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しおりを挟む「待て、別に俺、普通だよ、男はアキしか知らねぇ、」
「そうなんだ、大人しくできる?暴れないなら乱暴にはしないよ。ちょっとお尻見せてよ、見るだけ。じゃなきゃ、真秋は男色家で男と同棲してるってバラす。新進気鋭のイケメン建築士がゲイ、って、意図しない方向でメディアに取り上げられたくないだろ」
「やめろ、」
「だから大人しくしてな、って。君の職場にもバラそうか?真面目な昼の仕事してんだろ?」
「…なんで、俺なんだよ…」
「真秋の彼ピだから、だよ。別に俺も君のことタイプじゃない」
失礼だな、俺に関心が無いことはとっくに分かっている。
俺の名前を知ろうともしないし、あまり目も合わない。
ガクガク震える俺の膝に、スウェットの腰元が降ろされる。
さらにスマートフォンが遠のいてしまった。
「……」
「パンツも……わ、かわいいちんぽだ」
「うるせぇ、別に小さくねぇだろっ」
「真秋よりは小っちゃいだろ…アナルも見ーせて、」
スウェットとパンツを膝に残したまま両足をぐいと持ち上げられて、「ぐえ」と惨めな声が漏れる。
なんの変哲もない尻の穴だ、それ以上でも以下でもないはずだ。
「…使い込んでるね…可愛がってもらってんだ、良いね」
「離せぇ…」
「うーん、でも好みじゃないから勃たないなぁ」
「無茶苦茶だな、あんたっ!」
木南はひょいと俺の足から手を離す。
急速に興味が失せてしまったようだ。
とりあえずは貞操の危機からは逃れたらしい。
俺はサカサカとパンツとスウェットの腰元を手繰り寄せる。
しかし木南はそこで「待った」をかけた。
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