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第二章 日常のようで非日常
★上位怪狼族の舌感触
しおりを挟む真っ暗な部屋。
二人をお風呂に入れ自分も入った俺は、今日と同じように朝が早い明日の為に電気を消してベッドの上に寝転がっていた。
右肩の上に鼻の根元の部分が乗るように寝転がり、前後の足は綺麗に折りたたんで横に寝転がるタキトゥス。
密着している為、袖の部分から出た腕にタキトゥスの体温を直に感じる。
お風呂に入るのを嫌がっていた口は閉ざされ、規則正しい寝息が聞こえた。
そしてオネストの方を見やる。
「……っ、…ゃ……め…っ」
「やめない」
上位怪狼族の姿のまま俺の上に伏せの状態で乗っかり、首や鎖骨を執拗に舐めてくる。
右側に寝るタキトゥスに手や顔が当たらないように細心の注意を払いながら。
「…ぁ…っ……な、んで…っ」
電気を消して寝静まり、隣から寝息が聞こえてきた頃だった。
オネストが起き上がって俺の上に乗っかってきたのだ。
そのまま寝るのかと思えばそんなこともなく、今のようにひたすら舐めてくる。
もしかしたら寝ぼけているのかもしれないと考えたのだが、左手で頭を撫でてやると「……もっと撫でてくれ」と言葉が返ってきたのだ。
寝ているわけがない。
それに、暗さに慣れてきた俺の目にはパッチリと目が開いたオネストの顔が見えている。
徐に前足を伸ばして状態を起こしたオネストは、服の裾を牙で優しく挟み込むようにし捲り上げた。
露わになる腹と胸。
腰横のわずかな隙間に前足を置き、今度は腹を舐めてきた。
「んっ……っ、……ぁ」
へその周りをザラついた舌が這いずり回る。
全体を使って広範囲を攻めてきたり、舌先の部分をへその中へ滑り込ませてきたり。
「んっ!…っ、…こ、ぇ…が」
そんなところ舐められても大丈夫だろうとタカを括っていた俺は、先端で舐められた途端腰が引けてしまい、ベッドが「ギシッ」と音を立てて軋んだ。
その反応を見てへそを攻め続けるオネスト。
俺は思わず横で眠るタキトゥスの方を見た。
先端で突かれる度に僅かではあるが声が漏れてしまって、起きてしまったのではないかと思ったからだ。
幸い起きてはいなかったが、オネストはタキトゥスを気にする素振りも見せずに、今度は腹から舌を這わせながら上へと移動してくる。
そして辿り着いたのはタキトゥスが鼻を乗せている位置に近い胸で、上目遣いでこちらを見ながら胸の突起を口に含んだ。
「っ!ぁ、…っ…は」
短く息を吐いていると、何かが近づいてくるのを本能で察知したのか自然と目が閉じた。
瞼に感じる熱と柔らかい感触。
「なーに二人で盛り上がってんだよ。俺は除け者か?」
言葉が紡がれる度、波打つように沈んでは浮いていく。
それが皮膚だと気づいたのは全ての言葉を発し終えてからだった。
「お前が勝手に寝ただけだ」
「そうかもしれねーけどさー。起こしてくれてもいいじゃんか。隣でピチャピチャ厭らしい音立てながら舐めやがって。目が覚めちまっただろうが」
喋ると喉仏が動き、眉間の部分に当たって地味に痛い。
手探りでタキトゥスの頭を探す。
「……タキトゥス様。当たって痛いです」
「あぁ、ごめんごめん」
熱が去っていき、二人の姿が薄っすらと確認できる微妙な視界が戻ってきた。
本来の大きさではないとはいえ、上位怪狼族の姿で見下ろされているこの状況。
「あの、退いてもらってもいいですか?」
二人を見つめながら捲られたシャツを直していると、オネストに鼻で手を退かされた。
「ダメ」
「いや、ダメとかではなくて」
「ダメ」
裾を掴んでは退かされて。
意味のわからない一進一退の攻防がしばらく続き、最終的にオネストの前足でシーツに押さえつけられてしまい、胸元まで上げられてしまった。
戸惑った顔をしていると起き上がったタキトゥスがそんな俺を見下ろしており、触れるだけのキスをしてきた。
ーーー……ちゅっ。ちゅっ。
キスの雨が降ってくる。
「んっ……っ、…タキトゥス様…ちょっと…っ」
空いている方の手で押し返そうとしてみるが、
「…っ!…ぁ、…んっ」
再びオネストが胸の突起を弄り始めた事で抵抗しようにも力が入らない。
人族と上位怪狼族の舌は別物で、後者の方が少しザラつきが強い。
そして長さがある為、一度で触れる部分が広く、あちこち意識してしまってわけがわからなくなる。
俺は二人からの愛撫に骨抜きになっていた。
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