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また逢える日まで
忠告
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葵高校に着き、六人は結果が貼りだされている所まで行った。結果は…。
「俺、合格してるわ」
「俺も」
「俺も…」
「うちも」
最初に自分の受験番号を見つけ、口にしたのはレンで、そのあとに、リュウ、ユウ、ミキと順々に自分の受験番号を見つけた。
「……全員合格じゃん!よかったね!」
「おめでと!!」
ちょっと間があってから、ユミとカナは四人を祝福した。
「お前ら…泣いて喜べって言ったじゃん…」
レンは二人に背を向けながら、呟いた。
「みんなが泣いてるから、泣くどころじゃないよねー?」
ユミがカナに同意を求めた。
「うん!みんな、泣くほど嬉しかったんだね!」
カナが満面の笑みで頷いた。
みんながやっと泣き止み、いろいろと手続きを終えたのは、昼を迎えたころだった。
「報告行くか」
レンが書類をしまいながら、みんなに問いかけた。
「腹減ったー」
ユウがお腹を押さえながら、唸る。
「確かに。もう昼時か。報告行く前にご飯行くか?先生に許可とって」
「そうだな。じゃあ、電話するわ」
リュウの提案に賛同したレンは、ゴウ先生へと電話をかける。
「お、レンか。どうだった?つか、ちゃんと言いに来いよ」
「先生電話出んの遅い。あと、俺たち、ご飯食べたいんだけどいい?」
何度目かのコールで出た先生に文句を言い、自分たちの要件を伝えた。
「まぁ、いいけど。寄り道すんなよ」
「はーい、ありがとうございまーす」
レンは、そう礼を言い、電話を切ろうとしたとき、、先生が慌てて一声叫んだ。
「なんか嫌な予感がしたから、言っとくな!気をつけて帰って来いよ!」
その一声と同時に通話が途切れた。充電切れのせいだった。
「気をつけろか…」
携帯をしまいながら、レンは先生の言葉を復唱した。
「気を付けろって言われたの?」
隣を歩いていたミキが訊ねてきた。
「ああ。切羽詰まった感じでな。なんか、嫌な予感がしたんだと」
レンは顎に手をやりながら、答えた。
「そんな心配することでもないだろ」
ユウはそう笑い飛ばした。
この時、カナもレンと同じく、先生の様子と言動が気になっていた。
「ほら、早く行こうぜ?」
ユウがみんなを歩こうと促す。
「そうだよ、これからご飯食べるんだし。暗いこと考えるのやめよ!」
ユミもそう言い、歩き出した。それにみんなもそうだなと歩き出した。
「俺、合格してるわ」
「俺も」
「俺も…」
「うちも」
最初に自分の受験番号を見つけ、口にしたのはレンで、そのあとに、リュウ、ユウ、ミキと順々に自分の受験番号を見つけた。
「……全員合格じゃん!よかったね!」
「おめでと!!」
ちょっと間があってから、ユミとカナは四人を祝福した。
「お前ら…泣いて喜べって言ったじゃん…」
レンは二人に背を向けながら、呟いた。
「みんなが泣いてるから、泣くどころじゃないよねー?」
ユミがカナに同意を求めた。
「うん!みんな、泣くほど嬉しかったんだね!」
カナが満面の笑みで頷いた。
みんながやっと泣き止み、いろいろと手続きを終えたのは、昼を迎えたころだった。
「報告行くか」
レンが書類をしまいながら、みんなに問いかけた。
「腹減ったー」
ユウがお腹を押さえながら、唸る。
「確かに。もう昼時か。報告行く前にご飯行くか?先生に許可とって」
「そうだな。じゃあ、電話するわ」
リュウの提案に賛同したレンは、ゴウ先生へと電話をかける。
「お、レンか。どうだった?つか、ちゃんと言いに来いよ」
「先生電話出んの遅い。あと、俺たち、ご飯食べたいんだけどいい?」
何度目かのコールで出た先生に文句を言い、自分たちの要件を伝えた。
「まぁ、いいけど。寄り道すんなよ」
「はーい、ありがとうございまーす」
レンは、そう礼を言い、電話を切ろうとしたとき、、先生が慌てて一声叫んだ。
「なんか嫌な予感がしたから、言っとくな!気をつけて帰って来いよ!」
その一声と同時に通話が途切れた。充電切れのせいだった。
「気をつけろか…」
携帯をしまいながら、レンは先生の言葉を復唱した。
「気を付けろって言われたの?」
隣を歩いていたミキが訊ねてきた。
「ああ。切羽詰まった感じでな。なんか、嫌な予感がしたんだと」
レンは顎に手をやりながら、答えた。
「そんな心配することでもないだろ」
ユウはそう笑い飛ばした。
この時、カナもレンと同じく、先生の様子と言動が気になっていた。
「ほら、早く行こうぜ?」
ユウがみんなを歩こうと促す。
「そうだよ、これからご飯食べるんだし。暗いこと考えるのやめよ!」
ユミもそう言い、歩き出した。それにみんなもそうだなと歩き出した。
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