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第6話 幼なじみ凛花
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キラリは幼なじみの、北条凛花(ほうじょうりんか)という女子と毎日登下校を共にしていた。この凛花は誰よりもキラリのことを理解し、そしてキラリから信頼されていた。凛花はそこそこ勉強は出来る方だが、キラリに合わせて高校を受験した経緯がある。
キラリ「凛花おはよう!」
凛花「キラリおはよう!」
キラリ「ねぇちょっと聞いてよ!」
キラリは昨日あった出来事を全て凛花に話して聞かせた。
キラリ「ほんとあいつマジあり得んて!」
凛花はその話を聞いただけで、キラリが翼に惚れたことを悟っていた。しかしキラリの性格をわかっている凛花はあえてそこには触れずにいた。
凛花「で、おばさんは翼って人を家庭教師として決めてるんだね?」
キラリ「うーん…多分…でもまだ翼には何も言ってないからわかんないけどね…」
凛花「キラリはイケメン好きだから棚ぼただね!」
キラリ「え!?そういうのを七夕って言うの?私てっきり天の川からかぐや姫を迎えに来るやつかと思ってた!」
凛花「うーん…それはタナバタでぇ…話もちょっとごちゃ混ぜになってるって言うかぁ…」
凛花はそんなキラリの天然ボケをいつも優しく温かい目で見守っていた。
~そして英語の授業の時間~
先生「~それで教えるteach(ティーチ)の過去形、小山内(キラリの名字)何だっかな?」
キラリ「え?えぇ!?えーと~…ちょっと待って…ティーチの過去形?ティーチ?教える?…」
凛花が近くの席で小さな声でTaught(トート)Taught(トート)と言っているのだか、キラリには聞き取れず、とりあえず当てずっぽうに
「ティ…ティ…
ティーチャー?」
キラリはteacherを何となくそれっぽい発音で答えた。
その瞬間教室中で爆笑の嵐が吹き荒れた。
いつもいつもキラリの答えにはクラス中が耳を済まして聞いているのだ。
キラリはいつものように照れ笑いしながら頭をかいた。
そして、別の授業でも数学のミニテストがあり、こっそり凛花がキラリの隣に席替えをしてカンニングさせていた。
凛花は数学が一番得意分野だったので自信を持ってキラリに見せたのだが、その日キラリの元へ返って来た答案用紙には一番上に大きな◯…つまり0点という数字が書かれていた。
キラリ「え!?何で!?これ全部凛花の写したのに!凛花は?」
凛花は不思議そうに自分の答案用紙を見せた。そこには100点という数字がキラリの目に飛び込んできた。
キラリ「はぁ!?何で!?」
そこで凛花がもしやと思いキラリの答案用紙を見ると、案の定キラリは回答を一段ずつズレて写していたのだ。
凛花「キラリ…キラリってさぁ…よくこんなに器用に間違えたね…どう見ても解答欄の小さな枠に無理矢理押し込んで書いたような答えとか…やっぱ家庭教師付いてもらった方がいいと思う…」
キラリは幼なじみの凛花に本気で心配される姿に不安を覚える。
カンニングしてさえ0点取るなんて…私マジやばいかも…
その日キラリは学校が終わると、急いで真っ直ぐ帰宅した。
キラリ「母ちゃんただいま~!」
しかしリビングには薫の姿は無かった。
実は小山内家は薫の協力のもと、従業員10人程の小さいながらも運送会社を起業して、夫の清がこの会社社長となっている。そこには並々ならぬ薫の陰の努力があった。薫の兄の矢崎透は十数年前に刺傷事件に巻き込まれこの世を去っている。その保険金と、薫の父、矢崎拳のバックアップで資本金を元手にして会社を立ち上げるに至った。
薫は必死に会社経営を勉強して経理等もまかなっていて、キラリに勉強を教える程の時間的余裕を持てずにいたのだ。
今も薫は事務所に閉じ籠って経理、雑務に忙殺されていた。
そんな多忙な両親をキラリは理解し親を困らせることはしなかった。少なくとも清と薫には困っているという感覚は無かった。
キラリ「やっぱり今日も母ちゃんはいなーい…」
そんな独り言を言ってキラリはすぐに翼の姿を探しに2階へと上がった。翼は自分の与えられた部屋には居らずキラリの部屋のベッドに転がって小説らしき本を読んでいた。
キラリ「つーばさ!♪」
キラリは部屋に入って翼の近くにピョンと軽く跳んだ。
キラリ「翼ただいま~」
そう言って翼の顔を覗きこむ。翼は本から視線をそらさずに
翼「おぉ、お帰り」
と、素っ気ない挨拶を交わしそのまま本を読み続けている。
キラリ「ねぇねぇ翼、何読んでんの?」
翼「んー?居候の大学生がそこの家の女子高生に溺愛(できあい)されて、それをどう上手くかわすかを描いた物語かな…」
キラリ「は!?何勘違いしてんの?
わ…私が翼に溺愛してるわけないじゃん…
それに…溺愛って何さ?」
翼「………またそっからかよ。
溺愛ってのはだな…
ま、いっか…面倒くせぇ」
そう言って翼は起き上がり
翼「今の話は小説の中の話で、別に俺とお前の話じゃねぇの!お前こそ何を勘違いしてんだよ…」
キラリ「そ…そうだよ!それは小説の中の話で…別に私と翼は全然関係無いんだからね!!!」
翼「………何で俺が怒られてる流れに変わったのかな?
