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第三章
筋書きの登場人物
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この一件が片付いたら、体を鍛えよう。ほどよく友達付き合いをして、世間ずれを修正しよう。簡単にからかわれないよう、年齢と経歴相応の威厳を取り戻そう。年下の王子様と、年上の同僚から、深窓の令嬢のような扱いを受けるなど言語道断。
離婚した出戻り女のふてぶてしさ、簡単に動じない逞しさで世渡りをしたい。
これまでの自分の至らなさを反省したり、未来への約束を思い浮かべてしまうのは、今日この場ですべてが終わる予感を拭い去るためだ。生きて先に進む、絶対に。
「見た顔だな。ベイリー侯爵の従者だ。アリンガム子爵の始末を命じられたか? 目撃者は全員殺せと言われていない限り、俺を殺すのは待った方が良い。一度殺した人間は生き返らないからな」
さすがにフィリップスは、堂々としている。
(どんな表情をしているのか、見なくても目に浮かぶわ)
足音が響いた。相手を見極めながら距離を詰めているらしい。顔を見てすぐに素性がわかるのは、今日一日来客名簿を頭に入れて、よく周囲を観察していたということなのだろう。
誰に指示をされたわけでなくとも、何が必要かを自分で考えて行動する、抜け目のなさ。
刻々と変わりゆく状況に対する、判断力。
躊躇わずにジュディをかばい、危険に身を晒す覚悟。
彼が誰であるか、思い知らされる。
こんなところで命を落として良いはずがないひとだ。
だが、ジュディは身動きもできずに固まったままだった。確実な死の気配に、先程までのような蛮勇を奮う気力は、根こそぎ奪われていた。足が恐怖に震えている。
「……ただの小間使いには見えない。何者だ?」
「フィリップス・エイリングだ。職業はそうだな、王子様だ。ところでお前、なぜ銃でとどめを刺した? 音を聞きつけて、ひとが集まってくるぞ。ここでゆっくり話していて良いのか? 侯爵の指示はどうなっている?」
彼らしい、シニカルな笑みを浮かべていることだろう。たたみかけられた相手の方が、判断に迷っている空気だ。
たとえ顔を知らずとも、目の前でフィリップスに「王子様だ」と言われたら、動揺するのは想像に難《かた》くない。どんな服を着ていても、彼は輝きをまとっている。
それは従わせる者の強さだ。命じられることに慣れた者ほど、抗うのは難しいことだろう。
「子爵は銃による自殺として処理される。ナイフで殺すわけにはいかない」
半信半疑の、迷いが感じられる声であった。ここで答えて良いのか? という気持ちと、ここまで事情を知っている相手でしかも自称王子様に逆らって良いのか? という葛藤が滲み出ている。
(王子様というカードは絶妙過ぎる。下手人に指示を出しているのが高位貴族で、下手人本人は全体像が見えていない場合「自分が知らないだけで主人の仲間かもしれない」と考えるわ。でも、相手が王子様だと、おいそれと自分からは「どうなんですか?」なんて聞けない……!)
一方のフィリップスは、まったく容赦がなく質問を繰り出していく。
「どういう筋書きだ? 夫人の浮気現場を目撃してバンッ! 激怒して夫人と相手の男を撃ち殺した。そして自分も、ということか?」
二発の銃声。そして、ほとんど間をおかずの三発め。
フィリップスの確認に、ジュディもなるほどと納得してしまった。
(夫婦の使用している貴賓室《ステイト・ルーム》で先に騒動が起きるとして、ひとが集まる前に事情を知る者が現場保全をたてに立ち入りを制限してしまえば、中の様子は知られない。銃声そのものは屋敷のどこで鳴ったか、よほど近くにいない限り特定は難しい。この夜三回の銃声があったことくらいは、なんとなく共有されるとしても……)
問題はこの場で、ヒースコートを撃ち殺したことだ。殺してから館内を移動して現場に運ぶということであれば、どう考えても公爵邸に手助けする側の人間がいる。
最悪、パレスの主であるラングフォード公爵そのひとが一枚噛んでいるおそれも。
そこまで考えて、ジュディは自分の頭の回転がかなり鈍っていたことに気づく。
(夫人の浮気現場って……相手は宰相閣下なのでは? ステファンさんと役割を代わったばかりに、宰相閣下が間男として撃たれているということ……!?)
