魔法使いになるつもりなんか!!!
自分の席でガタガタと震えていると、
いつの間にかホームルームが終わっていたようで、俺は担任に準備室に呼ばれた。
あ、今更だけど担任は数学の教師をやっている。
「たのも~~~」
「っいや、普通に入ってこいよ。」
俺が両手をゾンビのように突き出して、
ヨロヨロと部屋に入ると、先生は飲んでいたコーヒーを持ったままビクッと肩を揺らした。
色々予想外すぎる生徒ですまんな!
オイオイと泣き真似をしながら、先生に近づくと俺はそこそこの音量で抗議した。
「せんせぇ~!!!聞いてよ…俺、先生に処女持ってかれちゃったから、男になる前にオンナノコになっちゃった…」
「ブッッッッッ!!!!」
「うわ汚っ!」
先生は口に含んだコーヒーを吹き出し、噎せている。
食べ物は粗末にしちゃいけませんよ!!
「…俺を色んな意味で殺す気か…?」
「ごめんごめん!」てへ!
軽い謝罪を挟みながら、先生の向かいの椅子に座った。
「…あー、すまなかったな。一昨日は、世話になった。」
「ん、いーよ。気にしてない!
先生にも秀先輩にも、お世話になってるし。」
ニカッと安心させるように笑うと、
先生は口元を緩めた。
「ちょっとは気にして欲しい気もするけどな…」
「先生声ちっちゃ!!なんて言った??
ワンモアプリーズ!」
「気にすんな。」
そういうと、先生は俺の手を緩く取り、
目線を合わせてくる。
「あの時は本当に、怖くなかったか?…今からでも、」
「先生、俺は気にしてないから。先生も俺もいつも通り過ごそうよ。」
「…」
ネガティブな事を言おうとしていたので、
遮る様に言葉を重ねると、先生は何故か少し不満そうに俺の手を離す。
そのまま腰に手を触れると、グイッと引き寄せられた。
「え…っん!!」
俺は勢いのまま、先生の膝に座らされた。
そしてあっという間に、獰猛な瞳をした先生にそのまま呼吸を奪われてた。
驚いて口を開くと、先生に舌で歯列をなぞられる。
合わせられた唇から、クチュリと湿った音が漏れ、思わず鼻にかかるような声が出てしまう。
上顎を舌でなぞられ、舌を甘噛みされる度
触れられている腰に、甘い痺れが起きる。
「ん…っふ…せん、せ…」
「…っ、こんな事されても、気にしないのか?」
「き、気にしない…もん!」
「…お前は、もう少し自分の感情を大切にしろ。
ほら、今も手先が僅かに震えてるんだ。」
先生は俺の手を緩く握り、指と指の間を埋める。
俺の手の甲へ、形の良い唇を寄せると、チュッとリップ音を立てた。
このエロ教師、己の顔の良さを200%理解している。
「何を焦っているかしらねぇが…自分の感情にも目を向けてやれ。そのうち辛くなるぞ。」
「それとキキキキスに!!なんの繋がりが!!!」
「お前が意地になってるから、少し荒療治した。」
「こ、このエロ教師ッ!!!」
「それにな、あ~んな事して全く気にしてません!って言われるのも少し癪だったからな。」
「オイオイオイ!!!子供か!!!」
怖いと言う感情は実際に欠片もない。
けど、恥ずかしさはある。
人と接する事にまだ少しの戸惑いもある。
指の震えはそこから来ているのかもしれない。
先生は腐っても先生だな…
やり方はちょっと違うと思うけどな!!!
「ま、事情は知らねえけどな…"何もなくても"相談しろよ。誰よりもお前の力になってやる。」
先生は俺の横髪を片手で弄りながら、
ニヤリと不敵に笑って目を合わせてくる。
俺は先生の膝に乗せられているため、見上げられる様な態勢だ。
腰もホールドされ、視線を逸らすこともできず、俺は頭を縦に振りまくった。
そんな甘い空気は持続するわけもなく、
俺はその後しっかりと雑用のプリント配布を命じられ、
「俺のことプリント配布マシーンかなんかかと思ってるのか」
とプンプンと怒りながら教室に戻る羽目になった。
いつにも増して野性味のある雰囲気に、
ちょっとキュンとしたとか、言わないからな!!
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