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第30話
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話さなくていいと思うんだけど、さくらや美桜からしたら咲山春都の話は聞きたくてしょうがないらしい。楓も完全にその気だから、今すぐ大地震でも起きない限りは語られてしまうだろう。
恥ずかしいから話さなくていいのになあ……。
とはいえ、春都を知らないはずのエルフであるボクが話を聞かないのも不自然だよねえ。
「エルフちゃんは乗り気じゃないみたいね?」
「エルフちゃんじゃなくて、ミヤコちゃんですよ?」
「あら、ごめんなさい。ネット上ではエルフちゃんって呼ばれてたから。一部の人はミヤコ様って呼んでたけど」
なにそれこわい。
「ミヤコちゃん、教祖になるっすか?」
「冗談じゃない」
ボクたちは共同墓地近くの休憩スペースに入る。まあ、木造の小さな建物で、テーブルと椅子がいくつかあるだけの簡単なものだけど。
すぐ近くで営業していた屋台で楓は人数分のジュースを買ってくれた。ジュースを飲み終わる前には話が終わってくれないかなあ。
ちなみに休憩スペースには数人の探索者がいたけれど、みな遠巻きにして聞き耳を立てているみたいだ。無遠慮に距離を縮めてくるよりはいいか。
「春都さんは、どんな探索者だったんですか?」
「そうねえ。なんというか、ダンジョンに潜るのが大好きだったわね」
「潜るのが?」
「そう。探索者は毎日ダンジョンに潜るわけじゃないわ。私たちのパーティーが休みの時も、春都は他の固定パーティーじゃない探索者と組んで潜ったりしてたわね。ソロで潜れるランクになったら、一人でも潜ってた。不思議な人だったわ」
懐かしそうに語られると背中がムズムズするな。
でも、しょうがないじゃん。なぜかよくわからないけれど、ダンジョンの方が落ち着いたんだから。
「そういえば、春都さんと鋼って人は同じパーティーだったって昨日聞いたっす」
「ええ、そうよ。私と春都、小梅に鋼。あと小雪って子が同期でね。一緒に教育課程修了式に参加したのを機にパーティーを組んだのよ」
大体十年前か、懐かしい。
当時はダンジョンの攻略に若者を使うべきという方向に変わり始めた時期でもあって、探索者ギルドも手探りな時だった。だからという訳じゃないけれど、あの時の教育課程修了式に参加し、残ったのはボクたち五人だけだった。
「結構有名だったのよ、私たち。それなりに結果も出してたし、期待の若手探索者たち、なんて持て囃されたわね」
「なのに解散しちゃったんすか?」
「美桜さん!」
美桜はどストレートだなあ。
しかしパーティー解散か。苦い思い出だな。楓も苦笑している。
「そうね……今から思えば、私たちは増長していたのね。仲間を正しく理解できていなかった」
……そうだね。だけどそれは今だからわかるだけで、当時はボクと鋼の対立がハッキリするまではボンヤリしてたっけ。
「……なにがあったか、訊いても?」
「いいわよ。今、ここにいる誰もが陥るかもしれないし。戒めと思って聞いていて」
周囲の探索者たちが居心地悪そうに身じろぎした。聞き耳立てていたからだろうなあ。
「先に説明しておくと、鋼が戦士型、小梅が暗殺者型、私が魔法使い型で、小雪が回復型の探索者だったの。春都は今で言う斥候型だけど、当時は立ち位置が微妙でね」
「微妙?」
「そう。春都は、鋼のように接近戦が強いわけでもない。小梅みたいに気配を消して敵を殺すこともできない。私や小雪みたいに魔法に秀でているわけでもない。……嫌な言い方だけれど、中途半端だったの。
いつからかしらね、鋼が不満を口にするようになったのは。パーティーの評価が正しく行われていないんじゃないかって。中途半端な春都が同じパーティーというだけで不当に高く評価されているんじゃないかって、ね」
「それは……ちょっと酷いと思います」
さくらの不満そうな言葉に楓は頷く。
「今から思えばそうね。だけど当時は……勢いに乗っていた私たちは、さっきも言ったように増長していた。小梅は春都を擁護していたけれど、私も小雪も春都をフォローできなかった。鋼は実力も自信もあって、多少の障害は力で突破するタイプだった。だけど春都は慎重で、障害や敵は回避するべきだって主張していた。……いつからかしらね、春都の慎重な意見を軽視するようになったのは」
楓はため息をついて遠くを見る目になった。ボクもきっとそうだろう。
探索者になりたてのころは誰もが慎重で、危険を回避することにためらいはなかった。だけど実力をつけ、ダンジョンに慣れてきたころから意見の対立が起こるようになったな……。
どれくらい、戻れない過去に想いを馳せていただろうか。楓が大きくため息をついて話を再開した。
「決定的な対立は……そうね、鋼が魔剣を手に入れて、春都が魔法鞄を手に入れてからかしらね。魔剣を手に入れてから鋼はさらに強硬姿勢になって、危機に陥ったこともあるけれど、実力で危機を脱してしまったからますます増長したのよね。……だからかしらね。鋼は春都に言いがかりをつけてパーティーから追い出したのよ」
「言いがかりって……」
「ほら、春都は魔法鞄を手に入れたじゃない。だから、偵察に行って、その先で見つけた金目の物を魔法鞄に入れて着服していたんじゃないかって」
「そんな……」
さくらと美桜は言葉を無くしている。
とはいえ、魔法鞄の能力からして他人が確認できないんだから判断が難しい。こればかりは魔法鞄の持ち主を仲間が信じるしかないし、持ち主は疑われないようにするしかない。ダンジョンに潜るにあたっては、信用がとても大切なんだ。
で、ボクたちの騒動があって、それからダンジョンの出入りの際に封印がされるようになったんだよな。
……ん? なにか視線……ぐわっ!?
