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第10話
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反省会は要点を押さえて早めに終わった。
初動の遅れ、後方支援の迷い、追撃の問題点など、重要な部分だけをね。
眠い人もいるから、だらだら続けても意味がないし。
そして翌朝。
朝食のあとに教官が口を開いた。
「昨夜の戦闘は恐ろしかっただろう。
恐怖したことを恥じる必要はない。恐怖を知らない探索者は、ただの馬鹿だからだ。恐怖を知らない者は長生きできん。それがダンジョンだ。
だが、その恐怖を乗り越えられず、探索者の道を諦める者は少なからずいる。
そこで問う。探索者を辞めたい者がいたら正直に言うんだ。恥じることはない、諦めることもまた勇気だ。責める者は俺がぶん殴って黙らせる。……どうだ?」
言葉は違えど、ボクが駆け出しだったころもこんなやり取りがあったっけなあ。ボクたちの時は結構な人数が辞めたんだよなあ。で、残った五人でパーティーを組んで……いや、今はそれはいいか。
さて今回はどうだろうか。
手を挙げる者は……いない。
まだ顔色が悪い者がいるけれど、それでも彼ら彼女らは唇を引き結んで教官を見つめ返している。
大したものだね。
「……お前たちの決意はわかった。
ならば、すぐに出発の準備だ。今日は2階に下りるぞ」
全員が慌ただしく準備を始めた。
◆ ◆ ◆
「地下2階は基本的には1階と同じ構造だ。岩石の天然洞窟で、陽光石が多い場所には植物が育つ。駆け出しの依頼の多くは1階と2階で達成できる。何度も来ることになるだろうから、マップは頭に入れておけ」
教官の説明は昔と変わらないな、などと思いながら2階を進む。地図も採取ポイントも頭に入っているから余裕だね。
時折、小鬼との遭遇はあった。だけど昨夜のような数ではなく、また実戦を経験した仲間たちは予想以上に落ち着いていて、難なく敵を蹴散らしていった。ボクの出番がないくらいに。
そして……あの場所にやってきた。
「この先は探索初期にラエン銀の採掘場だったところだ。だが大規模な崩落事故があって封鎖され、立ち入り禁止区域に指定された。現在も立ち入り禁止ではあるが、岩盤も落ち着いて永らく崩落も起きていないため、過去の事故現場を知る意味で、教育課程修了式での見学が決まっている」
そう。ボクの時も見学はあった。あの時はまさか、崩落したと思った場所がカモフラージュされているなんて予想もしなかったけれども。
二列になって通路を進む。
天井からの雫で足下に水溜まり。お陰で微妙に冷える。
……ヤバッ。トイレに行きたくなってきた。
朝食の後にちゃんとトイレに行っておいたのに、女の身体はトイレが近いな。
「ここが崩落現場だ。岩盤が落ち着いているとはいえ、新たな刺激を与えたら再び崩落する可能性は高い。欲を出して掘ろうなんて思うなよ」
例の隠し扉まで来た時には、どうにも尿意が我慢できなくなってきた。教官の言葉も耳に入らないっ。
「教官ーっ、ミヤコちゃんがオシッコっす!」
「ぶっ!?」
こらっ、美桜! 気づいたからって言い方があるだろうに!
思わず睨んでしまうけど、美桜は得意気にサムズアップ。覚えてろよ。
「しょうがないな。そこの横道は行き止まりだ、そこで済ませろ。御蔵、付き添ってやれ」
「了解っす」
「一人でできますよ」
「駆け出しのダンジョンでの単独行動は許さん。たとえトイレでも、だ。早く行け」
くうっ、融通の利かない教官め。
仲間たちの生暖かい視線に見送られながら、少し戻って横道に入る。松明片手の美桜がついてくる。
横道は直線で三十メートルほど。その行き止まりまでなんとか到達。
かすかに教官と仲間たちの声が聞こえてくる。
さて……。どうしたものか。
地面は多少の凹凸があるものの、結構平らだ。男と違って狙いを変えられないし、途中で動くこともできない女の身体、下手すると流れてきてブーツが汚れてしまう。
せめて窪みがあれば……。
「穴、掘るっすよ」
「心を読むな!」
「いや、自分だったら穴掘るし」
そういえば生まれた時から女だったね。考えることは同じか。
「というか、地面は岩だけど掘れるの?」
「戦鎚で一発っすよ」
戦鎚のピックの部分を指さす美桜。なるほど、美桜の怪力なら用を足す穴くらい簡単か。
「それじゃ、お願い」
「了解。それじゃ……いくっすよー!」
美桜から松明を受け取り、美桜の隣に並ぶ。
美桜は高々と戦鎚を振り上げ、勢いよく振り下ろした。
……次の瞬間、色々なことが起きた。
ドオォォォンッ!
ガラガラガラッ!
美桜の戦鎚が地面に当たる寸前、背後で轟音が響いた。
あの音は知っている。爆発と崩落の音だ!
振り返るより先に、美桜の戦鎚が地面を……ぶち抜いた!
