それが恋だっていうなら…××××

ハル*

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愛してるって、どんな風に? 4

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~水無瀬side~


悠有の口から、思っていた以上に話が聞けてホッとする。

気づけば時間は4時をとうに過ぎていて、悠有が教えてきた時間まで一時間を切っていた。

時間を意識しないようにしていても、無意識ってもんはなかなかその状態を解除できないもんだ。

(問題はその時間の前後の過ごし方、かな?)

昨日の朝のその時間帯は、多分あの時のことならば俺が倒れそうになった悠有を全裸で支えにいった時のアレだろ?

(…全裸でなにもかまうこともなくベッドから飛び出したな、あの時)

思い出してみれば、かなり滑稽な格好でダッシュしている。

プルプルプラプラって感じで、俺のナニがカッコつけることもなくブラさがったままで、最終的には悠有の背中か腰近くに直接触れていたような気がする。

(まあ、あの時はそんなもん気にしていたら、悠有が頭を打つかもしれないってことだけでいっぱいだったしな)

実際、ラグを敷かれていた場所ではあったけど、あんな風にカクンと脱力しちゃっていたら、倒れる角度次第じゃ頭じゃなくてもどこかしら打ちつけていたかもしれない。

(それでなくても、最近の悠有には本人が知らないだけで同じ箇所ばかりをひっかいたり抓った痕があるんだよねぇ)

抓ったところは、見ようによってはキスマークに見えなくもない。だから、悠有が自傷していたことに気づけなかった時には、小さな嘘を吐いて「つけちゃった♡」とか明るくいうだけで騙されてくれる。

そんなことだけで事実が見えなくなくなるほどに、悠有は自分で自分を傷つけている様子が見える。

ここまで近くにいなきゃ、気づけなかっただろう場所ばっかり。彼氏じゃなきゃ、わかんない。

「悠…」

早めの朝食でもと声をかけようとした俺の目に、さっきまでとは違う彼の姿が目に入る。

悠有はまたソファーに背中を預け、まるで気道確保でもしているように口をポカンと開け。

「…ぷっ」

無防備にもほどがあるって格好で眠っている。

それだけ気を抜いて眠ってくれているって思ってもいいのかな。そこまで力を抜けさせたって思いたい。

俺と大差ない身長の悠有が、あんなにも小さく小さく体を縮こませ息を詰めていた。

あのまま放っておけば、小さく小さくなってそのうち←になって消えちゃうんじゃないかって想像をしてしまったくらいに。

ここが現実世界で、メルヘンでもファンタジーでもないんだから、どう考えても物理的にあり得ないってわかってたって、背中がザワってしたくらい焦った。

でも俺が焦ると、きっと悠有はそれに割り増しして焦ってしまうはず。

一緒にどうしようどうしようって右往左往してたって、停滞しかしないだろ。

「寝てはいるけど、俺も時間を警戒しておかなきゃな」

起きている時限定なのかを、この機会に確認できる。悠有はこの状態になって長いのか短いのか知らないけれど、受け入れている程度には経過してるんだってことには気づけた。

そうなるようになったのが、義弟キッカケのみなのか、もっと前からなのか。時間をかけて小出しに話が聞けたらいい。

一気に話をすれば、そのこと自体が悠有に負荷をかけてしまうはず。

(それを自覚しているからこそ、余計に話せなかった部分もあった…って考えていいのかな)