「ミヤコちゃん、あたしは信じてるっすよ!」
「ああ、美桜さんズルいです。私だって信じてますから!」
「く、苦し……死ぬぅっ!」
顔を上げようとした瞬間、ボクの顔は硬いものにぶつけられた。……あ、美桜に抱きしめられたのか。
ていうか、タップタップ! 全身がミシミシいってるから。死んじゃうから!
「ぷはあっ!」
「もう、美桜さんは力があるんだから気をつけないと。……よしよし、ミヤコちゃん」
「……!?」
美桜のハグから解放されたと思ったら今度はさくらかっ!
なんでさくらまで。やめろ、ボクの顔を胸にうずめるような体勢はやめろおっ! 変な気持ちになるだろおっ!
「あーん、ミヤコちゃん……」
「どうして残念そうなんだ」
さくらのハグから抜け出すと、なぜだか残念そうだ。なんでよ。
そんなボクたちを見て、楓は眩しそうに目を細めた。
「……みんなも、パーティーを組むなら仲間を信頼して。そして、信頼を裏切らないようにしてね。私たちは……できなかったから」
涙をこらえているのか、楓は目頭を押さえて上を向き、しばらく動かなかった。
……ボクがパーティーを抜けてからの顛末は小梅から聞いたことがある。致命的な罠に気づかず、罠で小雪が倒れ、小梅も脚を負傷して探索者を引退することになったって。ボクが抜けて、わずか数日でパーティーは解散を余儀なくされた。
『まあ、次はアタシが鋼とぶつかっただろうから、どのみち解散しただろうけどさ』
そう言って小梅は笑ったっけ。
……パーティーを追い出されたボクは、それからソロでダンジョンに潜るようになった。一人が気楽ってこともあったけれど、無意識にパーティーを組むのを避けていたのかもしれない。
でも、今は────。
「さくら、美桜」
「ミヤコちゃん?」
「なんっすか?」
「ダンジョンでのイロハ、みっちり教えてあげるから覚悟してね」
「「ひいっ」」
なんだよ、ひいって。
恥ずかしいから話さなくていいのになあ……。
とはいえ、春都を知らないはずのエルフであるボクが話を聞かないのも不自然だよねえ。
「エルフちゃんは乗り気じゃないみたいね?」
「エルフちゃんじゃなくて、ミヤコちゃんですよ?」
「あら、ごめんなさい。ネット上ではエルフちゃんって呼ばれてたから。一部の人はミヤコ様って呼んでたけど」
なにそれこわい。
「ミヤコちゃん、教祖になるっすか?」
「冗談じゃない」
ボクたちは共同墓地近くの休憩スペースに入る。まあ、木造の小さな建物で、テーブルと椅子がいくつかあるだけの簡単なものだけど。
すぐ近くで営業していた屋台で楓は人数分のジュースを買ってくれた。ジュースを飲み終わる前には話が終わってくれないかなあ。
ちなみに休憩スペースには数人の探索者がいたけれど、みな遠巻きにして聞き耳を立てているみたいだ。無遠慮に距離を縮めてくるよりはいいか。
「春都さんは、どんな探索者だったんですか?」
「そうねえ。なんというか、ダンジョンに潜るのが大好きだったわね」
「潜るのが?」
「そう。探索者は毎日ダンジョンに潜るわけじゃないわ。私たちのパーティーが休みの時も、春都は他の固定パーティーじゃない探索者と組んで潜ったりしてたわね。ソロで潜れるランクになったら、一人でも潜ってた。不思議な人だったわ」
懐かしそうに語られると背中がムズムズするな。
でも、しょうがないじゃん。なぜかよくわからないけれど、ダンジョンの方が落ち着いたんだから。
「そういえば、春都さんと鋼って人は同じパーティーだったって昨日聞いたっす」
「ええ、そうよ。私と春都、小梅に鋼。あと小雪って子が同期でね。一緒に教育課程修了式に参加したのを機にパーティーを組んだのよ」
大体十年前か、懐かしい。
当時はダンジョンの攻略に若者を使うべきという方向に変わり始めた時期でもあって、探索者ギルドも手探りな時だった。だからという訳じゃないけれど、あの時の教育課程修了式に参加し、残ったのはボクたち五人だけだった。
「結構有名だったのよ、私たち。それなりに結果も出してたし、期待の若手探索者たち、なんて持て囃されたわね」
「なのに解散しちゃったんすか?」
「美桜さん!」
美桜はどストレートだなあ。
しかしパーティー解散か。苦い思い出だな。楓も苦笑している。
「そうね……今から思えば、私たちは増長していたのね。仲間を正しく理解できていなかった」
……そうだね。だけどそれは今だからわかるだけで、当時はボクと鋼の対立がハッキリするまではボンヤリしてたっけ。
「……なにがあったか、訊いても?」
「いいわよ。今、ここにいる誰もが陥るかもしれないし。戒めと思って聞いていて」
周囲の探索者たちが居心地悪そうに身じろぎした。聞き耳立てていたからだろうなあ。
