2 / 3
中
しおりを挟む
ある日、城から舞踏会の招待状が届いた。
城には王子様が三人いて、第二王子の婚約者を決めるための舞踏会らしい。
招待状が届いたからといって強制ではないが、本来ならこの舞踏会を休むような令嬢なんていないのが現実だ。
何故なら、王子様に見初められれば玉の輿になれる。
王太子は第一王子アールグレイだから王妃にはなれないが、王子妃にならなれる。
それは、令嬢達からすれば夢のような話である。
ちなみに、アールグレイはまだ婚約していない。
シンデレラ達は、招待状について話し合った。
実はその舞踏会の日は、同人誌即売会が行われる日なのだ。
ちなみに舞踏会は夜であるが、同人誌即売会は早朝から深夜までかかるのだ。
とても、舞踏会に行っている暇など欠片もない。
そして、完全に腐りきっているシンデレラ達は舞踏会なんかよりも同人誌即売会に行くことを目的として行動することにしている。
だからこそ、舞踏会に行くことはない。
「お断りの返事を出しておきましょう」
継母の言葉に家族全員で頷いた。
当日。
継母と二人の姉は、シンデレラのことを妨害しようと思いシンデレラをあえて置いてけぼりにした。
仲は悪くとも、何気にシンデレラの作品がとても素晴らしいものだと理解している三人。
だからこそライバルを蹴落すのだ。
自分達の作品に自信を持っているからこそ、ライバルを蹴落として自分達が一番を勝ち取ろうと思っているんだ。
父は可哀想だろうと言ったのだが、聞いてもらえなかった。
3対1では勝てなかった。
父はシンデレラを可哀想と思っているけれど、情けなくもどうすることもできなかった。
だから父は、シンデレラを自分は助けてやれないけれど、助けてくれる助っ人を内緒で用意してから三人と一緒に会場に向かった。
「大変だわ!寝坊してしまった!皆もう行ってしまったじゃない!?もう時間は間に合わないわ……どうしましょう………!」
昨夜、寝る前に睡眠薬を軽く盛られていたシンデレラは、朝寝坊をしてしまった。
だが、眠りが深かっただけなので薬を盛られたという自覚はない。
今からでは良い場所がきっと取れない!
シンデレラはどうしましょうと準備を急ぐも、きっと間に合わないと絶望していた。
そこに救世主が現れる!
「シンデレラ。俺がシンデレラを会場まで連れて行ってやるよ。安心しろ。俺は魔術が得意なんだ。会場まで一発で転移させてやるよ」
「貴方は?」
「シンデレラの父親の依頼でやってきた 魔術師だ」
「お父様が?」
「他の三人には内緒だって言っていたから、シンデレラも内緒にした方がいいぜ」
突然現れた黒いローブを身に纏う男は、そう言ってシンデレラに笑顔を向けた。
父はシンデレラが遅刻しないように、三人には内緒で魔術師に依頼していたのだ。
こうしてシンデレラは、無事に遅刻せずに会場に向かうことができた。
そして、ちゃんとそこそこ良い場所を手に入れることができたのだ。
その姿を見ていた継母と二人の姉は、悔しそうな顔をしていた。
ちなみに三人は、いい場所を取っていた。
そして父は、無事にやって来れたシンデレラを見て、ホッと胸を撫で下ろすのだった。
城には王子様が三人いて、第二王子の婚約者を決めるための舞踏会らしい。
招待状が届いたからといって強制ではないが、本来ならこの舞踏会を休むような令嬢なんていないのが現実だ。
何故なら、王子様に見初められれば玉の輿になれる。
王太子は第一王子アールグレイだから王妃にはなれないが、王子妃にならなれる。
それは、令嬢達からすれば夢のような話である。
ちなみに、アールグレイはまだ婚約していない。
シンデレラ達は、招待状について話し合った。
実はその舞踏会の日は、同人誌即売会が行われる日なのだ。
ちなみに舞踏会は夜であるが、同人誌即売会は早朝から深夜までかかるのだ。
とても、舞踏会に行っている暇など欠片もない。
そして、完全に腐りきっているシンデレラ達は舞踏会なんかよりも同人誌即売会に行くことを目的として行動することにしている。
だからこそ、舞踏会に行くことはない。
「お断りの返事を出しておきましょう」
継母の言葉に家族全員で頷いた。
当日。
継母と二人の姉は、シンデレラのことを妨害しようと思いシンデレラをあえて置いてけぼりにした。
仲は悪くとも、何気にシンデレラの作品がとても素晴らしいものだと理解している三人。
だからこそライバルを蹴落すのだ。
自分達の作品に自信を持っているからこそ、ライバルを蹴落として自分達が一番を勝ち取ろうと思っているんだ。
父は可哀想だろうと言ったのだが、聞いてもらえなかった。
3対1では勝てなかった。
父はシンデレラを可哀想と思っているけれど、情けなくもどうすることもできなかった。
だから父は、シンデレラを自分は助けてやれないけれど、助けてくれる助っ人を内緒で用意してから三人と一緒に会場に向かった。
「大変だわ!寝坊してしまった!皆もう行ってしまったじゃない!?もう時間は間に合わないわ……どうしましょう………!」
昨夜、寝る前に睡眠薬を軽く盛られていたシンデレラは、朝寝坊をしてしまった。
だが、眠りが深かっただけなので薬を盛られたという自覚はない。
今からでは良い場所がきっと取れない!
シンデレラはどうしましょうと準備を急ぐも、きっと間に合わないと絶望していた。
そこに救世主が現れる!
「シンデレラ。俺がシンデレラを会場まで連れて行ってやるよ。安心しろ。俺は魔術が得意なんだ。会場まで一発で転移させてやるよ」
「貴方は?」
「シンデレラの父親の依頼でやってきた 魔術師だ」
「お父様が?」
「他の三人には内緒だって言っていたから、シンデレラも内緒にした方がいいぜ」
突然現れた黒いローブを身に纏う男は、そう言ってシンデレラに笑顔を向けた。
父はシンデレラが遅刻しないように、三人には内緒で魔術師に依頼していたのだ。
こうしてシンデレラは、無事に遅刻せずに会場に向かうことができた。
そして、ちゃんとそこそこ良い場所を手に入れることができたのだ。
その姿を見ていた継母と二人の姉は、悔しそうな顔をしていた。
ちなみに三人は、いい場所を取っていた。
そして父は、無事にやって来れたシンデレラを見て、ホッと胸を撫で下ろすのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる