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王都編
熱に浮かされて
しおりを挟む「む、んっ……はぁ」
俺とディオンの荒い息、舌を絡める音。時折り聞こえる可愛いリップ音。
もう何分経っただろうか。聴覚まで刺激されてるみたいだ。
膝の上に座っていたはずなのに、いつの間にか押し倒され、いいようにされている。
「んぁっ、んん…ふっ」
「可愛い。ルーカス、鼻で息しろ」
「あっ」
そんなの分かってるけど、上手すぎて、息出来るタイミングがないっ。
「や、あ……も、おわーーりっ」
「ダーメ。ちゃんとお礼して」
くそう。何でコイツは、あんま息切らしてないんだよっ。
俺だけボロボロじゃねーか。
っていうか、コレ以上は本当にむりぃ!
「じゅ、うぶんだ、ろっ……はぁ、あぅっ。どこ…なめて……」
うっ、あ、首筋はダメだ。なんかダメな気がする。
戻れるのは今しかない。このまま続きを許したらイケナイ。
あれ。続きって何だ。俺は何を考えてーーっ?!
「なあ、ほんとに………ゃあっ!」
今の、なに?
「クスッ。ルーカスは首が弱いのか」
「やっ、いたぁ」
「ん、はあっ。綺麗についた」
「ついたって」
鎖骨辺りにピリッとした鈍い痛みを感じた。まさかキスマークとか、言うんじゃないだろうな。
「しるし。ルーカスは肌が白いから、よく映えるな」
「ちょっ、まて、おいっ」
「いーから大人しくしてろ。大丈夫だ、気持ちいい事しかしないから」
全然大丈夫じゃねぇっ。
ディオンは、いとも簡単に、片手で俺の両手首をまとめ上げてしまった。
抗議の目で睨んでも、目蓋や頭にキスを降らせてきやがった。
ゆったりした手付きで、タイを解かれ、はだけたブラウスの上から胸板を撫でられる。
「落ち着けっ。俺、男。そこに膨らみはないっ!」
「でも、ここは硬く尖ってるぞ」
「ばっ! やめろーーーあっ」
乳首コリコリすんなぁっ! ばかディオン!
しかも、何で感じてんだよ、俺のアホッ。
「こら、暴れるな。仕方ないな、少し我慢してくれ」
「おいっ」
俺からとったタイで両腕を縛り、股の間に膝を入れて、動けない様にしてきた。
いよいよマズイ。落ち着け、ディオン。
未来の嫁さんに嫌われるぞ。汚点を残すな。
「外せよ、コレっ」
「大人しくしてたら外してやる」
「出来るかっ、この……んんっ、くすぐった、い」
ディオンの指は、胸からゆっくり臍をなぞって下りていき、ついにベルトに手をかけた。
これは夢だ。何かの間違いであってくれ。
「フッ、ずいぶん可愛く主張してるじゃないか」
「ちがっ……あんっ」
「違わない。ほら、濡れてる。嬉しいよ、俺の手で気持ち良くなってくれたんだろ」
恥ずかしい、恥ずかしい恥ずかしいっ!
男に愛撫されて勃つとかっ。マジ有り得ねぇ。
「ぅ、あ、んっ…なん、で……?」
「どうした。どうして欲しいか言ってみろ」
下着越しに、触れるか触れないかぐらいの強さで刺激しては、腸骨や恥骨をゆるゆる撫でまわす。
そのもどかしい責めに、思わず腰が揺れてしまう。
「やあっ、さわる、なぁっ」
「ふ~ん。止めていいのか?」
そう言って、意地悪そうに笑うと、今度は俺のを爪でかく様に触ってきた。
恋人でもない。ましてや女性でもないヤツとなんて、ダメなのにーー…
「もっ、やだ。ちゃんと触れよ、ばかぁっ」
「悪い。イジメすぎたな。泣くなルーカス」
目尻に溢れた涙を吸いとりながら、下着に手を入れた。
あっ、やっと楽になれる。
「ふ、んっ、はっ……ゃ」
「ココが好き?」
「あっ、さきっちょ、ダメっ、ん、いっちゃ」
「いいよ。いつでもイケ」
「ふぁ、あ……あ、ん? なに、これ」
気持ち良くて。頭がふわふわして。
太ももに当たった硬い何かに意識が奪われる。
「んっ、なんか…ドクンって」
「っ」
脈打つ様に硬さを増した何かを、ぎゅっと膝で押してしまった。
「っルーカス、それは」
「ぁ…なにこれ。すごいかたっーーんん゛」
急に荒々しくなったディオンに口を塞がれる。息を奪う様なキスと俺を刺激する激しい手の動きに、俺の理性の糸がプツンと切れた。
「はっ、ルーカス。オレも気持ちよくしてくれ」
請う様に名前を呼ばれ、目を開けると、苦しそうなディオンの顔があった。
さっきまでキチンと着ていたはずのズボンを寛げ、俺の太ももに擦りつける。
「あっ///」
ここまでしたくせに、許可を取ろうとお預けを食らっているディオンが、急に可愛く見えた。
「ルーカス?」
「これ、外して」
縛られた手を揺らせば、何故か悲しい顔をして解いてくれた。
「ルーカ、スッ?!」
「ん。あんま上手くできねー、けど。はぁ、ん、我慢しろよ」
硬直するディオンを無視して、手を伸ばして触る。
うわ、また大きくなった。むかつく。
「俺だって、あと3ねんしたら、これぐらいなるっ」
「……ハハッ。オレはそのままで良いと思うけどな」
むっ。何だよ。俺がここまでしてるのに、余裕かましやがって。
「気持ちよくない?」
「すごい、気持ちいいよ」
「うそだ。だって全然……」
「じゃあ、ここ、使わせて」
尻? えっそれって、セックスするって事?
