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エピローグ
あの婚約破棄事件から15年がたった。
私はアクアマリーナ帝国の皇妃として、ラーテルの隣に立っている。
昨年、歳を言い訳に前皇帝が玉座を降り、皇太子であるラーテルがそのまま帝位に着いたのだ。
それはそれは盛大な催しだった。
内外からのお祝いと挨拶の嵐に、連日対応に追われて、祝賀会は一ヶ月にも及んだ。
若干、帝国の皇妃になったことを後悔しそうになるほど忙しく、目まぐるしかった。でも、私の忙しさとは比べ物にならないくらい、ラーテルも動きっぱなしで、夜の寝室に来れるのも日をまたいだ深夜になることはざらだった。
祝賀会を開いていても、公務を止めることは出来ない。だから、朝早く起きて書類の確認や承認、部下への指示。賓客達とお昼を取り、雑談や親交を深めるためオリエンテーションを行い、その後夜会に突入。頃合いを見て退場し、朝終わらなかった仕事を片付けて就寝。
まさに地獄の日々だった。
終わった日は、二人ともげっそりした顔で笑いあったのはいい思い出だ。
あっ、そうそう。
祖国の話だが、ティファナ姫様とラーテルの側近だったグレゴリー公爵子息様が結婚した。
あの当時、裏でルーカス殿下失脚の画策や、王国で汚職の限りを尽くすロクサーヌ侯爵家を筆頭とした保守派の粛正など、二人で協力して証拠をかき集めたりしていたようだ。
その頃から二人は惹かれ合っていたらしい。
6歳の年の差を感じさせない、仲睦まじい夫婦の姿に、心が暖かくなる。
王国も、事件当初は騒がしかったが、二人の裏工作や粛正が項をそうして、数年で落ち着いた。
ロクサーヌ侯爵家お家断絶や、あの会場にいた関係者は粛正の余波で爵位返上や降格、世代交代と目まぐるしかった…。
ティファナ姫様が成人すると、グレゴリー様と結婚・王位を継承したのだった。
本来だったら私の婚約破棄事件の責任をとって、陛下は王位を退こうとしたらしいが、混迷する王国をまとめてから退位しろと、ティファナ姫様に怒られたそうだ。
親子共々、あんな小さい女の子に怒られるなんて、情けないわよね。
ルーカス殿下は…。
これは止めておこう。
あの方は事件以降、表舞台から居なくなってしまった。だから、私もあの時以降会っていない。風の噂では病死した、幽閉されている、平民になったなど、いろいろ言われている。
決して誉められる人ではなかったが、長年連れ添った婚約者は、とても弱い人だった。
周りからのプレッシャーは想像を絶するものだったのかもしれない。私に辛く当たっていたのも、自分より少し優秀な私に嫉妬や甘えがあったのだと、振り返るとわかる。
もっと寄り添って、もっと話を聞いてあげれば、もっと彼の立場に立って考えてあげていれば、彼も違ったのかもしれない。
×××
「何を考えているんだ?」
ラーテルの声で現実に戻された。
久しぶりに休みをとって、親子水入らずで郊外の離宮に来ていた。今は湖のほとりでピクニックをしている。
木陰に座り、私の膝枕でくつろぎながら、少し不機嫌な顔が可愛らしい。
もうすぐ30歳になるのに、彼は甘えん坊で独占欲が強くてヤキモチ妬きだ。いつまでたっても可愛い人である。
同じくらいだった背丈も、1、2年すると見上げるほど大きくなった。女装して男性陣を魅了していた少女とは思えない変身ぶりだ。
「何か気になることがあるのか?」
「フフ、久しぶりにゆっくり出来たので、少し…昔の事を思い出していました」
「…あの男をか…?」
「少し…。それに、可愛らしかった貴方の事も」
少しからかうように笑うと、大きなため息をついて彼は座り直した。
「あれは大切な思い出だが、それと同じくらい恥ずかしい思い出だ。今考えても、若気の至りだと思う…。姉上が言っていたように、男として留学していれば、男らしい俺を印象付け出来ていたのにな…」
最後の方はゴニョゴニョ言っているので聞き取れなかったが、本当に可愛い人である。
「あっ、そう言えばずっと聞きそびれていたことがありました。今さらですが、伺ってもいいかしら?」
「なんだい?」
「旅船事故で私達を助けてくれたのは、ラーテルなのですか?人魚に間違われたのも何故ですか?」
