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6月
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しおりを挟む翌日。
揃って休日の二人は昼までだらだらとまぐわっては果てて離れて、じつに怠惰で堕落したひとときを過ごす。
「ナナさん、もうゴム無い…」
「あら、もう使い切っちゃったの」
「3枚入りだったからね…もう勃たないよ」
「ん、夜には復活しそう?」
「……どうだろ…ナナさんは底無しだね」
「ふふっ♡ごめんねェ、エッチで」
口ではそう言いながらも股間を弄る手が止まらない。
松井は起ちあがらない自身を恥じながらも
「いいよ…可愛い」
と悪戯な女神を褒めた。
「旭くん、今夜はジムどうする?」
「んー…充分汗かいてるからな…ご自由にどうぞ、行きたければ付き合うし」
「ん、じゃあお家で運動しましょっかァ♡」
待ってましたとばかりに奈々は松井の上に覆い被さり、ぱさりと毛束が顔にかかれば彼は反射的に目を閉じてまたおずおずと開く。
「…えっろいなぁ…」
「ぴったりくっ付いて寝るだけでもいいの、待たされた分の反動がこう…ドーンって来てる感じ…好きが爆発しちゃってる…若い子みたいにね」
「ナナさん、まだ若いよ」
「世間的にはオバサンよ、いつまでもキレイにしてたいけどね…そういえばねェ、胸が少し小さくなったのよ」
「え、そうなの?そんなことあるんだ」
胸部を圧迫するその塊は豊かでふくよかで、しかし本人も知らないうちに目減りしていたらしい。
日々引き締まっていくアンダーにばかり気を取られていたが、乳房の脂肪もしっかり燃焼していたようだ。
「うん、痩せたらね、ここから肉が減っちゃった。サイズ変わったからまた下着屋さん付き合ってね」
「……んー…ナナさん、面白がってるよね」
「うん、照れてるとこが可愛いから」
「…むー…可愛いの選ぼうか…」
ここはもう慣れたとばかりにむんずと掴んで新しいブラジャーを想像する。
次第に両手を下げて乳頭が親指の横から覗けば松井は「手に余るなぁ」と苦笑しつつも摘んで可愛がった。
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