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しおりを挟む真秋の仕事部屋で、真秋以外の男と2人きり。
申し訳ないという言葉しか浮かばない。
これがキッカケで破局したらどうしよう、捨てられたらどうしよう。
真秋は「僕のことなんて良いから逃げるべきだ!」と怒るだろう。
「オナニーを見せただけだよ」なんて言い分が信じてもらえるだろうか。
こんなの裏切りだ、でも黙って掘られるのも真秋の仕事の邪魔をするのも嫌なんだ。
「真秋のちんぽ、舐めたりしてんの?」
「…しない、ほとんど…させてもらえない」
「は?彼ピくんがネコだろ?」
「アキは、アイツは…尽くしたがりだから、俺のを舐めてくれるんだ」
「…タチが?ハッ…なんだそれ」
木南は馬鹿にしたように吐き捨てて、目元を歪ませる。
真秋が男のモノを咥えると知って、「じゃあ俺のもチャンスがあったのでは」なんて考えてるんだろう。
「アキは…俺を大切にしてくれんだ…」
「ワンチャン、フェラだけでも頼めばしてくれたのか」
「知らねぇ…誰にでもするのかは…分かんねぇ」
「自分だけが特別だって言いてぇの?ふーん」
少なくとも俺は今の真秋の特別だ。
これがずっとなら望ましいし、そうであって欲しい。
真秋に捨てられたら、もう恋人は作らないとさえ思っている。
だから、自分の弱いところを晒してでも真秋を守りたいんだ。
「……」
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