氷結魔王と呼ばれる副会長の一途な恋

3◆クロス視点

今日も眠くて堪らない。

やる気なんか出るわけない。

魔力持ちだとバレるまでは、俺は夜型人間だったんだよ。

学園なんかクソくらえだ！

別に勉強が嫌いなわけでも、学園が嫌いなわけでもない。

俺は、昼間に行動するのが嫌いなんだよ。

………でもまぁ、今はちょっとした楽しみぐらいはあるんだぜ？

生徒会副会長ラグナロク………アイツ、エロイよな。

組み敷いてアンアン言わせたいねぇ。

なんというか、好みなんだよ。ドストライクってやつだ。

俺はな、あの理知的な表情が快楽に歪む様がみたいんだよ。

と言っても、俺だって命は惜しい。

だから、妄想するだけだ。

妄想は自由って言うじゃないか？

あぁ……ラグナロクの全裸がみてみたい………。



俺は寝癖だらけの髪を後ろで一つに結わえているが、夜になったらちゃんとするんだぜ？

昼間はダメなんだよ。

やる気も力も低下する。

せめて甘い菓子でも食べたいね。

こうして頑張って起きてるんだから、せめて大好物を食わせてくれよ。

………あぁ、眠い。

学園が夜だったら良かったのにな。