えーっ、と声にならない悲鳴を上げつつ、両手で自分の口を押さえる。貧乏くじ引きすぎですよ、と言えば良いのか。しかし、それを言ったら撃たれるならステファンで、と思い描いていると白状するようなものである。さすがに仲間に対してそんなことは考えていない。そのつもりだ。
「なあ、あんた、王子殿下ってのは……」
いまにも「本当なのか? うちの主人と話が通じているのか?」と確認したそうに男が尋ねかけた。
その問いを無視して、「なるほどな」とフィリップスが呟く。
「大方、アリンガム子爵は事業で何かへまをして、ここで切り捨てられることになったんだな。筋書きがあったわけだ。旅先で、普段とは違う環境。夫人は羽目を外して間男と遊び……、夫人も協力者か? 行きずりの男を誘惑するように指示が出ていたのか。自分が殺されるとも知らずに。しかし、子爵はその間、どうして部屋を空けていたことになっている? 男同士の語らいの場にいなかったのは、すぐにばれるはずだ」
「それなら、子爵の元奥さんがここにいるって話があった。出会って気持ちが再燃して逢引を」
ええと、とジュディは痛む頭を手でおさえた。気の所為でなければ、自分まで登場人物になっている。
「夫婦ともに不倫しておきながら、子爵は夫人の浮気は許せなかったと? 説得力出るのか、それ」
「子爵がいまの夫人を溺愛しているのは誰でも知っている。別れた元妻が現れたところで、結局のところ子爵の心はあの美しい夫人のものだ」
「ああ、了解」
何が了解なのですか、殿下。
よほど言いたかった。
(勝手に筋書きに私を組み込んだあげく、著《いちじる》しく貶めていますよね? なんでそんなひどいこと思いつくんですか。ユーニスさんの方が圧倒的に美人だからですか。だから宰相閣下も……)
先程までの恐怖はなりをひそめ、ふつふつと怒りが湧いてきていた。しかし幸いにも、なんとか冷静さが勝った。ガウェインの顔を思い出したのだ。
少なくとも、ガウェインはユーニスに誘惑されたわけではない。ステファンから譲られただけだ。
その結果として、現在間男として撃たれているかもしれないのだが。
(子爵がここにいて、ユーニスさんの不貞を責められない以上、現場でユーニスさんと閣下を撃っているのは……撃っているのは、誰?)
おそらくこの件には、自分が思い描いている以上に多くの人間が関わっている。それこそ、パレスの中では誰が敵か味方かもわからないくらいに。
そのとき、フィリップスがのんびりとした声で言った。
「ところでなぁ、あんた惜しかったな。この場には気絶していた人間が二人いてね。もっとよく確かめれば良かったのに、あんたが殺したその男は、子爵ではない。子爵はこっちに寝てる」
「なんだって?」
フィリップスがわずかに動く音に、男の焦ったような声が重なる。床に転がっている人物を確かめようとしたのだろうか。
次の瞬間、鈍い音と呻き声が聞こえた。
(隙をついて攻撃をした……!?)
呼ばれていないけど、加勢した方が良い!? とジュディは浮足立った。フィリップスが格闘しているなら、武器になる鈍器でも探して自分もどうにかした方が良いかもしれない……!
