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6月
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しおりを挟む「脱がせていいですか?」
「うん…」
「………はぁ…大きいな…」
ゆるいシャツチュニックを開けばレーシーな肌着とたわわな胸、普通なら喜ぶところだろうに松井は弱ったように直視せず服を剥がしていった。
「困らないでよォ…」
「すみません…順番とかセオリーとか沿った方がいいですか?」
「ううん、したいようにして、いきなり挿入でも構わないわよ」
「…そこまでオラオラしてないんだよなぁ…とりあえず脱ぎましょう」
立ったままジーンズを下ろして現れたのはブラジャーとお揃いのショーツ。
女性はいつでも上下揃いの下着を纏っていると信じている松井は、それがこの日の為に誂えられたものだとは気付かない。
「……キレイですね…なんだろ、西洋画のヴィーナスみたい…美しいです」
「褒めすぎよォ…肉付きがいいの」
そして要領良くブラジャーを外し助けを借りつつショーツを下げて…小さく刈り込まれた茂みについつい目線が降りた。
「うん…女性的で…キレイです……ここ…なんて言うんだろ、整ってる…可愛い」
「ビキニラインね…VIOは脱毛してるの」
「……エッチに備えて?」
「……清潔にしてるの、衛生的な理由よ」
「ビッチっぽくて…いいですね」
少々意外な言葉が出てきて、奈々は
「え、そう?」
と戸惑う。
「ええ…自分が童貞だから、シて貰う系のやつばっかり観てました」
「あ、AVとかね、そんなの言わなくていいわよォ……旭くん、旭くんも下脱ぎましょ」
「はい…あの、」
「いいから…なんでもいいのよ、大きさとか経験値とかどうでもいいの、旭くんの武器で闘って欲しいの」
「笑わないでね」
小さくたって細くたって構わないわよ、でもできれば人並みにあって欲しいかな、奈々はそんな希望を思いつつジーンズとボクサーを脱がせると、松井のそれは緊張で縮こまり姿を隠していた。
「……わ、恥ずかしがり屋なのね、触ってもいい?」
「はい、あ、あ…」
触れられると途端にドクンと脈打って血と興奮が巡り、
「すぐ剥けた…わ、ここもピンクね、可愛い♡」
と奈々が至近距離で囁くものだから過去最速で臨戦態勢が調う。
「あ、大っきくなった♡雄々しくってカッコいいわね♡」
奈々は松井の腰を押してベッドへ促し先に尻を置くので、彼は慌ててベッド下収納へ手を掛けた。
「うん……あ、待って、ゴム…」
「いいわよ、大丈夫な日だから…そのまま来て、」
「初めてでそれじゃ刺激が強すぎるよ」
「いいじゃない…旭くん、それとも私が襲う?」
「いえ……自分で…本当に良いんですか?」
「いいの、大丈夫だから…気になるなら外に出して?ふふッ」
女性のバイオリズムはどうも把握しきれない。
だいたいコンドームは避妊だけじゃなく感染症の予防とかエチケットとかそう意味合いもあるじゃないか、大丈夫だからって簡単に脚を開くなんてマジビッチ。
様々な思考が頭の中を駆け巡るも、横たわり隠部を捧げてくれる据え膳を前にして勃起した男に選択肢など無い。
「ふー…」
ギシとマットレスを軋ませて手で奈々の体を跨ぎ、猛る自身を手に取り照準を合わせるも、松井は特攻先が分からなかった。
「…ハ…ごめんなさい…どこか教えて、」
「ん、ここ……わかる?」
軽く開いた股をさらに開いて入り口を人差し指で示す、あまりに卑猥な道案内に松井はよろよろとゆっくり膝でシーツを擦りながら前進して行く。
「はぁ…ナナさん、エロい……みっともなくて…ごめんなさい、」
「いいわよ、誰しも初めてがあるんだから…ん…そう、当てて、擦って、本能に任せて、」
「あ、入る、あ、あ♡」
濡らしたり慣らしたりすべきかな、でもココはトロトロで湿ってる、3回、4回と女陰を擦って奈々の粘液を纏わせて、男はついに彼女のナカへと進入した。
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