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3月

22*

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「うわ、あ、」

酔って色んなことを話した気がする。

 言ってしまえと気が大きくなってぶちまけてしまった…奈々は引いただろう、内心呆れただろう、それは弱味を握られたにも等しい。

「あーもう、あー…」

顔に手に残る奈々の感触、健康な成人男性なのだから当然ソコも反応していた。

 滅多にこんな事はシない…生々しい女体の感覚に見事に当てられた松井はリビングに荷物を下ろして上着も脱ぎ、ジーパンのファスナーを下げる。

 先程まで寝ていた奈々の部屋と広さは違えどほぼ同じ間取りのリビング、天井を見上げて彼女が座っていた場所を想像した。

「フロア長……はー……柔らかかった…」

カーペットの床に寝て奈々を姿を天井に浮かべる。

 自分でも何をしてるんだと情けなく思いながらも興奮は冷めやらず…松井は素手で自慰行為に及ぶ。

「は、やべ、変態だ…は…」


 相手は上司、申し訳ない気持ちは少なからずあるがここまで興奮させた彼女にも問題がある。

 松井は都合良く理由を練って、拗らせたソコから白濁を噴き出した。





 一方、2階。

「ふー…松井くん…童貞かァ…可愛いなァ…悩むよねェ…」

松井を見送った奈々はソファーに掛け直し、その腿に残る松井の頭の重さを思い出していた。

 一生涯を独身で貫く人の数が増えてきたと聞く、その中には一切の性行為を持たずに人生を終える者も居るだろう。

「男性はまァ…やりようはあるわよね」

 男性用の性風俗産業はどこにでもあるし、金を積めばそれなりのサービスを受けられて実績と思い出を作れるであろう。

 しかしそれすら行きたくないとあっては、やはり実生活で恋人を作って致すしかない。

「私がもうちょっと若ければなァ…上司じゃなかったら…遊んであげてもいいんだけどなァ…」

奈々も最近はめっきりご無沙汰で、久々の男の体に触れて触れられて少し昂っていた。

「んー…寝よ」


 シャワーを浴びて酒を抜き、明日の諸々の準備を済ませて寝室へ入り…ベッドの下の引き出しに収めた決して人には見せられない玩具を使って、奈々も自分を慰める。

「ん♡んー…はァ♡エッチ…シたァい…はー…♡……やだ、私ったら…」



 最中の脳裏に何がよぎったかは彼女だけの秘密、それは自分を慕い敬ってくれる部下の男…かもしれないしそうでないかもしれない。
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