四方八方に警戒と気遣いをし、自分自身が困らないようにというよりもまわりに負担や迷惑がかかることを気にしていそうな彼。

最低限、話さなきゃいけないことは話せたからこんな寝姿になっているといいな。

俺に対しては、負担とか迷惑とかの二文字ばっかで括らないでい続けてほしい。

素足をペタペタ鳴らしながら、キッチンへ。

「これ、体にいいといいんだけどな」

悠有と一緒に過ごす時間が増えていくにしたがって、生活の中に起きた変化の一つ。

年齢的にもちょっとだけ健康に気を使うようになりつつはあったんだけど、前よりもまともな食事をまともな量だけ摂るようになった。

そのせいでか、若干腹まわりに余計な肉が付きつつあるのが気になってきていて。

「大町のおばあちゃんがいうように、シナモンって本当に体にいいんだろうなー」

大町さんという、店から少し離れた場所に住んでいるおばあちゃんがいる。健康雑誌を数冊定期的に買っているもんで、雑誌由来の知識をちょいちょい披露していく。

「酢玉ねぎに関しては、俺には合わなかったな。めちゃくちゃむせた。あと、酢キャベツも」

使いかけの酢を横目に、シナモンが体にいいと聞いたその日に買った物を取り出す。

「買ったことも忘れてたけど、試しに飲んでみるか」

長期的に飲めば、すでに付いた脂肪に関しても燃焼効果がそのうち出るとかなんとか。

「飲めなくもなかったら、ひとまず2~3か月でも飲んでみて、効果があったか見てみるか」

シナモンが入った飲み物あたりだと、料理うんぬんよりも摂りやすいかもなと買ったのがコレだ。

「マサラ、チャイ? インドかどっかのミルクティーだっけ。えー…っと、なになに? 粉末をティースプーンに4杯半? ティースプーンってどの大きさだ、おい。……これくらい、か? 合ってるのか? これ。…おぉ……独特の匂い。パッケージ裏にいろいろ書いてあるなぁ。シナモンと…クローブ? カルダモンって、何? そんな名前のカレー屋どっかにあった気がするな。ってことは、これもスパイスか。へぇー。……ま、いっか。…で、お湯を140? 濃さ、これでいいのか…なぁ。うーん。匂い以外はよく見るミルクティーの色なんだよな」

よくかき混ぜて、初めて飲む謎の飲み物。

これを買った時に後で調べて、シナモンとかクローブってのを買って、自分で作った方が効能も高そうな気はした。したんだけど、も。初っ端から意気込んで材料を揃えたくない。…というか尻込みしたってのが、正解か。

「っふー…ズズッ……飲めなくはないけど、匂いに抵抗がなきゃって感じだな。慣れれば問題ない…かな」

ゴクッと飲み込むと、ふわっと匂いが鼻先に戻ってきた気がする。

「…ゴクッ。なんかまったりしちゃうかもな、コレ。……悠有のお母さん、こういうのも好きかな。年齢的に興味ありそうだし」

まったりながら、悠有の様子を遠巻きに眺める。

いきなりチャイを飲みだしたのは脂肪のことだけじゃなくて、俺自身がどうにかして肩の力を抜かなきゃって思ってたっぽい。

他人事みたいに言ってるけど、これを数口飲むまでその自分の状態は無自覚だった。

(緊張しないでいられるはずがないか。知識外のことに加えて、好意を抱いている相手のことだから余計にだ)

数回息を吹きかけて、冷ましながら悠有の近くの床に腰を下ろす。

「ガキみたいな寝顔してるなー」

マンガだったら、悠有の顔の横に「くかーっ」とか書いてそう。

テーブルの上にチャイがわずかに残ったマグカップを置く。

悠有の太ももに手を置き、まるで膝枕みたいに頭を乗せてみる。

時間は4時半を過ぎた。

悠有も気にしないようにしていたって、スマホをいじれば嫌でも時間が見えるし、時計は嫌でも視界に入ってくる。

頭を乗せている太ももが、小さくピクンと動く。思わず頭を避けて、悠有が起きるのかを警戒した。

「…んっ」

かすかにもれた声。けど警戒しているような感じじゃなく、普通の寝言っぽいやつ。

口をすこし動かして、何か食べているみたいに見えた。

(こうして悠有が寝ているのをゆっくり眺めたことって、あまりなかったかもな)