「あぁ、そう言えば話してなかったな。リリィはアクアマリーナ帝国の別名は知ってるだろ?」
「はい。『水の王国』や『人魚の国』ですよね。伝承では初代皇帝が人魚姫を妃に迎え、水上都市を建設し、人魚との共存を模索した。人魚姫は帝国を水害から守るため、その力を与えたと言われていますね」
「人魚の力は皇族に強く残されているんだ。皇族同士なら水鏡で連絡が取り合えるのは知ってるだろ?」
「はい。お姉様と連絡を取っていただくときに利用していましたものね。魔道具を使用していると思っていましたが、特別なものだったのですね」
「まぁ、似たような魔道具が開発されているが、距離や場所に制約があるんだ。俺の使う水通信はどんな場所でも距離でも使用出来る。これは知られていないから、誰にも言わないようにな」
「はい、わかりました」
「あとはこれ」
彼は愛用の腕輪を見せてきた。
「これは皇帝と皇太子のみ受け継がれるもので、人魚に変身できる魔道具なんだ」
「人魚にですか?!」
旅船事故の日、初めて腕輪を継承して、嬉しくなって海で遊んでいたそうだ。
小舟一艘で海に出るなど、常識的には自殺行為に思えるが、人魚に変身すれば最悪帝国の港まで泳いでいくのは造作もない事らしい。
岩肌に登って、休憩していたときに、通りかかった船が爆発して人が投げ出されたのを見たそうだ。しかし、人魚はすでに架空の生き物と認識される現代で、堂々と人魚が人助けするのは憚れると思い躊躇していたらしい。
そんな中、必死でパニックになっている男を助けようとする私に感銘を受けたそうだ。助けに入ると私は気絶していたし、男も意識が朦朧としていたので、自分の小舟に引き上げてくれたそうだ。
あとは、救援に来た船を確認して、彼は泳いで帝国まで帰ったらしい。
「これは国家機密だから、誰にも言わないでくれよ。ランスロットに話すのもまだまだ先だからな」
ランスロットとは、私とラーテルの息子だ。今年で12歳になる。皇太子と称されているが、この腕輪と秘密を受け継いで、初めて認められるそうだ。
「人魚に変身なんて素敵ですね」
思わず想像してしまった。
あの頃のラーテルなら、それは可愛らしい人魚だったのだろう。今だって肌は陶器のように滑らかで、白い。だが、筋肉は今ほど着いていなかっただろう。華奢な少年を少女と見間違えてしまうのも頷ける。
もしも今、人魚に変身したら…。
ボッ!と思わず赤面してしまった。
想像してしまった…。
男神を彷彿させる美貌に、鍛えられた胸板。綺麗な凹凸の腹筋。筋ばった太い腕と男の色香を漂わせる太い首…。
妖艶に微笑まれたら、この世のものとは思えないほどの神秘的な姿になってしまうわ!!
「リリィ」
はっとして彼を見ると、想像していた妖艶な微笑みを向けていた。
「想像したのかな?今の俺で」
ゆっくりと顔を近づけてくる。
「どんな淫らな想像をしたんだい?頬を赤く染め、瞳も潤ませて。俺を誘うなんて、悪い子だな」
吸い込まれてしまいそうなアクアマリンの瞳が、熱を帯びていく。年と共に男の色香がより濃厚になっていくラーテルに、私は抗えない。
「お母様~!お父様~!」
湖のボートから、息子のランスロットに双子の娘サラとミラがこちらに手を振っていた。
彼は勢いを削がれてしまった為か、私と一緒に赤面していた。俯いて視線を反らした。
「見るんじゃない」
強引なのに繊細で、妖艶なのに可愛らしい。
「ラーテル」
呼び掛けると、こちらを向いてくれた。
その隙に、自分の唇を彼の唇にそっと触れさせた。
「なっ!」
さらに真っ赤になる姿が可愛い。
「好きですよ」
ふんわりと微笑むと、彼は優しく抱き締めてきた。
「俺も好きだよ」
表情は見れないが、きっと真っ赤な顔して優しく微笑んでいるのだろうな。
小さく可憐な少女の人魚姫は、本当はシャイで優しくて、男らしいのに可愛い、素敵な人でした。
fin
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
皆様の応援により、HOTの3位(2021.2.26.16:00確認)に掲載させてもらえました。
本当にありがとうございます!