ディオンと俺が?
「むっむりだよっ」
「どうしても、ダメか」
「うっ。だって、それじゃ俺」
「ルーカス」
「あう。……いや、やっぱダメだ。それに、そんなデカイの入んない」
ディオンの、日本ではお目にかかれない立派なモノに、思わず恐怖した。
「? ルーカス、勘違いしてないか」
「へ」
「いきなり最後までしたいなんて言わない。ココに挟んで欲しいんだ」
挟む……ハッ、前世で終ぞ出来なかった素股かっ!
いやいや、待て。それもどうなんだ。流されるな。
「なあ、一緒に気持ちよくなろう。
オレので、いっぱい擦ってやっから」
「ひぅっ。耳元で喋んなぁ」
「ルーカス」
「んっ」
ペロっと下唇を舐められ、グッと舌を差し込まれる。
どんどん深くなるキスに、つい身を委ねてしまった。
「もっ、するなら…早くしろっ」
「ルーカスっ!」
「あっ…やあっ」
ぐるっと回転させられ、四つん這いになると、勢いよく熱いモノが挿し込まれた。
「はあっ、ルーカスっ、ルーカスっ」
「あっあっあ、やら、はやいぃ」
どちらとも分からない蜜が音を立てていく。
ディオンの、熱くて硬いっ。俺のと全然違う。
「やあ、いっちゃ、いっちゃううっ」
「ん、オレにイクとこ見せて」
「あっやっ、ぁ、ああっーー!」
なにこれ。こんなの、もうセックスじゃん。
「ちゅ。ーーちゅ、ちゅ」
「んっ、なに?」
「いや、背中がしなってエロかったから。痕つけとこうと思って」
おのれ、鎖骨だけでは飽き足らずっ。
「ふぇ?! なんでっ」
急に再開された律動に、俺は困惑した。
「一緒に気持ちよくなろうって言っただろ? オレは、まだイッてないぞ」
「うそっ。まって、もうむりっ」
「大丈夫だ。ほら、また勃ってきた。自分が出したので、ぬるぬるだな」
「これは違うっ、それに俺だけのじゃーーぁぁっ。んん、はげしっ、ゃああっ」
さっきより、滑りが良くなってすごいっ。
こんな快楽に流されちゃ、ダメなのに。
気持ち良すぎて、わけ分かんねー。
「ルーカスっ、好きだ」
「あっ、ふああ、きもちぃ……ん」
「気持ちいの好き?」
「んん…ぁ、すきぃっ」
「じゃあオレは?」
「へあっ…………ぅ?」
「ディオンは、好き?」
「ゃ、んっ。ーーあ、すき、でぃおんすきぃ」
「良く出来まし、たっ! 良い子だな、ルーカス。ご褒美にもっと気持ちよくしてやる」
「あ……もっと…? ぁ、ああっ」
落ちていく視界と共に、何かとんでもない事を言ってしまった気がしたが、俺の意識はそこで沈んだ。
「はっ。次は最後までしような、ルーカス。早くオレの元へ堕ちてこい」
◇◆◇◆◇◆◇◆
「まさとさん、何処に行っちゃったの」
会いたい。笑顔が見たい。声が聞きたい。触れたい。
何で僕は、7年も後に生まれてしまったんだろう。
待ってて、必ず見つけるから。
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