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「ただいま、ご飯作るね~」

「おかえり、メシは炊いてるよ」


 夜7時、茉莉花が仕事から帰って来た。

「ありがとう!今日はねぇ、手ねハンバーグが安かったんだぁ~」

「良いね」

 彼女はよく、地下の惣菜コーナーでメインのおかずを買って帰ってくれる。

 俺は料理はからっきしだけどサラダを用意するくらいは出来るので、米を炊いて野菜を洗っていつでも食べられる状態にして茉莉花の帰りを待つのだ。



「いただきま~す………あ、美味しい~」

「うん、美味い。さすがデパ地下」

「ね、私が作ってもこうはならないもん」

「茉莉花のメシも美味いよ」

「えぇ~?」
 
 褒めれば赤らむ頬っぺたが可愛い。

 先週付け直したばかりのまつ毛エクステを伏せる目元だってセクシーだ。

 うーん抱きたいな、しかし食事中に性の匂いをさせてドン引きされたくはないから我慢だ。

 とはいえスキンのことを尋ねるならセックス中しかない。

 食べ終わったら誘うことにした。



「ご馳走さま、美味しかったねぇ」

「うん」

「片付けるから、空くん先にお風呂入っちゃって?」

「うん……茉莉花、」

「ひゃっ」

 シンクに向かった彼女の尻は無防備だった。

 俺は後ろから抱き締めてフライングしている股間をぐりぐり押し付ける。

 こんな触れ合いもイエローカードだろうか、でも

「茉莉花、抱きたい」

と首筋に鼻を当てると

「うん♡」

と応えてくれた。

「俺、風呂済ませてくるわ」

「うん…急がなくて良いからね」

「あぁ」

疑わしい点は無し、俺はサクッと風呂に入った。
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