涙の悪役令息〜君の涙の理由が知りたい〜

ミクリ21

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4◆ルミナス視点

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ルミナス・アルベラ………それが今世の僕の名前。

………呪われた名前。

僕は所謂転生者で、前世の記憶があるんだ。

でも……僕の身体は……いや、僕の人生は世界の強制力に呪われ操られている。

記憶の中にある世界でプレイしたゲーム………それがこの世界。

僕はゲームの悪役令息に転生して、人生を奪われた。

僕の身体も声も表情も、僕の意思とは無関係に悪行をする。

とても楽しそうに悪行をするんだ。

やめて!

嫌だ!

したくない!

心で叫ぶ声は、いつだって無視される。

だけど、たまにその強制力という呪縛が途切れることがある。

ほんの一瞬……まるで僕を嘲笑うように………。

僕は、その一瞬に世界から逃げようと足掻く。

………自殺という方法で。

それ以外、方法がわからないから………。

だけど、残酷な神様は僕に死ぬ自由を許さない。

どれだけ殺しても、僕は絶対に死ななかった。

胸を刺しても、首を切り裂いても、高い所から落ちても、毒を飲んでも………死ななかった。

たくさん血は出るのに、痛くて苦しいのに、何もなかったようになる。

神様は、そんな僕を嘲笑うために何度も何度も呪縛を途切れさせる。

意地悪で残酷な神様。

そうして、ゲームの終わりに僕は殺される。

大罪人として断罪されて、処刑させる。

その日まで、無理矢理生かされ続けるのだろう。



僕の前世の死因は、事故にあいかけた弟のリクを助けた故の事故死だった。

リクが助かったから、僕は代わりに死んだことに後悔はない。

大切で大好きで可愛いリク。

リクの幸せだけを、地獄の底で願っている。
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