次回作も楽しんで頂ければ幸いです。
私はアクアマリーナ帝国の皇妃として、ラーテルの隣に立っている。
昨年、歳を言い訳に前皇帝が玉座を降り、皇太子であるラーテルがそのまま帝位に着いたのだ。
それはそれは盛大な催しだった。
内外からのお祝いと挨拶の嵐に、連日対応に追われて、祝賀会は一ヶ月にも及んだ。
若干、帝国の皇妃になったことを後悔しそうになるほど忙しく、目まぐるしかった。でも、私の忙しさとは比べ物にならないくらい、ラーテルも動きっぱなしで、夜の寝室に来れるのも日をまたいだ深夜になることはざらだった。
祝賀会を開いていても、公務を止めることは出来ない。だから、朝早く起きて書類の確認や承認、部下への指示。賓客達とお昼を取り、雑談や親交を深めるためオリエンテーションを行い、その後夜会に突入。頃合いを見て退場し、朝終わらなかった仕事を片付けて就寝。
まさに地獄の日々だった。
終わった日は、二人ともげっそりした顔で笑いあったのはいい思い出だ。
あっ、そうそう。
祖国の話だが、ティファナ姫様とラーテルの側近だったグレゴリー公爵子息様が結婚した。
あの当時、裏でルーカス殿下失脚の画策や、王国で汚職の限りを尽くすロクサーヌ侯爵家を筆頭とした保守派の粛正など、二人で協力して証拠をかき集めたりしていたようだ。
その頃から二人は惹かれ合っていたらしい。
6歳の年の差を感じさせない、仲睦まじい夫婦の姿に、心が暖かくなる。
王国も、事件当初は騒がしかったが、二人の裏工作や粛正が項をそうして、数年で落ち着いた。
ロクサーヌ侯爵家お家断絶や、あの会場にいた関係者は粛正の余波で爵位返上や降格、世代交代と目まぐるしかった…。
ティファナ姫様が成人すると、グレゴリー様と結婚・王位を継承したのだった。
本来だったら私の婚約破棄事件の責任をとって、陛下は王位を退こうとしたらしいが、混迷する王国をまとめてから退位しろと、ティファナ姫様に怒られたそうだ。
親子共々、あんな小さい女の子に怒られるなんて、情けないわよね。
ルーカス殿下は…。
これは止めておこう。
あの方は事件以降、表舞台から居なくなってしまった。だから、私もあの時以降会っていない。風の噂では病死した、幽閉されている、平民になったなど、いろいろ言われている。
決して誉められる人ではなかったが、長年連れ添った婚約者は、とても弱い人だった。
周りからのプレッシャーは想像を絶するものだったのかもしれない。私に辛く当たっていたのも、自分より少し優秀な私に嫉妬や甘えがあったのだと、振り返るとわかる。
もっと寄り添って、もっと話を聞いてあげれば、もっと彼の立場に立って考えてあげていれば、彼も違ったのかもしれない。
×××
「何を考えているんだ?」
ラーテルの声で現実に戻された。
久しぶりに休みをとって、親子水入らずで郊外の離宮に来ていた。今は湖のほとりでピクニックをしている。
木陰に座り、私の膝枕でくつろぎながら、少し不機嫌な顔が可愛らしい。
もうすぐ30歳になるのに、彼は甘えん坊で独占欲が強くてヤキモチ妬きだ。いつまでたっても可愛い人である。
同じくらいだった背丈も、1、2年すると見上げるほど大きくなった。女装して男性陣を魅了していた少女とは思えない変身ぶりだ。
「何か気になることがあるのか?」
「フフ、久しぶりにゆっくり出来たので、少し…昔の事を思い出していました」
「…あの男をか…?」
「少し…。それに、可愛らしかった貴方の事も」
少しからかうように笑うと、大きなため息をついて彼は座り直した。
「あれは大切な思い出だが、それと同じくらい恥ずかしい思い出だ。今考えても、若気の至りだと思う…。姉上が言っていたように、男として留学していれば、男らしい俺を印象付け出来ていたのにな…」
最後の方はゴニョゴニョ言っているので聞き取れなかったが、本当に可愛い人である。
「あっ、そう言えばずっと聞きそびれていたことがありました。今さらですが、伺ってもいいかしら?」
「なんだい?」
「旅船事故で私達を助けてくれたのは、ラーテルなのですか?人魚に間違われたのも何故ですか?」
「あぁ、そう言えば話してなかったな。リリィはアクアマリーナ帝国の別名は知ってるだろ?」
