今宵も、麗しのボスとパーティーを。

茜琉ぴーたん

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6月

43

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 そしてその後…。
「ゴム、苦手?」
「あッ…ナマに慣れ、ちゃうと……痛かった、りィ…あ、あ♡」
ラテックスに押さえ込まれた松井をクイクイ呑み込んで、奈々は鼻にかかる甘い息を吐く。
「僕としては…こっちの方が…安心、というか…冷静で…いられるなぁ、」
「あッ♡っはァ…あン♡あぎ、らぐッ、それ、あッ♡」
「ん、これいいなぁ、正常位、好き?」
「ず、ぎィ、らっメ、ェ、あ♡あ♡」
 腰の下に丸めた布団を置いて尻を掲げて、松井の高さとソコが合えば実に楽に良い所を突ける。
「どっち、気持ちいい?ダメなの?」
「い、イ、ぎもぢい、旭くんッ♡気持ちいい、」
「うん、僕も、相当、時計見て、挿れてからもう30分経ってるん、ふふ、やっぱゴムある方が…長持ちするなぁ、ん♡」
「あッ、あ、そこォ、だめ、あ、イっぢゃう、旭、あ、」
「うん、イって、ナナ♡ん、ん、」
 むちむちとした脚を抱いて腰を打ち付ける、呼び捨てで名前を囁けば一層きゅうっとナカが締まった。そして背中が反って顎が上がり再び乙女の様な泣き顔に、この世で一番美しいだろう瞬間を奈々は見せつけてくれる。
「ひぃ……ッあ!あ‼︎らめッ♡♡♡あぎ、ラぁ♡あ、もぉ、やめ、あ、」
「やめない、」
「ヒあッ♡あぎら、抜いッ、ダめぇ、あ、」
「抜かない、」
「おねが、ィ、もォ、あア♡♡♡」
スキンを吸い取らんとばかりにナカは松井を引き込んで、余裕の無くなった男は奈々の足首を掴む手に力を込めた。
「暴れ牛みたいだね、」
「じづれいねェっ‼︎」
「上から目線、イヤ?」
 顔は正面を見据えて目線だけ落とせばその冷たさに奈々は
「ひゃンっ⁉︎あ、あ、」
と鳴く。
「声が大きい、」
と浮かせた尻を叩けば
「っきゃ、アぁ♡」
瞳孔どうこうが開いて悦びの声を上げる。
「ナナ、気持ちいい?」
「ッあ、きもぢ、ィ、お願いッ、抜い、」
「抜いていいの?」
「ひゥ…や、ら、抜かな、い、れェ…あぁ♡♡♡」

 連続した絶頂を繰り返すこと数回、松井は抑えに限界が訪れてやっと射精して…戦い抜いた安堵で大きなため息をついた。
「…ナナさん、大丈夫?」
「らいじょお…ぶ…」
「風邪ひくよ」
 あられもない姿で丸まる肢体の濡れた尻をぺちんともう一度叩く、奈々は「きゃん」と子犬の様に鳴いて松井をジト目で見つめる。
「……旭くん、敬語じゃなくなってる」
「気付いた?意識的に…辞めてみたんだ。ふふ…一皮向けた感じするね」
「かわ剥けた?」
「違う、ヤダなもう…不都合無いでしょ、勃てば剥けるんだから」
「うん、ふふ♡なんか…幸せ…多幸感パなーい…最高…」
奈々はふちに腰掛けた松井の腹をぎゅうと抱き、しぼんだソコを手探りで撫でた。
「今日は長かったね」
「うん……旭くん、私がイかないようにわざとポイント外してたでしょう」
「ふふ…たっぷり楽しみたかったから」
 もう1回戦いけるかな、松井は物欲しそうな奈々の手の動きを見下ろしながら背側へ腕を回して、シーツに揺蕩たゆたうしなやかな髪の毛に触れる。
「…旭くん、…今後のこと…よく考えさせて、本当にもう子供は設ける気が無かったのよ、体力も無いしね、残りの人生は適当に遊んで、あとは娘の…ももの巣立ちをモチベーションにしようかなーなんて…思ってたの」
「うん、それは気にしないで。跡取りとか別に居なくてもいいし…親も僕が所帯持つなんて考えてないんじゃないかな…てか娘さん、桃ちゃんっていうんだ、可愛い」
「可愛いわよ、写真は前送ったわよね。うん…まだまだ…自分の人生楽しんでみてもいいのかしら…」
 3月の中学の卒業式の写真で見る限り今時の女子という感じで奈々にそっくりの可愛らしい子だった、きっとこの先さらに美しく育つことだろう。
「うん…機会があれば会いたいな……ナナさん、おばあちゃんになる日もそう遠くないかもね」
「えぇー嫌だァ…桃には大学まで出て欲しいわ…私みたいに…なって欲しくない……私ね、娘やその友達とかには『しっかりしたお母さん』で通ってるらしいの。そりゃあ対外的にはキチンとしてきたつもりよ、だけど本当はそこまで…ちゃんとしてないの」
「誰しもそうですよ…ふふ………ナナさん、そんなに触ると勃っちゃう」
「ん♡」

 奈々が元気にしてくれたのでその後もうひと試合、夜が更けて日付が変わっても二人は繋がっていた。
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