気を失うほどに何度も突き上げられて、声もあげられなくなったことがあったし。その後、俺の方がアチコチきれいに拭いてもらった回数が多いかもしれない。

最初の頃は俺の方が甲斐甲斐しく世話をしていたかもだけど、結局抱く側の方が余裕があるんだよな。体力はアッチの方が使っているはずなのに。

(アッチの時って、普段の悠有や悠有の体のこと知らなかったら、ただ…男っぽいだけなんだよな)

欲求不満ってわけじゃないけど、彼との行為が脳内に再生されてどこぞがむずむずしてしまう。

(そんな場合じゃないのにな)

とかなんとか思いながら、ふと浮かんだ疑問。

悠有が悠有じゃない時と、悠有自身の時。どっちの悠有が俺を抱いてるのか、気になる。

くだらないことかもしれないけど、気になるもんはなるんだ。

(悠有、そこの自覚はあるのかな。悠有が抱きたくて、俺を抱いてる?)

聞きたくて、聞けなくて。起こしてまで聞くことじゃないし、あの時間が迫っているから起こせない。

(いつか…聞きたいな)

このまま近くにいたら、また触れてしまう。

「…うん」

自分の背中を押すようにうなずいてから、ゆっくりと立ち上がる。

キッチンへ向かって、換気扇のスイッチをカチリと押した。

タバコに火をつけて、ゆっくりと吸い込む。細くて白い煙が絡み合うようにしながら立ちのぼっていく。

小さな音をたてて、換気扇が回っている。

時間をかけながらタバコを吸いつつ、その瞬間を待つ。

スマホを手に、時間を目で追う。

(……あと2分)

悠有はさっきのカッコのまま、気持ちよさげな顔で眠っている。

祈る気持ちで、遠巻きに見守る俺。

タバコを灰皿に押しつけて、そばにいくでもないけれど、一歩だけキッチンから踏み出した。

「…………ふぅ」

息を吐き、天井を仰ぐ。

警戒していたようなことは、とりあえず今日は起きなかった。悠有自身が目を覚ますこともなかった。

自然としゃがみこんで、腰を下ろさない体育座りみたいな格好で膝を抱く。

膝に肘を置くと、両手で顔を覆った。

「はあ……、ひとまずは朝の分は終了。…よかった。次の問題は夕方の方だな。その時間に悠有のそばにいたいけど、難しいもんな。……ペットの見守りカメラみたいなやつでもあればいいのか? 店長らと話をして、悠有が早上がりのシフトに出来た場合、その時間には奥の方で椅子に腰かけて待っててって言わなきゃなぁ。店内にいれば、昨日みたいな事態になってしまいかねないから。…………さすがに何度も倒れる店員とか、そのうち話題にあがりかねないのをどうにかするためにも」

長ったらしい盛大なひとり言を吐き、気づかず強張っていた体から力を抜く。

「…はあ。ほんと、よかった」

その状態になるたびに、精神的な負荷がかかるって予想できる。だから、本当にホッとした。悠有がツラくならないでほしいと心底願っている自分を自覚しながら。

(ほんとに好きなんだな、悠有のこと)

自分にツッコんでおきながら、頬がほわっとわずかに熱くなった。

(自爆かよ、俺)

