BLゲームのモブ(俺)は誰にも見つからないはずだった

はちのす

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ロッカーの変 ※

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「(勃っちゃった♡…じゃねーよ!!!)」


俺は人差し指で、里田の鳩尾を攻撃する。
ちなみに人差し指だけなのは、半裸なのであまりベタベタ触らないためだ。


「(頑張って鎮めろ!!)」


「(ええっ、無理だよ~こんなにくっついてるのに…)」


里田は俺の股の間に差し込まれた脚をグリグリと動かす。

コラ!!俺の息子まで巻き込むな!!!


「(大体なんで急に勃ったんだよ!)」


「(そりゃあ…密着してるんだもん。勃ちもするよ。)」


「(え?俺、男だぞ?)」


「(そんなの関係ないよ。田中だから反応しちゃうんだ。)」


キリッとした表情で俺を説得して来るが、ご生憎、上裸でおっ勃てた奴には靡かないぞ。


「(そもそも俺を好きだという意味が分からん。理由は?勿論顔じゃないだろ?)」


コソコソと小声で話を続ける。

先生は、俺らの荷物を確認して、呆れた顔で教卓まで戻っていった。


(一難去ったな…)


しかし、次は教卓で探し物をしているらしい。

…と、先生の行動を気にするあまり、意識をそちらに集中させ過ぎていた。

だからだ…里田が俺の頬にキスをするのを阻めなかったのは。


チュッ


音を立てた頬に驚き、里田の顔を見ると、
まさに蕩けた眼差しで俺を見ていた。


「(理由なんて、いる?)」


「~~ッ!!」


明らかに"俺に"欲情した目。

俺は、"仲良くなってそれで終わり"と考えていた里田から求められているという緊張で、身体を硬くしてしまった。

付け入る隙を見つけた里田は、直ぐに行動を起こす。


「…ぁっ…」


足をグリグリっと動かされ、強い刺激に腰が揺れてしまう。

追い討ちというかの様に、ズボンの中に滑り込んだ手は、驚くほど簡単に俺のモノに辿り着いた。

数度経験したからか、呼応する様に高まる鼓動も、それを感じて震える俺のモノも、全部受け入れ難かった。

里田の足を回避しようとすると、ガタッとロッカーの壁を蹴ってしまう。


(う、動けない…)


「(…馬鹿!!何やってんだよ!先生も居るんだぞ!!)」


「(え~…あ、そうだ。)」


何かを思いついた里田は、俺のモノをずるりと抜き出した。


ヒヤッとした空気に触れ、羞恥感が増す。


「(これ、一緒に擦ろ?)」



里田は露出した自身のモノと、俺のをピタリと合わせると、一緒に扱き出した。


「(ッンン!)…ぃぁ…っ!?」


「(きもちい?)」


おのれ里田ッ…!


余裕といった雰囲気で軽く尋ねてくる里田に、イラつきが増す。

俺はというと、学校で行為をしているという背徳感と、直ぐそこに先生がいるというスリルで頭がおかしくなりそうだった。

直ぐにグチュグチュと湿り気を帯び出した音が、ロッカー内で聞こえ始める。


「(さと、だ…音出ちゃうから、ゆっくりぃ…)」


「(やだ)」


"やだ"って何なんだよもぉぉぉおお!!


俺の心の叫びも虚しく、里田はむしろ手の動きを早めた。

それが、どんどん俺を追い詰めていく。

立っていられなくなって思わず里田に縋り付くと、熱い体温と荒い息を真正面から感じた。

流れる汗も、さっきより多いんじゃないだろうか。


(里田、めっちゃ興奮してるじゃん…)


里田の必死な姿に、心臓のあたりがキュンとしてしまった。
その感情は、耐え難い快感に繋がっていく。


「(ぁんっ!も、もうむりぃ…っ!)」


「(イきたいっ…?)」


そう問われ、追い詰められた俺はコクコクと縦に頷く。


「…イッていいよ」


耳元でボソリと囁かれた言葉に、一瞬の間頭が真っ白になる。

里田が達したのを感じながら、罪悪感など放り投げてしまった俺は


「ぁっあ"あ"!!!」


抑えていた声も忘れ、悲鳴じみた嬌声を上げた。


「たっ、声!…やべぇ…」


里田が突然焦り出し、外の様子を窺う。

先生は俺達が行為に夢中になっている間に教室を後にしたのだろう。

今ここには俺達しか居なかった。


「…~はぁ、焦ったぁ!!」


「お前が言うな」


俺はいち早く立ち直り、
里田の首に手刀をお見舞いする。


「いや普通にこんな所でよく盛れたな?!」


「だってぇ…田中良い匂いするんだもん…」


「匂い…?あ、香水の事?」


そうか、今日もあの香水を付けてきていたんだった。

一度先生の件があってから、付けるのが憚られたが、やはり一度つけていたものは中々辞められず今日まで来てしまっていた。


「やっぱ辞めようかなあ、付けるの。」


「え!何でよ!!俺それ好き!」


「それでこんなになってたら元も子もないだろ!!」


暫くロッカー内で言い合いをしていた俺達は、チャイムの音で我に帰り、いそいそと帰り支度をしたのだった。
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