「「はあっ!?」」
一瞬にして崩れる地面。ぽっかりと空いた小さな、だけど二人が落ちるには十分な穴にボクと美桜はあっさりと落ちる。
落差はそれほどでもない。だけど思いっきり尻もちつい……あ……。
「あいたあ……。なにが起きたんです? ここは……3階っすか?」
いや、違う。ここは2階の下層だ。
ダンジョンといっても、ゲームのようにすべての階が水平なわけじゃない。同じ階でも場所によっては高低差があって、まるで立体交差のように通路が交わっていることもある。
ちょうどその交差部分を美桜がぶち抜いてしまったようだ。うっかりしてたよ……。
「ミヤコちゃん、大丈夫……じゃないっすね」
「うるさいっ!」
ううっ、じっとり湿った下着とズボンが気持ち悪い。とはいえ、着替えている余裕なんてなさそうだ。天井の穴からは仲間たちの混乱が聞こえてくる。
「通路が塞がった! 戻れません!」
「一人巻き込まれた!」
「手を貸してくれっ!」
上は相当混乱しているみたいだ。
「早く戻った方がいいっすね。あたしが肩車……肩の上にミヤコちゃんが立てば上に上がれるよね」
汚れたズボンを肩車したくないよね。うん、わかってるよ。
美桜は背嚢からロープを引っ張り出す。その様子を見ながら、自分は胸騒ぎが収まらない。
探索者として長く活動してきた。小規模だけど崩落を経験したことは何度かある。だけど崩落には必ず前兆があるんだ。
小石が降ってくる。
大量の水が滲み出てくる。
岩が軋む音がする。
振動がある。
だけどあの現場にはそれがなかった。いや、それどころか爆発音がした。
間違いない。あの崩落は人為的なものだ。
誰が、なんにために?
嫌な予感しかしない。
そして往々にして、嫌な予感ってものは当たるんだ。
「教官! ガス臭いですっ!」
「いかん、火を消せっ!」
瞬間、ボクは美桜の手を引いて走り出す。頭の中で地下2階の地図を広げながら。
落下した場所は通路のど真ん中。西は行き止まり、東に向かえばT字路がある。そこを北に向かえば広間がある。間に合え!
「ちょっと、ミヤコちゃん!?」
「耳を塞いで、目を閉じる用意をしておけっ!」
T字路を曲がり、松明を前方に投げ捨てて視界を確保、走りながら両耳を塞ぐ。
駆け出しだろうと美桜も探索者だ。ボクに倣って耳を塞ぐのが視界の端に映る。
広間に飛び込んだ瞬間、轟音とともにダンジョンが揺れた。
目を閉じると同時に背中に凄まじい衝撃があって、地面に叩きつけられ、転がり……意識が遠のいた。
初動の遅れ、後方支援の迷い、追撃の問題点など、重要な部分だけをね。
眠い人もいるから、だらだら続けても意味がないし。
そして翌朝。
朝食のあとに教官が口を開いた。
「昨夜の戦闘は恐ろしかっただろう。
恐怖したことを恥じる必要はない。恐怖を知らない探索者は、ただの馬鹿だからだ。恐怖を知らない者は長生きできん。それがダンジョンだ。
だが、その恐怖を乗り越えられず、探索者の道を諦める者は少なからずいる。
そこで問う。探索者を辞めたい者がいたら正直に言うんだ。恥じることはない、諦めることもまた勇気だ。責める者は俺がぶん殴って黙らせる。……どうだ?」
言葉は違えど、ボクが駆け出しだったころもこんなやり取りがあったっけなあ。ボクたちの時は結構な人数が辞めたんだよなあ。で、残った五人でパーティーを組んで……いや、今はそれはいいか。
さて今回はどうだろうか。
手を挙げる者は……いない。
まだ顔色が悪い者がいるけれど、それでも彼ら彼女らは唇を引き結んで教官を見つめ返している。
大したものだね。
「……お前たちの決意はわかった。
ならば、すぐに出発の準備だ。今日は2階に下りるぞ」
全員が慌ただしく準備を始めた。
◆ ◆ ◆
「地下2階は基本的には1階と同じ構造だ。岩石の天然洞窟で、陽光石が多い場所には植物が育つ。駆け出しの依頼の多くは1階と2階で達成できる。何度も来ることになるだろうから、マップは頭に入れておけ」
教官の説明は昔と変わらないな、などと思いながら2階を進む。地図も採取ポイントも頭に入っているから余裕だね。
時折、小鬼との遭遇はあった。だけど昨夜のような数ではなく、また実戦を経験した仲間たちは予想以上に落ち着いていて、難なく敵を蹴散らしていった。ボクの出番がないくらいに。
そして……あの場所にやってきた。
「この先は探索初期にラエン銀の採掘場だったところだ。だが大規模な崩落事故があって封鎖され、立ち入り禁止区域に指定された。現在も立ち入り禁止ではあるが、岩盤も落ち着いて永らく崩落も起きていないため、過去の事故現場を知る意味で、教育課程修了式での見学が決まっている」
そう。ボクの時も見学はあった。あの時はまさか、崩落したと思った場所がカモフラージュされているなんて予想もしなかったけれども。
二列になって通路を進む。
天井からの雫で足下に水溜まり。お陰で微妙に冷える。
……ヤバッ。トイレに行きたくなってきた。
朝食の後にちゃんとトイレに行っておいたのに、女の身体はトイレが近いな。
「ここが崩落現場だ。岩盤が落ち着いているとはいえ、新たな刺激を与えたら再び崩落する可能性は高い。欲を出して掘ろうなんて思うなよ」
例の隠し扉まで来た時には、どうにも尿意が我慢できなくなってきた。教官の言葉も耳に入らないっ。
「教官ーっ、ミヤコちゃんがオシッコっす!」
「ぶっ!?」
こらっ、美桜! 気づいたからって言い方があるだろうに!