ま、いっか…イチイチこだわっても時間の無駄だしな…
それよりキラリ、腹減った。何か作れよ!」
キラリ「な…何かって…何さ…」
翼「お前何が得意だ?」
キラリ「んー…走り幅跳び!」
翼「………ごめん、やっぱ自分で作るわ」
キラリ「凛花おはよう!」
凛花「キラリおはよう!」
キラリ「ねぇちょっと聞いてよ!」
キラリは昨日あった出来事を全て凛花に話して聞かせた。
キラリ「ほんとあいつマジあり得んて!」
凛花はその話を聞いただけで、キラリが翼に惚れたことを悟っていた。しかしキラリの性格をわかっている凛花はあえてそこには触れずにいた。
凛花「で、おばさんは翼って人を家庭教師として決めてるんだね?」
キラリ「うーん…多分…でもまだ翼には何も言ってないからわかんないけどね…」
凛花「キラリはイケメン好きだから棚ぼただね!」
キラリ「え!?そういうのを七夕って言うの?私てっきり天の川からかぐや姫を迎えに来るやつかと思ってた!」
凛花「うーん…それはタナバタでぇ…話もちょっとごちゃ混ぜになってるって言うかぁ…」
凛花はそんなキラリの天然ボケをいつも優しく温かい目で見守っていた。
~そして英語の授業の時間~
先生「~それで教えるteach(ティーチ)の過去形、小山内(キラリの名字)何だっかな?」
キラリ「え?えぇ!?えーと~…ちょっと待って…ティーチの過去形?ティーチ?教える?…」
凛花が近くの席で小さな声でTaught(トート)Taught(トート)と言っているのだか、キラリには聞き取れず、とりあえず当てずっぽうに
「ティ…ティ…
ティーチャー?」
キラリはteacherを何となくそれっぽい発音で答えた。
その瞬間教室中で爆笑の嵐が吹き荒れた。
いつもいつもキラリの答えにはクラス中が耳を済まして聞いているのだ。
キラリはいつものように照れ笑いしながら頭をかいた。
そして、別の授業でも数学のミニテストがあり、こっそり凛花がキラリの隣に席替えをしてカンニングさせていた。
凛花は数学が一番得意分野だったので自信を持ってキラリに見せたのだが、その日キラリの元へ返って来た答案用紙には一番上に大きな◯…つまり0点という数字が書かれていた。
キラリ「え!?何で!?これ全部凛花の写したのに!凛花は?」
凛花は不思議そうに自分の答案用紙を見せた。そこには100点という数字がキラリの目に飛び込んできた。
キラリ「はぁ!?何で!?」
そこで凛花がもしやと思いキラリの答案用紙を見ると、案の定キラリは回答を一段ずつズレて写していたのだ。
凛花「キラリ…キラリってさぁ…よくこんなに器用に間違えたね…どう見ても解答欄の小さな枠に無理矢理押し込んで書いたような答えとか…やっぱ家庭教師付いてもらった方がいいと思う…」
キラリは幼なじみの凛花に本気で心配される姿に不安を覚える。
カンニングしてさえ0点取るなんて…私マジやばいかも…
その日キラリは学校が終わると、急いで真っ直ぐ帰宅した。
キラリ「母ちゃんただいま~!」
しかしリビングには薫の姿は無かった。
実は小山内家は薫の協力のもと、従業員10人程の小さいながらも運送会社を起業して、夫の清がこの会社社長となっている。そこには並々ならぬ薫の陰の努力があった。薫の兄の矢崎透は十数年前に刺傷事件に巻き込まれこの世を去っている。その保険金と、薫の父、矢崎拳のバックアップで資本金を元手にして会社を立ち上げるに至った。
薫は必死に会社経営を勉強して経理等もまかなっていて、キラリに勉強を教える程の時間的余裕を持てずにいたのだ。
今も薫は事務所に閉じ籠って経理、雑務に忙殺されていた。
そんな多忙な両親をキラリは理解し親を困らせることはしなかった。少なくとも清と薫には困っているという感覚は無かった。
キラリ「やっぱり今日も母ちゃんはいなーい…」
そんな独り言を言ってキラリはすぐに翼の姿を探しに2階へと上がった。翼は自分の与えられた部屋には居らずキラリの部屋のベッドに転がって小説らしき本を読んでいた。
キラリ「つーばさ!♪」
キラリは部屋に入って翼の近くにピョンと軽く跳んだ。
キラリ「翼ただいま~」
そう言って翼の顔を覗きこむ。翼は本から視線をそらさずに
翼「おぉ、お帰り」
と、素っ気ない挨拶を交わしそのまま本を読み続けている。
キラリ「ねぇねぇ翼、何読んでんの?」
翼「んー?居候の大学生がそこの家の女子高生に溺愛(できあい)されて、それをどう上手くかわすかを描いた物語かな…」
キラリ「は!?何勘違いしてんの?
わ…私が翼に溺愛してるわけないじゃん…
それに…溺愛って何さ?」
翼「………またそっからかよ。
溺愛ってのはだな…
ま、いっか…面倒くせぇ」
そう言って翼は起き上がり
翼「今の話は小説の中の話で、別に俺とお前の話じゃねぇの!お前こそ何を勘違いしてんだよ…」
キラリ「そ…そうだよ!それは小説の中の話で…別に私と翼は全然関係無いんだからね!!!」
翼「………何で俺が怒られてる流れに変わったのかな?
ま、いっか…イチイチこだわっても時間の無駄だしな…
それよりキラリ、腹減った。何か作れよ!」
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翼「お前何が得意だ?」
キラリ「んー…走り幅跳び!」
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