「はい。『水の王国』や『人魚の国』ですよね。伝承では初代皇帝が人魚姫を妃に迎え、水上都市を建設し、人魚との共存を模索した。人魚姫は帝国を水害から守るため、その力を与えたと言われていますね」
「人魚の力は皇族に強く残されているんだ。皇族同士なら水鏡で連絡が取り合えるのは知ってるだろ?」
「はい。お姉様と連絡を取っていただくときに利用していましたものね。魔道具を使用していると思っていましたが、特別なものだったのですね」
「まぁ、似たような魔道具が開発されているが、距離や場所に制約があるんだ。俺の使う水通信はどんな場所でも距離でも使用出来る。これは知られていないから、誰にも言わないようにな」
「はい、わかりました」
「あとはこれ」
彼は愛用の腕輪を見せてきた。
「これは皇帝と皇太子のみ受け継がれるもので、人魚に変身できる魔道具なんだ」
「人魚にですか?!」
旅船事故の日、初めて腕輪を継承して、嬉しくなって海で遊んでいたそうだ。
小舟一艘で海に出るなど、常識的には自殺行為に思えるが、人魚に変身すれば最悪帝国の港まで泳いでいくのは造作もない事らしい。
岩肌に登って、休憩していたときに、通りかかった船が爆発して人が投げ出されたのを見たそうだ。しかし、人魚はすでに架空の生き物と認識される現代で、堂々と人魚が人助けするのは憚れると思い躊躇していたらしい。
そんな中、必死でパニックになっている男を助けようとする私に感銘を受けたそうだ。助けに入ると私は気絶していたし、男も意識が朦朧としていたので、自分の小舟に引き上げてくれたそうだ。
あとは、救援に来た船を確認して、彼は泳いで帝国まで帰ったらしい。
「これは国家機密だから、誰にも言わないでくれよ。ランスロットに話すのもまだまだ先だからな」
ランスロットとは、私とラーテルの息子だ。今年で12歳になる。皇太子と称されているが、この腕輪と秘密を受け継いで、初めて認められるそうだ。
「人魚に変身なんて素敵ですね」
思わず想像してしまった。
あの頃のラーテルなら、それは可愛らしい人魚だったのだろう。今だって肌は陶器のように滑らかで、白い。だが、筋肉は今ほど着いていなかっただろう。華奢な少年を少女と見間違えてしまうのも頷ける。
もしも今、人魚に変身したら…。
ボッ!と思わず赤面してしまった。
想像してしまった…。
男神を彷彿させる美貌に、鍛えられた胸板。綺麗な凹凸の腹筋。筋ばった太い腕と男の色香を漂わせる太い首…。
妖艶に微笑まれたら、この世のものとは思えないほどの神秘的な姿になってしまうわ!!
「リリィ」
はっとして彼を見ると、想像していた妖艶な微笑みを向けていた。
「想像したのかな?今の俺で」
ゆっくりと顔を近づけてくる。
「どんな淫らな想像をしたんだい?頬を赤く染め、瞳も潤ませて。俺を誘うなんて、悪い子だな」
吸い込まれてしまいそうなアクアマリンの瞳が、熱を帯びていく。年と共に男の色香がより濃厚になっていくラーテルに、私は抗えない。
「お母様~!お父様~!」
湖のボートから、息子のランスロットに双子の娘サラとミラがこちらに手を振っていた。
彼は勢いを削がれてしまった為か、私と一緒に赤面していた。俯いて視線を反らした。
「見るんじゃない」
強引なのに繊細で、妖艶なのに可愛らしい。
「ラーテル」
呼び掛けると、こちらを向いてくれた。
その隙に、自分の唇を彼の唇にそっと触れさせた。
「なっ!」
さらに真っ赤になる姿が可愛い。
「好きですよ」
ふんわりと微笑むと、彼は優しく抱き締めてきた。
「俺も好きだよ」
表情は見れないが、きっと真っ赤な顔して優しく微笑んでいるのだろうな。
小さく可憐な少女の人魚姫は、本当はシャイで優しくて、男らしいのに可愛い、素敵な人でした。
fin
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あとがき
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
皆様の応援により、HOTの3位(2021.2.26.16:00確認)に掲載させてもらえました。
本当にありがとうございます!
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