こぶしでグイッとこするようにしても、その熱が消えるはずないのに、無駄な抵抗とかいうそれだな。

「…俺、バカじゃん」

思わずもらした自虐な呟きに「時々バカな時あるの、知ってるよ?」という声が頭上からした。

「悠有!」

勢いつけて顔を上げるのと同時に、一気に立ち上がる。

「体調は? 寝れた? 具合は?」

悠有の両腕をにぎって、一気にまくしたてる俺。

「…大丈夫。結構深く寝てたかも。夢見た感じしないんだ」

呑気そうな声に、さっきよりも脱力していくのがわかる。やっと本当に安心した感じだ。

「タバコ吸ってたの?」

悠有の視線が灰皿の方は動くと、次にガス台の方へ動いていく。

「ん。一服してた。…腹減った? そろそろ」

昨夜はシチューを作って食べさせた。

「シチューをさ、グラタンみたいに焼くの…どう? 底の方にパンかご飯を敷けば、パングラタンかドリアっぽくなるって書いてあってさ」

昨夜調べながら、一緒に食べた時よりもとろみを増しておいた。とろみがあった方がそれっぽくなるから。

「いいな、それ。瑞って、最高だね。喜ぶものを知ってるみたい」

昨日、悠有を見ながら思っていたこと。

『どこにも行かないで』

ってこと。

この状態に向き合って、悠有が喜んで食べてくれるものを出して、それで悠有がどこにも行かないでいてくれるなら。

「まあねー。他の誰にも負けない彼氏になってる自負はあるよ? だからね? 悠有」

悠有の左頬を右手でそっと撫でながら呟く。

「俺のそばに、ちゃーんといるんだよ? 今なら美味しいご飯つきなんだから」

って、またすこし冗談っぽい軽い口調で。

「自分で言っちゃうんだ。美味しいご飯って」

くすくすと目を細めて笑う悠有に「え? 口に合わない? 不味い? 俺の飯」とあえて問いかける。

すると、目を細めたままで、俺の手が頬に触れたまま首をかしげて。

「不味いって思ったこと、一度もないよ?」

そう言ってから、もう一言つづけた。

「“ボク”も好きだよ? 瑞の美味しいご飯。…だから、さ。瑞」

一言目で、心臓がひゅっと縮んだ気がする。

「瑞は“ボク”のものなんだから、離れないでね? …いい? こうみても結構…重いんだよ? ”ボク”の愛情は」

細めた目の奥に見えている瞳の光が、どこか淡くなった気がして。

「ね。…そんな”ボク”を餌付けして?」

たった今、目の前で何が起きた? 入れ替わったんだろうが、呼吸するとかまばたきレベルで自然に入れ替わってる。

(なにがキッカケだ? どんな負荷から逃れたくて、ツラくて…入れ替わった?)

餌付けして? と言いながら、まるでエスコートしてよと言わんばかりに目の前に手を差し出されている。

「あ…あぁ。いい、よ?」

その手を受けるように下から手を差し込んで、触れた悠有の指先を軽く握る。

「悠有は、ご飯を敷くよね?」

悠有だったら…のつもりで確認すれば、コクンと素直にうなずいた。

「じゃあ、ソファーで待ってて?」

エスコートをしていた手を離し、悠有がソファーに腰かけたのを見てからキッチンへと戻る。

自分の分はパンで準備をし、グラタン皿にバターを薄く塗ってからパンとご飯を盛る。

シチューをその上からかけて、溶けるチーズを冷蔵庫から出してパッケージから取り出しつつ彼を盗み見た。

(悠有なら、きっと…)

あの光景を脳裏に再生させながら、わずかにつばを飲む。

チーズを手にし、すこし離れた場所の悠有へと声をかける。

「悠有。チーズは…どうする? 多め? 普通で?」

思い出したそれは、悠有の母親との会話だ。

こっちを向き、ふわりと笑みを浮かべてから悠有が嬉しそうに告げた。

「もちろん、多めで!」

どっちの悠有でも、これは一緒らしい。

それでどっちの悠有も満たされるのなら、それでいいじゃないか。――水無瀬瑞。

(愛しているのは、小林悠有であることには変わりないんだから)

少しチーズを多めにのせて、レンジのターンテーブルに鉄板をセットしてからグラタン皿を二つのせた。

「…あ。飲み物どうしたい?」

またほうじ茶とかたまにはとか言いながら炭酸なんか頼んでくるかな? と予想しながら聞いてみれば、「んー」と悩む声の後に返ってきた答えは。

「ココア!」

だった。


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