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第26話
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●鋼
鋼はもともと門を見張っていた。この違法採掘現場に通じる道は封鎖され、侵入者があるとすれば門しかないからだ。
もっとも、門は使用しなければ利用先に登録されない。雨村の息がかかっている者以外、誰もここの門を使用していない現状、何者かが目の前の門から侵入してくることはあり得ない。
とはいえ、ダンジョンは謎が多い。なんらかのイレギュラーで門が通じてしまう可能性もゼロではない。そのため、鋼が門を見張っていたのだ。
(いや……一人だけ利用者がいたな)
鋼の脳裏にはかつての仲間、咲山春都の姿が蘇っていた。
袂を分つてから顔を合わせることなどなかったのだが、まさかここで、あんな形で再会するとは予想していなかった。
そして鋼は、今いるこの場所で春都を斬った。その後、装備品だけが門から出てきたと聞いている。ギルドでは死亡扱いになっているが、死体を確認したわけではない。鋼は、不意に春都が目の前の門から出てくるのではないかという不安を消せないでいた。
そう悶々と見張りをこなしていた鋼のところに、巡回の兵が駆け込んできた。仲間の死体を見つけたと言って。
首の骨を折られた仲間はトイレの通気口に押し込まれていたという。通気口から漂う微かな異臭に気づかなければ、発見はもっと遅れていただろう。
雨村の危機を察した鋼は真っすぐ応接室に向かい、今まさに雨村を拉致しようとしていた侵入者三人と遭遇、雨村は助けたが三人は取り逃がした。
赤クラゲの粉末が収まり、すぐに追いかけようとした兵は扉を開けたところで油に足を取られて転倒、踊り場まで階段を転げ落ちて大怪我をした。
鋼は雨村の脱出を二人の兵に任せ、残る兵を全員集めるよう指示を出した。応接室に通じる階段の先は雨村の私室か採掘現場だけで逃げる場所などない。数にものを言わせて包囲し、捕らえるのだ。
そして侵入者三人が第5坑道に逃げ込んでしばらく。鋼が多くの兵を連れて採掘現場に姿を現した。
「侵入者はどこに向かった」
「はい、労働者たちの証言によれば第5坑道に逃げ込んだと。しかし、あそこは今、水が出ております」
「鋼殿、たかが三人を捕まえるのにこの人数は大袈裟すぎませんか?」
騒ぎを聞きつけて駆けつけてきた現場監督に話を聞いていると、兵の一人が疑問を呈する。その兵を鋼は睨みつけた。
「探索者を甘く見るな。階段でどれだけ時間を無駄にしたかわかっているだろう」
そう、階段に撒かれていた油。一人がそれで大怪我をしたため、鋼たちは他の罠を警戒して階段を慎重に進みすぎて時間を無駄にした。
(特にあのエルフ……)
指弾で鉄球を飛ばし、そこに赤クラゲの粉末をさらりと混ぜ込む手際。こちらの心理を読んだように階段に撒かれた足止めのための油。そのやり方は春都を思い出させて鋼を苛立たせる。
「どちらにせよ、坑道は行き止まりです。爆発系の魔法を撃ち込めば簡単に倒せるのでは?」
そこに無知な兵が追い打ちをかける。鋼の苛立ちはさらに増した。
「お前は馬鹿か? やつらが逃げ込んだ坑道は水が出ているんだぞ。そんな坑道で爆発などさせてみろ、鉄砲水で最悪、この採掘現場全部が崩落するぞ!」
通常、トンネル工事や採掘現場で水が出たら工事は止めるものだ。でなければ水によって崩落もありえるのだから。
鋼の言葉に兵は青くなったが、少し離れたところで現場監督も青くなっていた。水に構わず仕事をしろと怒鳴っていた者だった。
その現場監督に鋼は問う。
「第5坑道の粉塵は?」
「は、はいっ。粉塵の心配はありません」
「よし、全員松明を持て。光源を多くするんだ」
「こちらの接近を知らせるだけでは?」
「エルフは夜目が利くのだろう? 先に気づくとしたらあちらだ。それに、あのエルフなら松明を正確に狙ってくるぞ。数を用意して、不規則に動かし続けて的を絞らせるな。……とにかく油断するな、どんな罠を張って待ち構えているかわからないぞ」
号令一下、鋼と十を超える兵が闇に閉ざされた第5坑道へと踏み込んだ。
●
「ううっ、足の裏が痛いです」
「我慢して。濡れたブーツを履いたままじゃ危ないから」
ボクたちは第5坑道の最奥で鋼たちを待ち構えている。灯りは消していて、今はさくらの持つタブレットだけがぼんやりと暗闇を照らしている。
美桜が鶴嘴で崩してくれた岩を積んで作った足場の上。毛布をひいてあるとはいえ、ゴツゴツした足場は素足にはきつい。だけど濡れたブーツのまま足場に乗るわけにはいかないのだ。
(魔法を使えばよかったな……)
