転生したら、ラスボス様が俺の婚約者だった!!

ミクリ21

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9◆シルビア視点

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1、クリステア殿下に会いに行こうルート



部屋から、君が勝手に出る気配がした。

約束破ったらダメって、あんなに言っていたのにな………。

どこに向かうのかと思ったら、兄上の所に行くだなんて………ふふ、浮気なんてさせないよ?

僕は、君よりも早く兄上の所に行くと問答無用で兄上を刺した。

「ちょっと眠っていてよ。そのまま永眠してもいいけどね」

まぁ、永眠なんてできないんだけどね。


僕は君のいる場所に行くと、君を壁に押し付けた。

「ジオルド、どうして約束破ったの?」

「えっと、シルビアとクリステア殿下が仲良くなったらいいなと思って、ちょっと話をしに行こうと思ったんだ」

「ふーん。あぁ、やっぱり我慢できないなぁ。僕以外が記憶の中にいるから、そんな余計なことを考えちゃうんだよ」

「シルビア?」

「ねぇ、ジオルド。余計なことを考えられないようにしてあげるね。そうすれば、もっと僕だけを愛せるから」

「……え?」

さぁ、深い深い眠りに落ちよう。

目覚めたら、もう僕のことだけを考えられるからね………。



「ジオルド、外に出たい?」

君は開かない窓を眺めている。

声をかけたら、嬉しそうに微笑んでくれた。

「外になんて興味ないよ。俺はシルビアだけで十分幸せだからな」

「ふふ、嬉しい!ジオルド、愛してるよ」

「俺もシルビアを愛してるよ」

僕のこと以外全部忘れた君は、いつまでもいつまでも僕にだけ愛される。

そして、君も僕だけをいつまでもいつまでも愛してくれる。




サブエンド名

『僕のことだけ』
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