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本編
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完全に修学旅行だこれ。
ベッドの上でトランプをやっている。柄とかは違うけど大体俺たちの世界のトランプと同じやつ、でババ抜きをしている。あるんだ、ババ抜き。
「はい、上がり」
「っだ~ッ!!またアーウィンにやられた!!」
「ルドガーが弱すぎなんだよね」
俺もそう思う。ルドガー、すぐ顔に出る。ゲームの方ではあんなに無表情だったのに。
「少年たち~、ちょっと集合~」
ユリウスの言い方、引率の先生なんだよな。さすが9人兄弟の長男、年下の扱いに慣れている。
「夕食にクロード殿と救世主くんの顔合わせします。陛下は夕食前に出発させるけど、一応陛下に顔だけ記憶させといて」
「う……うう……っ、はい……」
やっぱり会わないといけないのか。いけないか、そりゃ……責任者だし……。こっちは悪夢見るほど顔見てますけど……。
「オレとクロード殿はしばらくユーノヴェルト辺境伯領に滞在するから、救世主くんは安心してチュートリアルしてください」
「兄貴、軍都に帰っていいぞ」
「なんかあった時どうすんの~。オレの部下来るまでだから、お兄ちゃんと仲良くしようよ、ルドガーちゃん」
「キモ……」
そのやりとりがまず仲良しすぎる。ゲームだとそんなに関係性がわかるシーンがなかったから、この兄弟に関しては新鮮な感じだ。
「救世主くん?」
「仲良いんですねぇ……」
「良くねぇよ」
その反応は仲良しじゃないと出ないんだよな。
「ゲームに比べてって話?ルドガーちゃん、どんだけツンケンしてたの」
「まあ、かなり……」
ルドガールート、かなり根性が試される感じだったもんなぁ……。まともに話せるまでが、まずめちゃくちゃ長いし……。
「おもしろ~。で、クロード殿はあのままあの感じなんだ」
「あっ、はい、ふひ、あの感じですね……へへ……」
許してほしい。オタクたるもの推しの話をする時に変な声が出るぐらいは。
「兄上の話になると、ユウすぐこうなるねぇ」
「だっ、しょうが、な…っいだろ……っ!推しだぞ推し……っ!」
アーウィン、オタクに優しいけど理解のない学級委員なんだよな。オタクは推しの前だと大体こうなるの!!クソデカ主語で主張するぞ!!
「本人の前では落ち着いてね。クロード殿、オタクに慣れてないから困惑するよ」
「にっ、認識されたくない~ッ!!」
「そこまで落ち着けない要素あった?今まで」
いやまず実在!!
実在がヤバすぎる。ユリウスの実在もヤバいんだけど、ユリウスの場合、面白お兄さんのインパクトが強すぎるからまだ耐えてる。耐えてるのか限界を通り過ぎてるのかよくわからんけど。
「実在の推しを過剰摂取しすぎると体に良くないです」
「言うほどクロード殿のヤバさ摂取した?」
そのヤバいは善良と聡明のキラめきって意味でいいんだよな。もちろんまだそれほどそういうところは見てない。見てないけど……。
「いやほんと実在がすでにヤバイので。過去編でオレが落ちたエピソード話します?」
「え~?ど~せ陛下と同じようなところでハマってんでしょ~」
「お、王様ってそんなクロード…さんにハマってました?」
なんかまた急に雑にあしらわれた。
……んだけど、ユリウスの顔がなんか急に真面目に考え込むものになる。それほど変わったことを言ったつもりはなかったんだけど。
「…んっ?陛下の情報って、救世主の敵で激強以外になかったの?」
過去編でいい感じに戦友してる王様とクロードとか、王様と幼馴染が楽しくやってるのは見ましたけど。それ以外の情報……?
「いや、王様がダークサイド堕ちしたのは、みなさんが亡くなったせいぐらいの情報はありましたけど。……あと割と詳細な魔竜討伐の戦場の回想とかも」
「いやそこじゃなくて」
「はい?」
「………」
「………」
なに?
はっきり言って欲しい。
なになになになに。急に俺の知らない事実出てきそうで怖い。
「……………もしかして分岐点そこなの?」
「はい???」
教えてくれないんだ!?ここで!?
なになになになになになに。怖い。推しの生存if世界線での重大情報が確実にそこに含まれている。こわい。
「そこかぁ…………」
「ど……どこなんですか……?」
「いや……ねぇ?」
ねぇ?で話を振った先はアーウィン。トランプ片づけてくれてありがと。
「まあ、多分ユウが思ってるより、兄上のこと陛下が気に入ってるんだよね」
「うん。そうそう」
アーウィンの返答にユリウスがなんかほっとした顔をした。何?その顔。
ルドガーは隣でうんうんと頷いている。
「逆に当たり前すぎて言うまでもないかと思ってたんだよな」
「そうなんだ……当たり前なんだ……」
ゲーム内過去編だと理想の主従!王と勇者!って感じでそれ以上の交流なさそうだったけど、そこから七年も経ってるんだもんな。なんかいろいろ変わってる可能性はあるか。
大体、俺なんか一日で初対面の美青年と修学旅行してるし……。
「まあ陛下は同担歓迎なので大丈夫です」
「そ、そうですか……よ、よかった……」
これで同担拒否だったら、俺死んでるじゃん!!??