魔法で地面を隆起させればよかったと、ちょっと後悔している。だけど春都の時、自分の魔法は土との相性が良くなかったから選択肢から外れていた。エルフになって魔力も上がっているので試せばよかったかな。……もう、そんな時間はないけど。
「そろそろ鋼も来るだろう。作戦は理解した?」
「理解したっすけど……鋼はともかく部下が鈍くさい奴だったらどうなるんです?」
「その時はまあ……諦めよう」
「せめて痛くないよう祈るっす」
「死ぬの前提なんですか!? 死にたくないですよおっ」
「ボクだって死にたくないよ。だからまあ、やれることをやろう」
誰だって死にたくはない。だから、できることをやるしかない。ダンジョンはそういう場所だ。
【うまくいくかなあ】
【しかし危ねえ作戦だなw】
【ムラサメの悪事を暴いたのはいいけど、追い詰められちゃったからなあ】
【おい、同時接続100万超えたw】
【マジかw】
【配信者デビューの数値じゃねえなw】
【そりゃあなw 初配信がムラサメの暴露放送ではなあ】
【あいつから手伝いを頼まれた時は半信半疑だったが、今は頼まれてよかったと思う】
【やはりダンジョンは政府の陰謀なんです!】
【おい、なんか変なのがわいたぞ】
【追い出せ追い出せ】
【政府が企業と結託して作り出したものなんです。表に出ない膨大な金は一体どこ────】
【蹴ってもキリがねえ】
【おう、お疲れさん】
【50万超えたあたりから陰謀論者が増えてきたな。ムラサメを擁護する連中もそれなり】
【この映像はフェイクだ!】
【また出たw】
【キックキック】
【ダンジョンからの中継は、理由はわからんけど加工できないのになあ】
【電波には乗るけど、元が魔法だから機械的に干渉できないって仮説だったか?】
【それより、今どうなってる?】
【今北産業】
【古っw】
【古いとわかってる時点でお前もw】
【坑道に逃げたエルフちゃん、危険な賭けに出る】
【理解した】
【できたのかよw】
【お、そろそろ始まるぞ】
「さくら、そろそろタブレットの画面を隠して」
「わかりました。……え、同時接続が100万超え?」
「確認は後でね」
なんかすごい呟きが聞こえた気がしたけれど、今は迎撃準備が先だ。
さくらはドローンを自分の頭上に滞空させ、タブレットの画面を隠した。
あとは息を殺してひたすら待つ。…………来た!
暗闇の奥からゆらゆらと、無数の灯りが近づいてくる。チャプチャプと水の音も聞こえてきた。
暗視があるボクの目には、十人以上の武装した男たちがハッキリ見える。先頭を歩くのはやはり鋼だ。
さて……あとはタイミングだけだ。うまくいってくれよお。
鋼はもともと門を見張っていた。この違法採掘現場に通じる道は封鎖され、侵入者があるとすれば門しかないからだ。
もっとも、門は使用しなければ利用先に登録されない。雨村の息がかかっている者以外、誰もここの門を使用していない現状、何者かが目の前の門から侵入してくることはあり得ない。
とはいえ、ダンジョンは謎が多い。なんらかのイレギュラーで門が通じてしまう可能性もゼロではない。そのため、鋼が門を見張っていたのだ。
(いや……一人だけ利用者がいたな)
鋼の脳裏にはかつての仲間、咲山春都の姿が蘇っていた。
袂を分つてから顔を合わせることなどなかったのだが、まさかここで、あんな形で再会するとは予想していなかった。
そして鋼は、今いるこの場所で春都を斬った。その後、装備品だけが門から出てきたと聞いている。ギルドでは死亡扱いになっているが、死体を確認したわけではない。鋼は、不意に春都が目の前の門から出てくるのではないかという不安を消せないでいた。
そう悶々と見張りをこなしていた鋼のところに、巡回の兵が駆け込んできた。仲間の死体を見つけたと言って。
首の骨を折られた仲間はトイレの通気口に押し込まれていたという。通気口から漂う微かな異臭に気づかなければ、発見はもっと遅れていただろう。
雨村の危機を察した鋼は真っすぐ応接室に向かい、今まさに雨村を拉致しようとしていた侵入者三人と遭遇、雨村は助けたが三人は取り逃がした。
赤クラゲの粉末が収まり、すぐに追いかけようとした兵は扉を開けたところで油に足を取られて転倒、踊り場まで階段を転げ落ちて大怪我をした。
鋼は雨村の脱出を二人の兵に任せ、残る兵を全員集めるよう指示を出した。応接室に通じる階段の先は雨村の私室か採掘現場だけで逃げる場所などない。数にものを言わせて包囲し、捕らえるのだ。
そして侵入者三人が第5坑道に逃げ込んでしばらく。鋼が多くの兵を連れて採掘現場に姿を現した。
「侵入者はどこに向かった」
「はい、労働者たちの証言によれば第5坑道に逃げ込んだと。しかし、あそこは今、水が出ております」
「鋼殿、たかが三人を捕まえるのにこの人数は大袈裟すぎませんか?」
騒ぎを聞きつけて駆けつけてきた現場監督に話を聞いていると、兵の一人が疑問を呈する。その兵を鋼は睨みつけた。
