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番外編
番外編 エイダンの苦悩
しばらく経つと、先輩の規則正しい寝息が聞こえてきた。
憧れの先輩が後ろで寝ていると思うと、無性にドキドキしてしまう。
いつもはもっと冷静に患者と向き合えるのに、先輩だと空回ってしまう……。
洋服を上げるのもそうだ。
普段は患者に一声かけたり、補助の係りにお願いするのに、全部吹っ飛んでいた。
「っ!」
先程の先輩の背中を思い出し、思わず叫びたくなった。
彼女の背中には無数のキスマークがあった。
あんな体で旦那の相手をしているのかと思うと、やるせない気持ちと、憤りを覚える。
あんなに痩せてしまった妻を何とも思わないのだろうか。
社交界の事はよく知らないが、先輩の旦那・第三騎士団長のルイス・ダグラスの噂は耳にしたことがある。
王都を救った英雄。
そして『英雄は色を好む』だ。
男も女も見境なく、好みの人物がいれば朝までベッドを共にする好色家と一部では有名らしい。
先輩だって知っているはずだ。
なのに彼女はなにもしない。
たまに彼女を侮辱する失礼な輩がいたが、彼女は『主人を慰めて頂きありがとうございます』と、顔色を変えずに対応していた。
動じない彼女に、相手は暴言を吐きながら退散するのがお決まりだった。
「何で別れないんだよ……」
旦那から先輩を奪いたい訳じゃない。
ただ、先輩が幸せであって欲しい。
旦那が出来ないなら、俺が幸せにしたい。
先輩にはずっと、笑ってて欲しいと願わずにはいられなかった。
憧れの先輩が後ろで寝ていると思うと、無性にドキドキしてしまう。
いつもはもっと冷静に患者と向き合えるのに、先輩だと空回ってしまう……。
洋服を上げるのもそうだ。
普段は患者に一声かけたり、補助の係りにお願いするのに、全部吹っ飛んでいた。
「っ!」
先程の先輩の背中を思い出し、思わず叫びたくなった。
彼女の背中には無数のキスマークがあった。
あんな体で旦那の相手をしているのかと思うと、やるせない気持ちと、憤りを覚える。
あんなに痩せてしまった妻を何とも思わないのだろうか。
社交界の事はよく知らないが、先輩の旦那・第三騎士団長のルイス・ダグラスの噂は耳にしたことがある。
王都を救った英雄。
そして『英雄は色を好む』だ。
男も女も見境なく、好みの人物がいれば朝までベッドを共にする好色家と一部では有名らしい。
先輩だって知っているはずだ。
なのに彼女はなにもしない。
たまに彼女を侮辱する失礼な輩がいたが、彼女は『主人を慰めて頂きありがとうございます』と、顔色を変えずに対応していた。
動じない彼女に、相手は暴言を吐きながら退散するのがお決まりだった。
「何で別れないんだよ……」
旦那から先輩を奪いたい訳じゃない。
ただ、先輩が幸せであって欲しい。
旦那が出来ないなら、俺が幸せにしたい。
先輩にはずっと、笑ってて欲しいと願わずにはいられなかった。
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