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3◆ユリシス視点
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私の生まれ育った城は、幼かった私に子供でいることを許さなかった。
私には兄が2人いるのだが、私は何度も暗殺されかけて死にかけた。
兄2人は側室の子で、私が正妻の子だから私が王位継承権一位だったんだ。
兄2人より幼い私は、兄2人よりも教育に力を入れられていた。
………それで何度も身体を壊す程に。
辛い毎日のたった一つの心の支えは、一度しか会えなかったディアブロとの思い出だった。
勇気を出して、城をこっそり抜け出すことに成功したあの日。
しかし、すぐにバレて二度と抜け出すことがないように、厳重に見張られるようになってしまった。
ディアブロ………私のたった一人の友達。
もう私のことなんて忘れてしまったことだろう。
………そう思っていた。
目が覚めると、知らない部屋にいた。
「ユリシス、おはよう」
「………おはようございます、ディアブロ?」
「あぁ、久しぶりだな」
久しぶりに会ったディアブロは、ずいぶんと逞しい大人の男に成長していた。
大人になってもヒョロヒョロの私とは大違いだ。
「久しぶりですね。………ここは?」
「俺の隠れ家だ。今日からユリシスのことは、俺がここで守る」
どういうことかと聞けば、私の死を望む人がいる城には私をいさせられないと言われた。
ディアブロは、今は暗殺者をしているらしい。
私には兄が2人いるのだが、私は何度も暗殺されかけて死にかけた。
兄2人は側室の子で、私が正妻の子だから私が王位継承権一位だったんだ。
兄2人より幼い私は、兄2人よりも教育に力を入れられていた。
………それで何度も身体を壊す程に。
辛い毎日のたった一つの心の支えは、一度しか会えなかったディアブロとの思い出だった。
勇気を出して、城をこっそり抜け出すことに成功したあの日。
しかし、すぐにバレて二度と抜け出すことがないように、厳重に見張られるようになってしまった。
ディアブロ………私のたった一人の友達。
もう私のことなんて忘れてしまったことだろう。
………そう思っていた。
目が覚めると、知らない部屋にいた。
「ユリシス、おはよう」
「………おはようございます、ディアブロ?」
「あぁ、久しぶりだな」
久しぶりに会ったディアブロは、ずいぶんと逞しい大人の男に成長していた。
大人になってもヒョロヒョロの私とは大違いだ。
「久しぶりですね。………ここは?」
「俺の隠れ家だ。今日からユリシスのことは、俺がここで守る」
どういうことかと聞けば、私の死を望む人がいる城には私をいさせられないと言われた。
ディアブロは、今は暗殺者をしているらしい。
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