「先に説明しておくと、鋼が戦士型、小梅が暗殺者型、私が魔法使い型で、小雪が回復型の探索者だったの。春都は今で言う斥候型だけど、当時は立ち位置が微妙でね」
「微妙?」
「そう。春都は、鋼のように接近戦が強いわけでもない。小梅みたいに気配を消して敵を殺すこともできない。私や小雪みたいに魔法に秀でているわけでもない。……嫌な言い方だけれど、中途半端だったの。
いつからかしらね、鋼が不満を口にするようになったのは。パーティーの評価が正しく行われていないんじゃないかって。中途半端な春都が同じパーティーというだけで不当に高く評価されているんじゃないかって、ね」
「それは……ちょっと酷いと思います」
さくらの不満そうな言葉に楓は頷く。
「今から思えばそうね。だけど当時は……勢いに乗っていた私たちは、さっきも言ったように増長していた。小梅は春都を擁護していたけれど、私も小雪も春都をフォローできなかった。鋼は実力も自信もあって、多少の障害は力で突破するタイプだった。だけど春都は慎重で、障害や敵は回避するべきだって主張していた。……いつからかしらね、春都の慎重な意見を軽視するようになったのは」
楓はため息をついて遠くを見る目になった。ボクもきっとそうだろう。
探索者になりたてのころは誰もが慎重で、危険を回避することにためらいはなかった。だけど実力をつけ、ダンジョンに慣れてきたころから意見の対立が起こるようになったな……。
どれくらい、戻れない過去に想いを馳せていただろうか。楓が大きくため息をついて話を再開した。
「決定的な対立は……そうね、鋼が魔剣を手に入れて、春都が魔法鞄を手に入れてからかしらね。魔剣を手に入れてから鋼はさらに強硬姿勢になって、危機に陥ったこともあるけれど、実力で危機を脱してしまったからますます増長したのよね。……だからかしらね。鋼は春都に言いがかりをつけてパーティーから追い出したのよ」
「言いがかりって……」
「ほら、春都は魔法鞄を手に入れたじゃない。だから、偵察に行って、その先で見つけた金目の物を魔法鞄に入れて着服していたんじゃないかって」
「そんな……」
さくらと美桜は言葉を無くしている。
とはいえ、魔法鞄の能力からして他人が確認できないんだから判断が難しい。こればかりは魔法鞄の持ち主を仲間が信じるしかないし、持ち主は疑われないようにするしかない。ダンジョンに潜るにあたっては、信用がとても大切なんだ。
で、ボクたちの騒動があって、それからダンジョンの出入りの際に封印がされるようになったんだよな。
……ん? なにか視線……ぐわっ!?
「ミヤコちゃん、あたしは信じてるっすよ!」
「ああ、美桜さんズルいです。私だって信じてますから!」
「く、苦し……死ぬぅっ!」
顔を上げようとした瞬間、ボクの顔は硬いものにぶつけられた。……あ、美桜に抱きしめられたのか。
ていうか、タップタップ! 全身がミシミシいってるから。死んじゃうから!
「ぷはあっ!」
「もう、美桜さんは力があるんだから気をつけないと。……よしよし、ミヤコちゃん」
「……!?」
美桜のハグから解放されたと思ったら今度はさくらかっ!
なんでさくらまで。やめろ、ボクの顔を胸にうずめるような体勢はやめろおっ! 変な気持ちになるだろおっ!
「あーん、ミヤコちゃん……」
「どうして残念そうなんだ」
さくらのハグから抜け出すと、なぜだか残念そうだ。なんでよ。
そんなボクたちを見て、楓は眩しそうに目を細めた。
「……みんなも、パーティーを組むなら仲間を信頼して。そして、信頼を裏切らないようにしてね。私たちは……できなかったから」
涙をこらえているのか、楓は目頭を押さえて上を向き、しばらく動かなかった。
……ボクがパーティーを抜けてからの顛末は小梅から聞いたことがある。致命的な罠に気づかず、罠で小雪が倒れ、小梅も脚を負傷して探索者を引退することになったって。ボクが抜けて、わずか数日でパーティーは解散を余儀なくされた。
『まあ、次はアタシが鋼とぶつかっただろうから、どのみち解散しただろうけどさ』
そう言って小梅は笑ったっけ。
……パーティーを追い出されたボクは、それからソロでダンジョンに潜るようになった。一人が気楽ってこともあったけれど、無意識にパーティーを組むのを避けていたのかもしれない。
でも、今は────。
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「なんっすか?」
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注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
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