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6月

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「あー…うん、ふぅ」

「旭くん…は…?イかない、のォ?」

 スッと抜いた松井は顔はすっきりとしていて、しかしソコはまだ8割ほどの勢いが残ったままである。

「うん、たぶんイけないから…それに中出ししたくないし…言ったでしょ、誠意……ナナさん、」

「私が出せって言ってんのよ、旭くん、貸しなさい」

息の上がる奈々は四つ足のまま松井へ襲いかかり、少しばかりしごいて腰の位置を調整した。

「やだ、ゔっ…重、」

「失礼ね…ん、ん、見て、旭♡また入るわよォ、」

「ナナさん、だめ、あ、あー♡」

杭打ちとはまさにこのこと、二人は垂直に交わって奈々は自重でずぷずぷと松井を呑み込んでいく。

「旭くん、いいザマねェ、さっきまで…見下ろしてたのに」

「う、ん、あー…キツ、あー」

「旭、『さしすせそ』、言ってごらんなさい」

「えぇ、さ…さすが、あ♡ナナさん、ぎゅうぎゅうで…ん…締まってる、」

「敬語使いなさいよ」

 何故だろう奈々は久しぶりに上司の顔になり、逆らわせないオーラをまとう。

 せっかく馴染んできた言葉も丁寧語に元どおり、

「締まって、ます、」

しかしごく自然に松井は配下に降った。

「ん♡あら、硬くなった♡」

「…興奮しますから」

「ふふッ♡うん、次はァ?」

「知らなかった、こんなに…気持ちいいって、」

「違うでしょ、知らなかったのは、オンナでしょ、ん?」

 ぐりぐりと恥骨と毛を擦り合わせ訂正を強いれば、松井も

「…僕は、最近まで、女の人を、知りませんでした!」

自棄やけっぱちになりはずかしめを受け入れる。

「うん、そうよねェ、知った結果、どう?」

「すごく…あー……待って、締めないで…す、すごいエッチに溺れちゃってる、」

「うん?」

「セックス、好き、ナナさんが、好き、」

「そうなの、ふふ♡ん、旭くん、私も好きよ♡」

奈々は再び『そ』で締めて、快感をコントロールして自ら達しようと腰を上下させ始めた。

「あ、待ってって…出ちゃう、」

「うん、ナカに、出してよ」

「ダメだってば、けじめ、あ、ナナさんン、お願い、」

「女の子みたいね、旭♡手、繋ぎましょ、ん、ん♡」

 むさぼる女陰、破廉恥はれんち過ぎる精神、馬乗りになった女神はいかがわしくてそれでいて麗しくて堪らない。

 手だけは奈々より大きいのだからそこは自信を持って、松井はその指を合わせ下へと引き寄せて、

「あ、もう、」

「あ、あ、」

「「あ♡♡♡」」

と揃って鳴き声を響かせた。
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