思わず睨んでしまうけど、美桜は得意気にサムズアップ。覚えてろよ。
「しょうがないな。そこの横道は行き止まりだ、そこで済ませろ。御蔵、付き添ってやれ」
「了解っす」
「一人でできますよ」
「駆け出しのダンジョンでの単独行動は許さん。たとえトイレでも、だ。早く行け」
くうっ、融通の利かない教官め。
仲間たちの生暖かい視線に見送られながら、少し戻って横道に入る。松明片手の美桜がついてくる。
横道は直線で三十メートルほど。その行き止まりまでなんとか到達。
かすかに教官と仲間たちの声が聞こえてくる。
さて……。どうしたものか。
地面は多少の凹凸があるものの、結構平らだ。男と違って狙いを変えられないし、途中で動くこともできない女の身体、下手すると流れてきてブーツが汚れてしまう。
せめて窪みがあれば……。
「穴、掘るっすよ」
「心を読むな!」
「いや、自分だったら穴掘るし」
そういえば生まれた時から女だったね。考えることは同じか。
「というか、地面は岩だけど掘れるの?」
「戦鎚で一発っすよ」
戦鎚のピックの部分を指さす美桜。なるほど、美桜の怪力なら用を足す穴くらい簡単か。
「それじゃ、お願い」
「了解。それじゃ……いくっすよー!」
美桜から松明を受け取り、美桜の隣に並ぶ。
美桜は高々と戦鎚を振り上げ、勢いよく振り下ろした。
……次の瞬間、色々なことが起きた。
ドオォォォンッ!
ガラガラガラッ!
美桜の戦鎚が地面に当たる寸前、背後で轟音が響いた。
あの音は知っている。爆発と崩落の音だ!
振り返るより先に、美桜の戦鎚が地面を……ぶち抜いた!
「「はあっ!?」」
一瞬にして崩れる地面。ぽっかりと空いた小さな、だけど二人が落ちるには十分な穴にボクと美桜はあっさりと落ちる。
落差はそれほどでもない。だけど思いっきり尻もちつい……あ……。
「あいたあ……。なにが起きたんです? ここは……3階っすか?」
いや、違う。ここは2階の下層だ。
ダンジョンといっても、ゲームのようにすべての階が水平なわけじゃない。同じ階でも場所によっては高低差があって、まるで立体交差のように通路が交わっていることもある。
ちょうどその交差部分を美桜がぶち抜いてしまったようだ。うっかりしてたよ……。
「ミヤコちゃん、大丈夫……じゃないっすね」
「うるさいっ!」
ううっ、じっとり湿った下着とズボンが気持ち悪い。とはいえ、着替えている余裕なんてなさそうだ。天井の穴からは仲間たちの混乱が聞こえてくる。
「通路が塞がった! 戻れません!」
「一人巻き込まれた!」
「手を貸してくれっ!」
上は相当混乱しているみたいだ。
「早く戻った方がいいっすね。あたしが肩車……肩の上にミヤコちゃんが立てば上に上がれるよね」
汚れたズボンを肩車したくないよね。うん、わかってるよ。
美桜は背嚢からロープを引っ張り出す。その様子を見ながら、自分は胸騒ぎが収まらない。
探索者として長く活動してきた。小規模だけど崩落を経験したことは何度かある。だけど崩落には必ず前兆があるんだ。
小石が降ってくる。
大量の水が滲み出てくる。
岩が軋む音がする。
振動がある。
だけどあの現場にはそれがなかった。いや、それどころか爆発音がした。
間違いない。あの崩落は人為的なものだ。
誰が、なんにために?
嫌な予感しかしない。
そして往々にして、嫌な予感ってものは当たるんだ。
「教官! ガス臭いですっ!」
「いかん、火を消せっ!」
瞬間、ボクは美桜の手を引いて走り出す。頭の中で地下2階の地図を広げながら。
落下した場所は通路のど真ん中。西は行き止まり、東に向かえばT字路がある。そこを北に向かえば広間がある。間に合え!
「ちょっと、ミヤコちゃん!?」
「耳を塞いで、目を閉じる用意をしておけっ!」
T字路を曲がり、松明を前方に投げ捨てて視界を確保、走りながら両耳を塞ぐ。
駆け出しだろうと美桜も探索者だ。ボクに倣って耳を塞ぐのが視界の端に映る。
広間に飛び込んだ瞬間、轟音とともにダンジョンが揺れた。
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