そう思いながら乏しい灯りの中で目を凝らして、近くの棚に視線をすべらせた。
ごとん。
ひとが床に転がるような音がした。勝った? とジュディは気を緩めそうになる。フィリップスの強さに、絶大な信頼を寄せていたのだ。疑いもしないほどに。
ふぃー、と誰かが息をついた。
「王子様ってか。ずいぶん頭の回転の良い坊っちゃんで焦ったぜ。しかしごまかせるつもりだったのかね。この部屋に、男と女も一緒に入るのは見ていたんだ。男はさっき出て行ったが、女は……」
まるで、誰かが聞いているのをわかっているような、確信をもった口ぶり。
ぞっとして動きを止めたジュディを見透かすように、声が言った。
「そこにもう一人、いるな?」
離婚した出戻り女のふてぶてしさ、簡単に動じない逞しさで世渡りをしたい。
これまでの自分の至らなさを反省したり、未来への約束を思い浮かべてしまうのは、今日この場ですべてが終わる予感を拭い去るためだ。生きて先に進む、絶対に。
「見た顔だな。ベイリー侯爵の従者だ。アリンガム子爵の始末を命じられたか? 目撃者は全員殺せと言われていない限り、俺を殺すのは待った方が良い。一度殺した人間は生き返らないからな」
さすがにフィリップスは、堂々としている。
(どんな表情をしているのか、見なくても目に浮かぶわ)
足音が響いた。相手を見極めながら距離を詰めているらしい。顔を見てすぐに素性がわかるのは、今日一日来客名簿を頭に入れて、よく周囲を観察していたということなのだろう。
誰に指示をされたわけでなくとも、何が必要かを自分で考えて行動する、抜け目のなさ。
刻々と変わりゆく状況に対する、判断力。
躊躇わずにジュディをかばい、危険に身を晒す覚悟。
彼が誰であるか、思い知らされる。
こんなところで命を落として良いはずがないひとだ。
だが、ジュディは身動きもできずに固まったままだった。確実な死の気配に、先程までのような蛮勇を奮う気力は、根こそぎ奪われていた。足が恐怖に震えている。
「……ただの小間使いには見えない。何者だ?」
「フィリップス・エイリングだ。職業はそうだな、王子様だ。ところでお前、なぜ銃でとどめを刺した? 音を聞きつけて、ひとが集まってくるぞ。ここでゆっくり話していて良いのか? 侯爵の指示はどうなっている?」
彼らしい、シニカルな笑みを浮かべていることだろう。たたみかけられた相手の方が、判断に迷っている空気だ。
たとえ顔を知らずとも、目の前でフィリップスに「王子様だ」と言われたら、動揺するのは想像に難《かた》くない。どんな服を着ていても、彼は輝きをまとっている。
それは従わせる者の強さだ。命じられることに慣れた者ほど、抗うのは難しいことだろう。
「子爵は銃による自殺として処理される。ナイフで殺すわけにはいかない」
半信半疑の、迷いが感じられる声であった。ここで答えて良いのか? という気持ちと、ここまで事情を知っている相手でしかも自称王子様に逆らって良いのか? という葛藤が滲み出ている。
(王子様というカードは絶妙過ぎる。下手人に指示を出しているのが高位貴族で、下手人本人は全体像が見えていない場合「自分が知らないだけで主人の仲間かもしれない」と考えるわ。でも、相手が王子様だと、おいそれと自分からは「どうなんですか?」なんて聞けない……!)
一方のフィリップスは、まったく容赦がなく質問を繰り出していく。
「どういう筋書きだ? 夫人の浮気現場を目撃してバンッ! 激怒して夫人と相手の男を撃ち殺した。そして自分も、ということか?」
二発の銃声。そして、ほとんど間をおかずの三発め。
フィリップスの確認に、ジュディもなるほどと納得してしまった。
(夫婦の使用している貴賓室《ステイト・ルーム》で先に騒動が起きるとして、ひとが集まる前に事情を知る者が現場保全をたてに立ち入りを制限してしまえば、中の様子は知られない。銃声そのものは屋敷のどこで鳴ったか、よほど近くにいない限り特定は難しい。この夜三回の銃声があったことくらいは、なんとなく共有されるとしても……)
問題はこの場で、ヒースコートを撃ち殺したことだ。殺してから館内を移動して現場に運ぶということであれば、どう考えても公爵邸に手助けする側の人間がいる。
最悪、パレスの主であるラングフォード公爵そのひとが一枚噛んでいるおそれも。
そこまで考えて、ジュディは自分の頭の回転がかなり鈍っていたことに気づく。
(夫人の浮気現場って……相手は宰相閣下なのでは? ステファンさんと役割を代わったばかりに、宰相閣下が間男として撃たれているということ……!?)
