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しおりを挟むとある夜のこと。
いつもの様に忍んで来た青年に、冴子は寝間着をはだけながら彼へひとつお願いをする。
「ねぇ、今日…ナカに出して?初めての時みたいに」
「ん?ええの?そろそろ旦那さんと子作りせなあかんでしょ」
ベッドを整えながら青年は臨戦態勢に入り、開封しかけたスキンを箱へ戻した。
「うん…でもあの人…うちのこと好きでもあれへんし…うち、どうせ産むならあんたの子種で授かりたいわ…」
「はぁ…なんやそれ…旦那さん騙すんか…ほほ…面白いやんか…」
「ここに捨てたタバコも見つかってもうたし…そろそろ潮時かなぁて…しやから、あんたので…赤ちゃん作りたい」
「しやったら俺を是非子育て係に任命して欲し…おー…いいね…冴子さんと俺の子、可愛いやろな…ふー…気持ちええな、ん、」
「名前も…っっあッ♡ふ……二人の子やって分かるようにッ…あ♡深ぁい…♡ぁあ♡後で、アリバイ作りはするから、心配せんでッ」
「旦那さんに、後から抱かれるってことか…ほほ、そら中でッ、エンカウントするくらい、たっぷり出しといてあげよ、ん、冴子さん、最高やな、悪い女や」
この夜青年はいつも以上に張り切って犬の様に腰を振り、自身の世界における最上位の女へ種付け出来ることに打ち震え…一際奥へ、挿し込んで授けてやったのだ。
そこから数ヶ月で無事出産、しかし冴子は調子を崩しがちで旅館にて静養かたわら女将仕事をしているわけである。
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