「探索者を甘く見るな。階段でどれだけ時間を無駄にしたかわかっているだろう」
そう、階段に撒かれていた油。一人がそれで大怪我をしたため、鋼たちは他の罠を警戒して階段を慎重に進みすぎて時間を無駄にした。
(特にあのエルフ……)
指弾で鉄球を飛ばし、そこに赤クラゲの粉末をさらりと混ぜ込む手際。こちらの心理を読んだように階段に撒かれた足止めのための油。そのやり方は春都を思い出させて鋼を苛立たせる。
「どちらにせよ、坑道は行き止まりです。爆発系の魔法を撃ち込めば簡単に倒せるのでは?」
そこに無知な兵が追い打ちをかける。鋼の苛立ちはさらに増した。
「お前は馬鹿か? やつらが逃げ込んだ坑道は水が出ているんだぞ。そんな坑道で爆発などさせてみろ、鉄砲水で最悪、この採掘現場全部が崩落するぞ!」
通常、トンネル工事や採掘現場で水が出たら工事は止めるものだ。でなければ水によって崩落もありえるのだから。
鋼の言葉に兵は青くなったが、少し離れたところで現場監督も青くなっていた。水に構わず仕事をしろと怒鳴っていた者だった。
その現場監督に鋼は問う。
「第5坑道の粉塵は?」
「は、はいっ。粉塵の心配はありません」
「よし、全員松明を持て。光源を多くするんだ」
「こちらの接近を知らせるだけでは?」
「エルフは夜目が利くのだろう? 先に気づくとしたらあちらだ。それに、あのエルフなら松明を正確に狙ってくるぞ。数を用意して、不規則に動かし続けて的を絞らせるな。……とにかく油断するな、どんな罠を張って待ち構えているかわからないぞ」
号令一下、鋼と十を超える兵が闇に閉ざされた第5坑道へと踏み込んだ。
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「ううっ、足の裏が痛いです」
「我慢して。濡れたブーツを履いたままじゃ危ないから」
ボクたちは第5坑道の最奥で鋼たちを待ち構えている。灯りは消していて、今はさくらの持つタブレットだけがぼんやりと暗闇を照らしている。
美桜が鶴嘴で崩してくれた岩を積んで作った足場の上。毛布をひいてあるとはいえ、ゴツゴツした足場は素足にはきつい。だけど濡れたブーツのまま足場に乗るわけにはいかないのだ。
(魔法を使えばよかったな……)
魔法で地面を隆起させればよかったと、ちょっと後悔している。だけど春都の時、自分の魔法は土との相性が良くなかったから選択肢から外れていた。エルフになって魔力も上がっているので試せばよかったかな。……もう、そんな時間はないけど。
「そろそろ鋼も来るだろう。作戦は理解した?」
「理解したっすけど……鋼はともかく部下が鈍くさい奴だったらどうなるんです?」
「その時はまあ……諦めよう」
「せめて痛くないよう祈るっす」
「死ぬの前提なんですか!? 死にたくないですよおっ」
「ボクだって死にたくないよ。だからまあ、やれることをやろう」
誰だって死にたくはない。だから、できることをやるしかない。ダンジョンはそういう場所だ。
【うまくいくかなあ】
【しかし危ねえ作戦だなw】
【ムラサメの悪事を暴いたのはいいけど、追い詰められちゃったからなあ】
【おい、同時接続100万超えたw】
【マジかw】
【配信者デビューの数値じゃねえなw】
【そりゃあなw 初配信がムラサメの暴露放送ではなあ】
【あいつから手伝いを頼まれた時は半信半疑だったが、今は頼まれてよかったと思う】
【やはりダンジョンは政府の陰謀なんです!】
【おい、なんか変なのがわいたぞ】
【追い出せ追い出せ】
【政府が企業と結託して作り出したものなんです。表に出ない膨大な金は一体どこ────】
【蹴ってもキリがねえ】
【おう、お疲れさん】
【50万超えたあたりから陰謀論者が増えてきたな。ムラサメを擁護する連中もそれなり】
【この映像はフェイクだ!】
【また出たw】
【キックキック】
【ダンジョンからの中継は、理由はわからんけど加工できないのになあ】
【電波には乗るけど、元が魔法だから機械的に干渉できないって仮説だったか?】
【それより、今どうなってる?】
【今北産業】
【古っw】
【古いとわかってる時点でお前もw】
【坑道に逃げたエルフちゃん、危険な賭けに出る】
【理解した】
【できたのかよw】
【お、そろそろ始まるぞ】
「さくら、そろそろタブレットの画面を隠して」
「わかりました。……え、同時接続が100万超え?」
「確認は後でね」
なんかすごい呟きが聞こえた気がしたけれど、今は迎撃準備が先だ。
さくらはドローンを自分の頭上に滞空させ、タブレットの画面を隠した。
あとは息を殺してひたすら待つ。…………来た!
暗闇の奥からゆらゆらと、無数の灯りが近づいてくる。チャプチャプと水の音も聞こえてきた。
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