えーっ、と声にならない悲鳴を上げつつ、両手で自分の口を押さえる。貧乏くじ引きすぎですよ、と言えば良いのか。しかし、それを言ったら撃たれるならステファンで、と思い描いていると白状するようなものである。さすがに仲間に対してそんなことは考えていない。そのつもりだ。
「なあ、あんた、王子殿下ってのは……」
いまにも「本当なのか? うちの主人と話が通じているのか?」と確認したそうに男が尋ねかけた。
その問いを無視して、「なるほどな」とフィリップスが呟く。
「大方、アリンガム子爵は事業で何かへまをして、ここで切り捨てられることになったんだな。筋書きがあったわけだ。旅先で、普段とは違う環境。夫人は羽目を外して間男と遊び……、夫人も協力者か? 行きずりの男を誘惑するように指示が出ていたのか。自分が殺されるとも知らずに。しかし、子爵はその間、どうして部屋を空けていたことになっている? 男同士の語らいの場にいなかったのは、すぐにばれるはずだ」
「それなら、子爵の元奥さんがここにいるって話があった。出会って気持ちが再燃して逢引を」
ええと、とジュディは痛む頭を手でおさえた。気の所為でなければ、自分まで登場人物になっている。
「夫婦ともに不倫しておきながら、子爵は夫人の浮気は許せなかったと? 説得力出るのか、それ」
「子爵がいまの夫人を溺愛しているのは誰でも知っている。別れた元妻が現れたところで、結局のところ子爵の心はあの美しい夫人のものだ」
「ああ、了解」
何が了解なのですか、殿下。
よほど言いたかった。
(勝手に筋書きに私を組み込んだあげく、著《いちじる》しく貶めていますよね? なんでそんなひどいこと思いつくんですか。ユーニスさんの方が圧倒的に美人だからですか。だから宰相閣下も……)
先程までの恐怖はなりをひそめ、ふつふつと怒りが湧いてきていた。しかし幸いにも、なんとか冷静さが勝った。ガウェインの顔を思い出したのだ。
少なくとも、ガウェインはユーニスに誘惑されたわけではない。ステファンから譲られただけだ。
その結果として、現在間男として撃たれているかもしれないのだが。
(子爵がここにいて、ユーニスさんの不貞を責められない以上、現場でユーニスさんと閣下を撃っているのは……撃っているのは、誰?)
おそらくこの件には、自分が思い描いている以上に多くの人間が関わっている。それこそ、パレスの中では誰が敵か味方かもわからないくらいに。
そのとき、フィリップスがのんびりとした声で言った。
「ところでなぁ、あんた惜しかったな。この場には気絶していた人間が二人いてね。もっとよく確かめれば良かったのに、あんたが殺したその男は、子爵ではない。子爵はこっちに寝てる」
「なんだって?」
フィリップスがわずかに動く音に、男の焦ったような声が重なる。床に転がっている人物を確かめようとしたのだろうか。
次の瞬間、鈍い音と呻き声が聞こえた。
(隙をついて攻撃をした……!?)
呼ばれていないけど、加勢した方が良い!? とジュディは浮足立った。フィリップスが格闘しているなら、武器になる鈍器でも探して自分もどうにかした方が良いかもしれない……!
そう思いながら乏しい灯りの中で目を凝らして、近くの棚に視線をすべらせた。
ごとん。
ひとが床に転がるような音がした。勝った? とジュディは気を緩めそうになる。フィリップスの強さに、絶大な信頼を寄せていたのだ。疑いもしないほどに。
ふぃー、と誰かが息をついた。
「王子様ってか。ずいぶん頭の回転の良い坊っちゃんで焦ったぜ。しかしごまかせるつもりだったのかね。この部屋に、男と女も一緒に入るのは見ていたんだ。男はさっき出て行ったが、女は……」
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