その可能性を思うとぞっとした。同担拒否の狂王陛下、怖すぎる。よかったけど、同担は同担で……ちょっと怖いな……。
ベッドの上でトランプをやっている。柄とかは違うけど大体俺たちの世界のトランプと同じやつ、でババ抜きをしている。あるんだ、ババ抜き。
「はい、上がり」
「っだ~ッ!!またアーウィンにやられた!!」
「ルドガーが弱すぎなんだよね」
俺もそう思う。ルドガー、すぐ顔に出る。ゲームの方ではあんなに無表情だったのに。
「少年たち~、ちょっと集合~」
ユリウスの言い方、引率の先生なんだよな。さすが9人兄弟の長男、年下の扱いに慣れている。
「夕食にクロード殿と救世主くんの顔合わせします。陛下は夕食前に出発させるけど、一応陛下に顔だけ記憶させといて」
「う……うう……っ、はい……」
やっぱり会わないといけないのか。いけないか、そりゃ……責任者だし……。こっちは悪夢見るほど顔見てますけど……。
「オレとクロード殿はしばらくユーノヴェルト辺境伯領に滞在するから、救世主くんは安心してチュートリアルしてください」
「兄貴、軍都に帰っていいぞ」
「なんかあった時どうすんの~。オレの部下来るまでだから、お兄ちゃんと仲良くしようよ、ルドガーちゃん」
「キモ……」
そのやりとりがまず仲良しすぎる。ゲームだとそんなに関係性がわかるシーンがなかったから、この兄弟に関しては新鮮な感じだ。
「救世主くん?」
「仲良いんですねぇ……」
「良くねぇよ」
その反応は仲良しじゃないと出ないんだよな。
「ゲームに比べてって話?ルドガーちゃん、どんだけツンケンしてたの」
「まあ、かなり……」
ルドガールート、かなり根性が試される感じだったもんなぁ……。まともに話せるまでが、まずめちゃくちゃ長いし……。
「おもしろ~。で、クロード殿はあのままあの感じなんだ」
「あっ、はい、ふひ、あの感じですね……へへ……」
許してほしい。オタクたるもの推しの話をする時に変な声が出るぐらいは。
「兄上の話になると、ユウすぐこうなるねぇ」
「だっ、しょうが、な…っいだろ……っ!推しだぞ推し……っ!」
アーウィン、オタクに優しいけど理解のない学級委員なんだよな。オタクは推しの前だと大体こうなるの!!クソデカ主語で主張するぞ!!
「本人の前では落ち着いてね。クロード殿、オタクに慣れてないから困惑するよ」
「にっ、認識されたくない~ッ!!」
「そこまで落ち着けない要素あった?今まで」
いやまず実在!!
実在がヤバすぎる。ユリウスの実在もヤバいんだけど、ユリウスの場合、面白お兄さんのインパクトが強すぎるからまだ耐えてる。耐えてるのか限界を通り過ぎてるのかよくわからんけど。
「実在の推しを過剰摂取しすぎると体に良くないです」
「言うほどクロード殿のヤバさ摂取した?」
そのヤバいは善良と聡明のキラめきって意味でいいんだよな。もちろんまだそれほどそういうところは見てない。見てないけど……。
「いやほんと実在がすでにヤバイので。過去編でオレが落ちたエピソード話します?」
「え~?ど~せ陛下と同じようなところでハマってんでしょ~」
「お、王様ってそんなクロード…さんにハマってました?」
なんかまた急に雑にあしらわれた。
……んだけど、ユリウスの顔がなんか急に真面目に考え込むものになる。それほど変わったことを言ったつもりはなかったんだけど。
「…んっ?陛下の情報って、救世主の敵で激強以外になかったの?」
過去編でいい感じに戦友してる王様とクロードとか、王様と幼馴染が楽しくやってるのは見ましたけど。それ以外の情報……?
「いや、王様がダークサイド堕ちしたのは、みなさんが亡くなったせいぐらいの情報はありましたけど。……あと割と詳細な魔竜討伐の戦場の回想とかも」
「いやそこじゃなくて」
「はい?」
「………」
「………」
なに?
はっきり言って欲しい。
なになになになに。急に俺の知らない事実出てきそうで怖い。
「……………もしかして分岐点そこなの?」
「はい???」
教えてくれないんだ!?ここで!?
なになになになになになに。怖い。推しの生存if世界線での重大情報が確実にそこに含まれている。こわい。
「そこかぁ…………」
「ど……どこなんですか……?」
「いや……ねぇ?」
ねぇ?で話を振った先はアーウィン。トランプ片づけてくれてありがと。
「まあ、多分ユウが思ってるより、兄上のこと陛下が気に入ってるんだよね」
「うん。そうそう」
アーウィンの返答にユリウスがなんかほっとした顔をした。何?その顔。
ルドガーは隣でうんうんと頷いている。
「逆に当たり前すぎて言うまでもないかと思ってたんだよな」
「そうなんだ……当たり前なんだ……」
ゲーム内過去編だと理想の主従!王と勇者!って感じでそれ以上の交流なさそうだったけど、そこから七年も経ってるんだもんな。なんかいろいろ変わってる可能性はあるか。
大体、俺なんか一日で初対面の美青年と修学旅行してるし……。
「まあ陛下は同担歓迎なので大丈夫です」
「そ、そうですか……よ、よかった……」
これで同担拒否だったら、俺死んでるじゃん!!??
その可能性を思うとぞっとした。同担拒否の狂王陛下、怖すぎる。よかったけど、同担は同担で……ちょっと怖いな……。
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